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◆このように「事実」がねじ曲げられる

乳幼児の水道水摂取は控えて……水道局が23区内と一部多摩地域に呼びかけ

東京都水道局は「長期にわたり摂取した場合の健康影響を考慮して設定されたものであり、としている。

違うだろう!
「暫定規制値」は「原子力危機に際しての暫定的な基準値」であり、「長期にわたり摂取した場合の健康影響を考慮して設定された基準値」ではない。

放射能汚染された食品の取り扱いについて

上記通知では『当分の間、原子力安全委員会により示された「飲食物摂取制限に関する指標」を暫定規制値とし、これを上回る食品については食品衛生法第6条第2号に当たるものとして食用に供されることないよう対応することとし、別紙のとおり各自治体に通知しました。』とあり、「代替となる飲用水が確保できない場合には、摂取しても差し支えない」という東京都水道局の説明は「通知違反」である。

政府やマスコミが『WHO の飲料水水質ガイドライン10Bq/kgは日常時における飲用に対する適用を念頭に設定されたもの。日本の「暫定規制値」300Bq/kgは、原子力危機に際しての暫定的な基準値』と正しく説明しないからこうなる。

(1)WHO の飲料水水質ガイドラインは、原子力危機に際しての基準値とすべきではない。なぜなら、この数値は日常時における飲用に対する適用を念頭に、かなり保守的に設定されているからである。

つまり、被災地などで危機に直面している環境下においては、やむをえず「暫定規制値」を適用する場合もあるかもしれないが、それを「代替となる飲用水が確保できない場合には、摂取しても差し支えない」と拡大解釈するのであれば、そもそも「暫定規制値」など不要ではないか。

日常的に摂取する場合は、やはり「長期にわたり摂取した場合の健康影響を考慮して設定されたもの」である「WHO基準」10Bq/kgの適用をお勧めする。「暫定規制値」を適用しても「直ちに健康に影響はない」そうだが、これは原子力危機に際しての基準値なのであくまで「自己責任」で。

ちなみに上記のブログでは『「日本の放射性ヨウ素の暫定基準値300Bq/kgは、WHO基準を勝手に30倍に緩めたものだ」というデマの件』と書かれているが、「勝手に」かどうかはともかく「WHO基準を30倍に緩めたもの」は事実でありデマではない

逆に『「日本の放射性ヨウ素の暫定基準値300Bq/kgは、WHO基準を勝手に30倍に緩めたものだ」という話はデマだ』という誤解すら与えかねず、こうした情報を発信する際には慎重さが求められる。

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クリックで救える命がある。

by azarashi_salad | 2011-03-27 07:38 | 健康 <:/p>

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