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▲「勝って当然」的報道が最大の敗因かも

▲「勝って当然」的報道が最大の敗因かも_a0008617_9351453.gif●<フィギュア>浅田真央、得意ジャンプでミス 世界ジュニア [ 03月10日 毎日新聞 ]

 9日行われたフィギュアスケートの世界ジュニア選手権女子フリーで、大会2連覇を狙った浅田真央(グランプリ東海ク)は得意のジャンプでのミスが響き、2位に終わった。ショートプログラム(SP)では鮮やかに決めたトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が1回転半になり、終盤のジャンプでもミス、SP2位からの逆転優勝はならなかった。


○フィギアスケートの世界ジュニア大会で、2連破を期待された浅田真央選手が惜しくも敗れた。
 負けたことは自体は残念に違いないが、早いうちに負けることを経験して次のステップにつなげるためには、今回の敗戦は真央ちゃんにとって貴重な経験になったことと思う。

 ところで、記事には「体調には問題がなかった。モスクワ、北京などシニア大会では挑戦者の立場で臨んだが、ジュニアの大会では守りに入ってしまった」との山田満知子コーチの分析が紹介されているが、敗因は果たしてそれだけだろうか。

 実は、このところスポーツで同様の現象が続いている。

●<カーリング>「チーム青森」後輩の中学生に敗れる波乱 [ 03月10日 毎日新聞 ]

●米がカナダにまさかの敗戦!王ジャパンに勝機到来 [ 03月09日 夕刊フジ ]

○これらは、いずれも「勝って当然」と思われていたチームがよもやの不覚を取ったケースとして報じられているが、先に紹介した浅田選手のケース同様、試合前から「勝って当然」的な報道が繰り返されており、それが選手に必要以上のプレッシャーを与えたことは想像に難くない。

 もちろん、試合でたたかう選手にはそうしたプレッシャーに打ち勝つことが求められるわけだが、トリノオリンピックの成績に対して「しっかり敗因分析せよ」的な報道をしているマスコミ各社は、自らの報道が原因で成績を悪くしているかもしれないことについて、しっかり分析しているのだろうか。

 スピードスケートの加藤選手やアルペンスキーの佐々木選手、スノーボードの成田、山田選手など、大会前にメダル候補と言われていた多くの選手が、本来の実力を充分発揮することができずメダルを獲得することができなかった。
 私は、マスコミの「勝って当然的報道」がなければ、もしかするともう少し成績がよかったのではないかと考えているのだが、マスコミ各社は「もしかすると自分たちの報道にその一因があるかもしれない」と考えるようなことはしないのだろうか。

 一方、「勝って当然」的な報道(というか本人の発言)が繰り返されているにもかかわらず、実際に勝ってしまうボクシングの亀田選手はすごいとしか言いようがないのだが、こちらはあのキャラクターが災いしているのか、一見勝利をたたえた報道をしているものの、その裏では「負けたら思いっきり叩いてやる」的な印象を受けるのは私の気のせいだろうか、笑。

by azarashi_salad | 2006-03-12 09:30 | スポーツ <:/p>

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