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△マスコミ監視機構を作れないかなあ

●「あるある大辞典」の捏造番組については、すでに多くの方々がエントリーされているのであらためて書くことはないが、私が一番懸念するのは、こうした事件を契機に政府(国)が「監視体制の強化」と言う名目でマスコミ(報道)をコントロールしようとする動きが出てこないかという点である。

○以前にも書いたことがあるが、私の専門分野に限ればテレビや新聞などで報道されている内容の約3割(あくまで個人的な印象だが)は事実誤認や誤った解釈が混在している。

 ということは、他の専門分野の方々から見ても同じことが言えるわけで、そうした「真偽混合」の情報が「全て正しい」ことだと視聴者に伝えられていることは、よく考えると非常に恐ろしいことである。

 そこで、政府(国)による監視体制という「きなくさい話」になる前に、あらゆる分野の専門家(それもできる限り第一線の現場の方々がベター)によるマスコミ情報の監視体制を構築してはどうだろうか。

 そうすれば、今回のように間違った情報が報道されるとすぐに「おかしい」という批判の声が上がるので、報道内容の信頼性向上に大いに役立つと思うのだが。

 問題は、どうやってそれを具体化するかであるが、今日は時間がないので次回までの宿題にしておこう。
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by azarashi_salad | 2007-01-28 08:49 | 社会 | Comments(6) <:/p>

▽どっちもどっち

●夕張を視察し市長らと懇談 武部氏ら「新しい風」(北海道新聞:1月8日)

【夕張】自民党の武部勤前幹事長は七日、新年度から財政再建団体となる夕張市を訪れ、観光施設などを視察、後藤健二市長や市内の各団体の代表者らと懇談した。武部氏は視察後、夕張だけでなく、人口減や高齢化に悩む地域の再生や自立支援に向け、党内にプロジェクトチームを設けることを党幹事長らに要請する考えを示した。
 夕張訪問は、武部氏が会長の政策集団「新しい風」の新生夕張プロジェクトチームの視察として実施。
 同チーム主査の杉村太蔵衆院議員(比例代表南関東ブロック)を団長に、夕張市を含む空知管内が地盤の飯島夕雁衆院議員(比例代表道ブロック)ら五人の衆院議員が参加した。
 後藤市長が、作成中の再建計画で、高齢者や子どもへの配慮を要請したのに対し、武部氏は「未来ある子供たちや、(石炭産業を支え)国に貢献した高齢者の安心や安全をできるだけ応援したい」と述べた。


○今朝のテレビ朝日「やじうまプラス」でこのニュースについて取り上げていたが、夕張市の成人式が募金で行われたこと(以下の記事参照)を杉村議員が知らなかったことに関して、例によってコメンテーターという方々が、「国会議員なら常識」「新聞を読んでいないのでしょうか」と批判していた。

●夕張で若者手作りの成人式 募金への支援に感謝し乾杯(中日新聞:1月7日)

 財政破たんした北海道夕張市の市民会館で7日、新成人が中心となった実行委員会主催の成人式が行われた。例年60万円あった市の補助金は全額カット、繰越金も1万円しかなかったため、新成人らが募金活動などで手作りした。
 式には、帰省した人を含む新成人91人が参加。式典後の「ふれあい交流会」では、晴れ着やスーツ姿で、全国からの支援への感謝の気持ちを込め「ありがとう」の掛け声で乾杯した。
 夕張市では例年、市の補助金で実行委が成人式を行っていたがことしは打ち切られ、専門学校生土屋美樹さん(19)ら実行委メンバーが市内のアルバイト先のコンビニに募金箱を置くなど支援を求めた。
 報道されたことなどもあり、募金や市民のカンパ、全国からの支援金は計約236万円にも上り、励ましの手紙や支援の品物なども多数寄せられた。


○確かに、事前に情報収集もしないで視察する杉村議員もおそまつだが、批判しているコメンテーターも似たようなものだと思うのだが。

 というのも、この前に、先日起きた大韓航空旅客機の秋田空港誤着陸(以下の記事参照)について報じていたが、事故を起こしたパイロットに関して「通常と逆方向から着陸すること自体、このパイロットに問題があるのでは」というトンチンカンな批判をしていたからだ。

●誘導路に誤着陸 大韓機 秋田空港133人乗り(東京新聞:1月7日)

 六日午後零時二十分ごろ、仁川(韓国)発秋田行き大韓航空769便ボーイング737-900型が秋田空港(秋田市)の滑走路でなく、平行している誘導路に誤って着陸した。乗客乗員計百三十三人にけがなどはなく、機体の損傷もなかった。
 国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の事情聴取に対し、韓国人機長らは「着陸時は雨で視界が悪く、滑走路がはっきり分からなかった」と話しており、西堀和文調査官は「機長の判断ミスの可能性が高い」と述べた。
 秋田空港管理事務所などによると、誘導路は航空機が滑走路と駐機場を行き来するための通路。滑走路(約二千五百メートル)の南側約百二十メートルに平行し、ほぼ同じ長さだが、滑走路の幅約六十メートルに対し、誘導路は約三十メートルしかない。
 国土交通省によると、同型機は幅約三十四メートル、長さ約四十二メートル。同空港では同日、計三十四便の運航が予定されていたが、当時、空港内には他の航空機はなかった。
 同省秋田空港・航空路監視レーダー事務所によると、管制官は着陸寸前に気付いたが間に合わなかった、という。同省管制課は「誘導路に着陸するミスは今まで聞いたことがない」としており、大惨事につながる恐れもあった。
 空港関係者によると、同機は風向きの影響で計器着陸装置が使えない西側から目視によって着陸した。事故調によると、韓国人機長は三年前から秋田空港での離着陸経験は四、五回あったが、西側から着陸したのは初めてだったという。
 同便は午前十時にソウル近郊の仁川空港を出発し、ほぼ定刻通り秋田空港に到着。折り返しの仁川行きの便は欠航した。
 仙台航空測候所秋田空港出張所によると、当時の視界は十キロと良く、一時間に二・五ミリの小雨、約五メートルの弱い風が吹いていた。


○上の新聞報道では「同機は風向きの影響で計器着陸装置が使えない西側から目視によって着陸した。」とはっきり伝えている。

 つまり、通常と逆方向から着陸したこと自体は、あくまで風向きの影響であって、そのこと自体は何も問題はない。

 こうしてみると、もっともらしくニュースを伝えているコメンテーターという方々が、いかにいいかげんなことを言っているかよく分かるが、ニュースを解説することが仕事であるプロのコメンテーターが新聞を読んでいないことの方がよっぽど問題だと思う。
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by azarashi_salad | 2007-01-08 08:18 | 社会 | Comments(2) <:/p>

▲いじめと生きる【第1部ドラえもんのいない世界で】を読んで

a0008617_913852.gif●前回は毎日新聞の新春特集「ネット君臨」についてエントリーしたが、今回紹介する、中日新聞で元旦から連載されている特集「いじめと生きる」はなかなかの秀作。

○第一回(1月1日)の「①四層構造」では、いじめが進行する基本構造として「加害者」「被害者」「観客」「傍観者」による四層構造を指摘した上で、それぞれにドラえもんの登場人物である「ジャイアン」、「のび太」、「スネ夫」、「しずかちゃん」を重ねる。

 そして、「ドラえもん」の作者・藤子氏が、四人の設定上の構造は「一つのシンプルな社会の形」と語ったことを紹介しながら、藤子氏が描きたかったのは普通の現実、そこにはいじめが存在しているから、そして、それを主人公(のび太)が生き抜いていくからこそ、人はこの物語に惹きつけられるのではないか、と分析する。

 一方、教育界(文部科学省?マスコミ?)が叫ぶ「いじめ根絶」のスローガンに対しては、「人のつきあいに軋轢はつきもの。犯罪行為は別だが、全てのいじめを無くせば子供を触れあわせるなということになる」との言葉とともに、「どくさいスイッチ」という道具を使って、気に入らないジャイアンをはじめ周り全ての人を消してしまったのび太が、最後に後悔して「ジャイアンでもいいから、でてきてくれえ!」と叫ぶシーンを紹介する。

 取材班がこの回で主張したかったことは、最後にこう書かれている。
なくせないものを「あってはならない」の建前で覆えば本質は逆に見えなくならないか。

○第二回(1月3日)の「②流される」では、「いじめを成立させているのは、スネ夫やしずかちゃんかもしれない」と、いじめの当事者ではなくて「観客」や「傍観者」である周囲に注目する。

 これについて、記事中で興味深いデータを2件紹介している。
①いじめの起きているクラスと起きていないクラスで、いじめにつながる行為を認知したときにどう対応するかを聞いたところ、「加担」を選ぶ生徒の割合は大差なかったのに、「傍観」の割合は、いじめの起きているクラスの方が、起きていないクラスの2~3倍に達し、「仲裁」は逆に起きていなかったクラスが2倍近かった。

②イギリスやオランダでは中学2年か3年になると、いじめの「傍観者」は減少に転じる一方、「仲裁者」は増加に転じるか減少が止まるのに対し、日本は学年が上がるほど「傍観者」が増え、「仲裁者」は減り続ける。

○どうしてこのような結果になるかについては、「テロや災害の発生で不安にかられ、多数派や強い側に守ってもらいたいというのが今の社会。その空気を吸って育つ子ども達が(周りから)異物と見られるのを恐れて傍観者的になるのは当然」と、大人社会の反映を指摘する。

 最後に紹介するドラえもんの1シーンが、如実にそれを物語る。
催眠術にうまくかからないのび太をジャイアンが殴るシーンを見て、スネ夫がこうつぶやく。
「かかったふりをしていればいいのに、ばかだな」

○現実の社会には、いつも「のび太」を助けてくれる「ドラえもん」はいない。
 それでも、私たちはこの社会で生きて行かなくてはならない。
 そのためには、私たち一人一人はどう立ち回るべきか。
 「スネ夫」や「しずかちゃん」になることは本当に正しいことか。

 お正月という、お年寄りから小さな子供まで家族みんなが揃うまたとない機会に、「いじめ」という社会問題を身近に考えさせてくれる非常にタイムリーな企画と評価したい。
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by azarashi_salad | 2007-01-03 10:21 | 社会 | Comments(2) <:/p>

♪口コミ2.0 ”正直マーケティングのすすめ”


●明らかに、これまでのマーケティング手法では「人の心に響かなくなった」web2.0時代に、「効く」マーケティングを伝授します。
時代の先端を行く3人の著名ブロガー(マーケター、金融、ブログメディアの雄)による実体験を下敷きにした共著。お見逃しなく!(出版社/著者から)


○昨年末に筆者の一人である藤代(ガ島通信)氏から頂戴し、その日の内に読み終えていたにもかかわらず、まだ感想も書いていなかったので、先のエントリーで紹介した毎日新聞の特集「ネット君臨」との比較も含めて気づいた点を記してみたい。

 この本で書かれている内容は、「ネット上で直接双方向にアクセスできる利点を生かしたマーケティングを試みる企業も増えてきた。熱烈なファンを惹きつける商品も、ネット上の口コミから出てくるようになった。でも。ちょっと儲けようとすると、とたんに炎上する。商品だけでなく、企業の姿勢が問われることになる。」と紹介されているが、要するにネットという双方向の情報発信ツールが発達した現代においては、良くも悪くもネット上の口コミの影響力を無視できないと指摘。

 その上で、ネットという情報コントロールできないメディアにおいて、マーケティングで成功しようと思うのであれば、「正直」こそが重要なのだと説く。

○一方の「ネット君臨」は、「私たちの生活や仕事をネットに依存するあまり、いつの間にかネットそのものに支配されてはいないでしょうか。社会がゆがめられていく矛盾も抱えているように思えます。ネットの利点を生かしながら、どう共存していけばいいのか。将来のネット社会をどう築けばいいのか」と問題提起。

 その上で、「誰もが使う」ネットだからこそ、「負」の部分に注意を払う意味があるのではないか、と説く。

 つまり、この本ではネットというメディアをコントロールできないものとした上で、こうしたツールとどう向き合っていくべきかを考えているが、「ネット君臨」では、どうすればネットというメディアをコントロールできるかを考えているのではないだろうか。

 両者とも「祭り」や「炎上」、「晒し」などについては良しとしていないが、 ここに両者の大きな違いがあると思う。
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by azarashi_salad | 2007-01-02 11:35 | お薦め | Comments(0) <:/p>

▼ネット君臨ねえ

a0008617_23441130.gifにぶろぐさんのブログで知ったのだが、毎日新聞が「ネット君臨」という連載を始めたらしい。
ネット君臨:ネット社会を考える連載、新年スタート ブログでご意見募集中
 クリックするだけで世界中につながり、便利さや効率をもたらしたインターネット。日本でも約8000万人が利用しています。しかし、私たちの生活や仕事をネットに依存するあまり、いつの間にかネットそのものに支配されてはいないでしょうか。社会がゆがめられていく矛盾も抱えているように思えます。ネットの利点を生かしながら、どう共存していけばいいのか。将来のネット社会をどう築けばいいのか。それを読者の皆さんと考える連載を目指します。第1部は身近な生活の場から報告します。
 ◇専用ブログにご意見を
 取材班は26日正午から毎日新聞の愛読者サイト「まいまいクラブ」(http://my-mai.mainichi.co.jp/)に専用ブログを開設し、幅広くネット社会のあり方を考えます。皆さんからのご意見や情報を募集します。
専用ブログでご意見・情報を募集中
https://my-mai.mainichi.co.jp/mymai/modules/itsociety7/
 2006年12月26日
○記事の目的は「ネット社会を考える」ということらしいが、残念ながら第1部の記事「失われていくもの」を読んだ限りでは、何が「失われつつある」ことを読者に訴えたいのかよく分からなかった。

 記事の大部分はありきたりな2ch批判の枠内に留まっており、インタビューで答えていた「がんだるふ」氏や「ひろゆき」氏とは考えが異なる私が読んでも、自分たちがこれまで握ってきた情報コントロールが失われつつあるマスコミの危機感しか伝わってこなかった。

○そもそも「ネット社会」ってなんなのだろう。
 現実の社会とは異なる「別の社会」があるとでもいいたいのだろうか。

 上で紹介したにぶろぐさんは、「ネットをリアルと区別する考え方があるが、ネットはリアルの一部なのだ。電話の先に人間がいるように、ネットの先にも人間がいることを忘れてはならない。電話なら知っている人一人だけだが、複数の誰か知らない人がそこにいるのだ。」と主張しているが、全く同感である。

 この連載を始めるにあたって毎日新聞は、「私たちの生活や仕事をネットに依存するあまり、いつの間にかネットそのものに支配されてはいないでしょうか。社会がゆがめられていく矛盾も抱えているように思えます。」と問題提起しているが、本当にそうなんだろうか。

 私には、長引く不景気(いざなぎ景気越えなんて誰も実感していない)、拡がり続ける格差、1分1秒の無駄を悪とする効率一辺倒の社会、これらの様々な影響により人々の心がストレスで荒んでおり、そうした負の部分がネットに反映されているだけとも思えるのだが。

○こうした「負」の部分を無くすべきと考えているのであれば、ネットという道具に目を向けるのではなくて、道具を使っている「人」にもっと目を向けるべきではないだろうか。

 その意味では、先日のエントリー(△「公」意識はトップダウンこそ重要)で紹介した中日新聞社説(「私」でなく「公」の意識を)の方が、まだ頷ける部分が多かった。

 政治家もサラリーマンも2ちゃんねらーもマスコミも、一人一人の意識が「私」から「公」中心になれば、自ずと「負」の部分も縮退していくだろう。
 そのために何をすればいいか、そんなことを読者一人一人に考えさせてくれるような連載を期待したい。

【追記】
インタビューに答えていた「がんだるふ」氏のコメントが、「まいまいクラブ - ネット君臨 : 取材班から—連載がスタートしました by nakajima」に掲載されていたので紹介します。
何が事実かは存じませんが、記事とこのコメントから受ける印象は随分違いますね。
 取材を受けたものでございます。
ここまで、恣意的に発言を処理されるとは思いませんでした。
少なくとも、さくらちゃんの場合は、臓器移植に関わる本質的な問題点と、不透明な募金方法にたいしネット上の注目があつまりました。それを、お涙頂戴的な同情視点にたち、問題の本質を
すり替えたネット批判しかない記事のまとめ方にはがっかりしました。
取材時に、写真撮影と実名提示したいと求められましたが、お断りして本当に良かったと存じます。あのような恣意的記事の処理では、「ネット上の悪人の見本」としてさらし者になるに過ぎませんからね。そして、意図して、あのような記事のまとめ方をして実像をさらすというのは、報道の暴力にほかならないと考えます。そこら辺は、報道に携わるものとして、深く反省する必要がありませんか? > I記者、T記者 さん。
充分に紙面を用意頂き、こちらの論旨を充分に記載していただけるなら、実名、顔いりでの再取材に応じる用意はあります。寸秒を争う報道記事ならいざしらず、充分な時間余裕のある特集
記事なら、掲載日時、および、掲載紙の送付は礼儀だと存じますが?
ま、「それは、新聞社の常識ではない」と言われればそれまでですが。
Comment by がんだるふ — 2007年1月1日(月曜日) @ 17時18分43秒

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by azarashi_salad | 2007-01-01 21:30 | 社会 | Comments(6) <:/p>

♪新年のご挨拶。

●旧年中は大変お世話になりました。
 本年もよろしくお願いします。
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○年末の総括でも書いたとおり、昨年は3つ掲げた目標を一つしか実現できませんでした。
 今年は、全ての目標を達成できるよう頑張りたいと思います。

 そんな今年の目標ですが、一つ目は昨年に続いてネット接続環境を改善する、二つ目はムスメのブログにTBする、三つ目は今より体重を5キロ減量する、としました。

 今年こそ、年末の総括では嬉しい報告が出来るよう努力したいと思いますので、いつもご贔屓下さっている皆様、今年もどうかあざらしサラダをよろしくお願いします。
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by azarashi_salad | 2007-01-01 00:00 | 無駄話 | Comments(10) <:/p>