◆放射能汚染された災害廃棄物の全国処理について

1、はじめに
 
 放射能汚染された災害廃棄物の全国処理について、環境省が有識者とともに検討している「災害廃棄物安全評価検討会」での議論をふまえ、これまでの政府方針および問題点等について整理してみた。
 検討に必要な情報は主に以下のHPで公開されている。(原子力安全委員会など一部は別のHPにリンクしている)
 
◆環境省>東日本大震災への対応

2、「災害廃棄物安全評価検討会」について
 
 5/15に第一回検討会を開催し、7月末までに4回の会議を開催している。以下に、各検討会毎の議事要旨と会議資料、主な議題、検討状況を整理し、これをふまえた政府方針とその問題点について考えてみる。
 
【5/15】第一回災害廃棄物安全評価検討会議事要旨  
○会議資料
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/01-mat.pdf
 
●主な議題:①福島県内の災害廃棄物の当面の取扱い、②福島県内の災害廃棄物の処分方法
 
●検討状況:①「福島県内の災害廃棄物の当面の取扱いについて」(5/2:厚労省、経産省、環境省)は「原子力安全委員会の助言」(4/27)により「妥当」と判断。
②「福島県内の災害廃棄物の処理について(発言メモ)」(5/2:検討会)において、「仮置き場において放射性物質による汚染の状況をきちんと把握し、それを踏まえて処理方法を決めていく」ことを確認。
 
●政府方針:「福島県内の災害廃棄物の当面の取扱いについて」(5/2:環境省)  
○問題点:今回の災害廃棄物にクリアランスレベルを当てはめることは適当でないとしているが、十分な議論が尽くされておらず、広く国民の合意が得られているとは言い難い。
 
●政府方針:「東日本大震災に係る災害廃棄物の処理指針(マスタープラン)について」(5/16:環境省)  
○問題点:放射性物質による汚染について全く考慮されていない。
 
【6/5】第二回災害廃棄物安全評価検討会議事要旨  
○会議資料
1/8 [PDF:793KB]資料1、2、3
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/02-mat_1.pdf
2/8 [PDF:2,774KB]資料4-1(1/2)
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/02-mat_2.pdf
3/8 [PDF:2,662KB]資料4-1(2/2)
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/02-mat_3.pdf
4/8 [PDF:2,311KB]資料4-2(1/2)
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/02-mat_4.pdf
5/8 [PDF:2,742KB]資料4-2(2/2)
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/02-mat_5.pdf
6/8 [PDF:2,151KB]資料5、6、7、8
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/02-mat_6.pdf
7/8 [PDF:1,204KB]資料9、10、11
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/02-mat_7.pdf
8/8 [PDF:893KB]参考資料1、2
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/02-mat_8.pdf
 
●主な議題:①災害廃棄物の処理を再開する福島県の市町村、②福島県内の仮置き場における災害廃棄物の放射性物質濃度の測定結果、③福島県内の災害廃棄物の処分方法等
 
●検討状況:①「災害廃棄物の処理を再開する福島県の市町村について」(5/27:環境省)において10町村の処理を再開。②10町村の仮置き場の災害廃棄物の放射性物質による汚染の寄与は極めて低いと判断。
 
●政府方針:「災害廃棄物の処理を再開する福島県の市町村について」(5/27:環境省)  
○問題点:仮置き場に搬入されたものがどの地域から搬入されたか確認することが必要、測定結果のばらつきの要因を検討することが必要(有識者コメント)であるにもかかわらず、見切りで処理を再開している。
 
●政府方針:「東京電力株式会社福島第一原子力発電所事故の影響を受けた廃棄物の処理処分等に関する安全確保の当面の考え方について」(6/3:原子力安全委員会)  
○問題点:クリアランスレベル(10μSv/年)を超えても安全と判断できるとしているが、科学的に十分な検証が行われておらず、広く国民の合意が得られているとは言い難い。
 
【6/19】第三回災害廃棄物安全評価検討会議事要旨  
○会議資料 1/6 [PDF:152KB]資料1、2
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/03-mat_1.pdf
2/6 [PDF:305KB]資料3
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/03-mat_2.pdf
3/6 [PDF:966KB]資料4
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/03-mat_3.pdf
4/6 [PDF:977KB]資料5-1、2、3
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/03-mat_4.pdf
5/6 [PDF:1,763KB]資料6-1、2、3
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/03-mat_5.pdf
6/6 [PDF:541KB]資料7、参考資料1
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/03-mat_6.pdf
 
●主な議題:①福島県内の災害廃棄物の処分方法等について
 
●検討状況:①「放射性物質により汚染されたおそれのある災害廃棄物の処理の方法」(案)(6/19:環境省)を了承。
 
●政府方針:「福島県内の災害廃棄物の処理の方針」(6/23:環境省)  
○問題点:可燃物を焼却可能としている。また8000ベクレル/kg以下の焼却灰や不燃物を埋め立て可能としているが、科学的に十分な検証が行われておらず、広く国民の合意が得られているとは言い難い。
 
●政府方針:「一般廃棄物焼却施設における焼却灰の測定及び当面の取扱いについて」(6/28:環境省)  
○問題点:焼却についてはバグフィルターの他に排ガス吸着能力を有している施設が必要(有識者コメント)としているが、科学的に十分な検証が行われておらず、広く国民の合意が得られているとは言い難い。
 
【7/14】第四回災害廃棄物安全評価検討会議事要旨(未公表)  
○会議資料
1/5 [PDF:464KB]資料1、2、3
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/04-mat_1.pdf
2/5 [PDF:2,592KB]資料4-1
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/04-mat_2.pdf
3/5 [PDF:2,750KB]資料4-2、4-3
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/04-mat_3.pdf
4/5 [PDF:2,493KB]資料5、6、7、8
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/04-mat_4.pdf
5/5 [PDF:3,411KB]参考資料1、2
http://www.env.go.jp/jishin/attach/haikihyouka_kentokai/04-mat_5.pdf
 
●主な議題:①福島県内の災害廃棄物の処分方法等
 
●検討状況:①(未公表)
 
●政府方針:「福島県内の災害廃棄物の処理における一時保管」(7/28:環境省)  
○問題点:
 
●政府方針:「一般廃棄物焼却施設における焼却灰等の一時保管について」(7/28:環境省)  
○問題点:
 
3、問題点のまとめ
 
○今回の災害廃棄物にクリアランスレベルを当てはめることは適当でないとしているが、十分な議論が尽くされておらず、広く国民の合意が得られているとは言い難い。
○「東日本大震災に係る災害廃棄物の処理指針(マスタープラン)」では、放射性物質による汚染について全く考慮されていない。
○仮置き場に搬入されたものがどの地域から搬入されたか確認することが必要、測定結果のばらつきの要因を検討することが必要(有識者コメント)であるにもかかわらず、見切りで処理を再開している。
○クリアランスレベル(10μSv/年)を超えても安全と判断できるとしているが、科学的に十分な検証が行われておらず、広く国民の合意が得られているとは言い難い。
○可燃物を焼却可能としている。また8000ベクレル/kg以下の焼却灰や不燃物を埋め立て可能としているが、科学的に十分な検証が行われておらず、広く国民の合意が得られているとは言い難い。
○焼却についてはバグフィルターの他に排ガス吸着能力を有している施設が必要(有識者コメント)としているが、科学的に十分な検証が行われておらず、広く国民の合意が得られているとは言い難い。

(8/1一部修正)

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by azarashi_salad | 2011-07-31 21:36 | 健康 <:/p>

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