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岩手県の瓦礫処理データ(県内処理量)を検証する

当ブログでは、環境省と岩手県は瓦礫処理データについてウソをついている、と繰り返し指摘してきたが、未だに環境省と岩手県に騙されている方がいるみたいなので、あらためて数字の根拠と合わせて事実を示しておく。

【平成23年12月】
◆災害廃棄物の広域処理(H23年12月6日:環境省資料)

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もともと中で出来ないものを外でやるという考え方ですから、全部できるんだったら外でやる必要はないんです。中で出来ないものっていうのは何か、という事を出していただいたものを我々は、岩手県では57万トン、宮城県では340数万トンありますというので、今お願いしているので、そこは宮城県のご検討で変わってきて、「ここまでは自分たちでも十分期間内にできると、だから、ここをやってくれ」という事で変わってくれば、それは変わったものについて「是非ご協力をお願いしたい」っていうお願いをして回るんだと思います。(環境省 廃棄物対策課:山本昌宏課長
◆ガレキは本当に広域処理しないといけないの?

よって瓦礫総量は476万トン、このうち広域処理希望量は57万トン。
「476-57=419」

◆岩手県が県内処理する瓦礫量は419万トン(H23年12月時点)

【平成24年11月】
◆がれき処理データサイト(環境省HP)

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瓦礫総量が476万トンから395万トンに大幅に下方修正。
このうち広域処理必要量は45万トン。
「395-45=350」
◆岩手県が県内処理する瓦礫量は350万トン(H24年11月時点)

【平成25年1月】
◆東日本大震災に係る災害廃棄物処理進捗状況・加速化の取組(H25年1月25日:環境省公表資料)

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瓦礫総量が395万トンから366万トンに下方修正。

◆がれき処理データサイト(環境省HP)

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このうち広域処理必要量は30万トン。
「366-30=336」
◆岩手県が県内処理する瓦礫量は336万トン(H25年1月時点)

【平成25年3月】
◆明日への力(4) 特命Dが行く! “不可解”な復興予算の使い道:NEWSアンサー:テレビ東京

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広域処理のガレキが減った理由について、番組中で岩手県災害廃棄物対策課の松本課長は「岩手県内で処理できる量が増えていて広域処理をお願いする量が減っている」とコメントしているが、上記検証の通り、岩手県は県内処理量を増やすどころか逆に419万t→350万t→336万tと減らして広域処理が必要なガレキを無理矢理作り出している、これが事実だ。(以下のグラフ参照)

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こうしたウソまで付いてガレキの広域処理を進めたいのはなぜか、その理由こそが番組の最後で指摘している「このスキームを作った環境省、お金を配る口実に復興を使っていたんじゃないか」である。

各自治体は、被災地をダシにして復興予算をバラまくために環境省が企てた不道徳な政策「がれきの広域処理」と決別し、被災地が要望する「森の防潮堤」や「津波記念公園」などの支援にシフトすべきである。

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by azarashi_salad | 2013-03-13 12:25 | 政治 <:/p>

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