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▼ネット君臨ねえ

▼ネット君臨ねえ_a0008617_23441130.gifにぶろぐさんのブログで知ったのだが、毎日新聞が「ネット君臨」という連載を始めたらしい。
ネット君臨:ネット社会を考える連載、新年スタート ブログでご意見募集中
 クリックするだけで世界中につながり、便利さや効率をもたらしたインターネット。日本でも約8000万人が利用しています。しかし、私たちの生活や仕事をネットに依存するあまり、いつの間にかネットそのものに支配されてはいないでしょうか。社会がゆがめられていく矛盾も抱えているように思えます。ネットの利点を生かしながら、どう共存していけばいいのか。将来のネット社会をどう築けばいいのか。それを読者の皆さんと考える連載を目指します。第1部は身近な生活の場から報告します。
 ◇専用ブログにご意見を
 取材班は26日正午から毎日新聞の愛読者サイト「まいまいクラブ」(http://my-mai.mainichi.co.jp/)に専用ブログを開設し、幅広くネット社会のあり方を考えます。皆さんからのご意見や情報を募集します。
専用ブログでご意見・情報を募集中
https://my-mai.mainichi.co.jp/mymai/modules/itsociety7/
 2006年12月26日
○記事の目的は「ネット社会を考える」ということらしいが、残念ながら第1部の記事「失われていくもの」を読んだ限りでは、何が「失われつつある」ことを読者に訴えたいのかよく分からなかった。

 記事の大部分はありきたりな2ch批判の枠内に留まっており、インタビューで答えていた「がんだるふ」氏や「ひろゆき」氏とは考えが異なる私が読んでも、自分たちがこれまで握ってきた情報コントロールが失われつつあるマスコミの危機感しか伝わってこなかった。

○そもそも「ネット社会」ってなんなのだろう。
 現実の社会とは異なる「別の社会」があるとでもいいたいのだろうか。

 上で紹介したにぶろぐさんは、「ネットをリアルと区別する考え方があるが、ネットはリアルの一部なのだ。電話の先に人間がいるように、ネットの先にも人間がいることを忘れてはならない。電話なら知っている人一人だけだが、複数の誰か知らない人がそこにいるのだ。」と主張しているが、全く同感である。

 この連載を始めるにあたって毎日新聞は、「私たちの生活や仕事をネットに依存するあまり、いつの間にかネットそのものに支配されてはいないでしょうか。社会がゆがめられていく矛盾も抱えているように思えます。」と問題提起しているが、本当にそうなんだろうか。

 私には、長引く不景気(いざなぎ景気越えなんて誰も実感していない)、拡がり続ける格差、1分1秒の無駄を悪とする効率一辺倒の社会、これらの様々な影響により人々の心がストレスで荒んでおり、そうした負の部分がネットに反映されているだけとも思えるのだが。

○こうした「負」の部分を無くすべきと考えているのであれば、ネットという道具に目を向けるのではなくて、道具を使っている「人」にもっと目を向けるべきではないだろうか。

 その意味では、先日のエントリー(△「公」意識はトップダウンこそ重要)で紹介した中日新聞社説(「私」でなく「公」の意識を)の方が、まだ頷ける部分が多かった。

 政治家もサラリーマンも2ちゃんねらーもマスコミも、一人一人の意識が「私」から「公」中心になれば、自ずと「負」の部分も縮退していくだろう。
 そのために何をすればいいか、そんなことを読者一人一人に考えさせてくれるような連載を期待したい。

【追記】
インタビューに答えていた「がんだるふ」氏のコメントが、「まいまいクラブ - ネット君臨 : 取材班から—連載がスタートしました by nakajima」に掲載されていたので紹介します。
何が事実かは存じませんが、記事とこのコメントから受ける印象は随分違いますね。
 取材を受けたものでございます。
ここまで、恣意的に発言を処理されるとは思いませんでした。
少なくとも、さくらちゃんの場合は、臓器移植に関わる本質的な問題点と、不透明な募金方法にたいしネット上の注目があつまりました。それを、お涙頂戴的な同情視点にたち、問題の本質を
すり替えたネット批判しかない記事のまとめ方にはがっかりしました。
取材時に、写真撮影と実名提示したいと求められましたが、お断りして本当に良かったと存じます。あのような恣意的記事の処理では、「ネット上の悪人の見本」としてさらし者になるに過ぎませんからね。そして、意図して、あのような記事のまとめ方をして実像をさらすというのは、報道の暴力にほかならないと考えます。そこら辺は、報道に携わるものとして、深く反省する必要がありませんか? > I記者、T記者 さん。
充分に紙面を用意頂き、こちらの論旨を充分に記載していただけるなら、実名、顔いりでの再取材に応じる用意はあります。寸秒を争う報道記事ならいざしらず、充分な時間余裕のある特集
記事なら、掲載日時、および、掲載紙の送付は礼儀だと存じますが?
ま、「それは、新聞社の常識ではない」と言われればそれまでですが。
Comment by がんだるふ — 2007年1月1日(月曜日) @ 17時18分43秒

by azarashi_salad | 2007-01-01 21:30 | 社会 <:/p>

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