「ほっ」と。キャンペーン

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▲これを「温情」と言っていいものか?

a0008617_23521222.gif●携帯メール男 飛行機遅らせる 注意に逆ギレ 女性乗務員の胸ぐらつかみツバ吐く(2006年02月26日 スポーツ報知)
 鹿児島空港で24日午前、羽田行きの日本航空1864便(エアバス300、乗客・乗員274人)の30代の男性客が、機内で携帯電話を使用。女性の客室乗務員の注意を無視して電子メールを打ち続けたため、トラブルに発展。出発が約1時間遅れたことが25日、分かった。興奮した男性が客室乗務員に暴言を吐くなどしたため、機内は一時、騒然。いったん搭乗口に引き返したが、男性が謝罪したため、再び搭乗させ、約1時間遅れて飛び立ったという。

○しかしこの男性、いい年して何を考えているのか、それとも何も考えていないのか。
 中毒患者でもあるまいし、飛行機に乗っている少しの間くらい我慢できないものか、笑。
 まあ、情けないことに世の中にはこういう方もいるということだが、それより気になったのが日航とマスコミの対応だ。

 記事には『機内での迷惑行為については、04年1月改正の航空法に基づき、最高で50万円の罰金を科すことができるよう強化されているが、日航は「現段階で(罰金や損害賠償の請求について)考えておりません」と温情を見せていた。』とある。

 「温情」???

 何か違うと思うのだが、たったひとりのワガママのために乗客乗員合わせて274名が約1時間も無駄にした責任をどう考えているのだろうか。

 もちろん飛行機が遅れること自体は珍しいことではないが、今回は天候不良や機体トラブルなどとは違って個人の恣意的な不良行為であり、そのために無関係の多くの方々が迷惑を被ったのだから、こうしたときこそ当事者を厳しく追及すべきと思うのだが、「温情」ニュースで済ませて本当に良いのだろうか。

 また、日航側もこうした迷惑行為を本気で無くそうと考えているのであれば、少なくともこの男性をそのまま搭乗させるのではなく、厳しくお灸をすえた上で次の便に搭乗させるくらいの対応をすべきと思うが、トラブルや内紛でマスコミからバッシングされ続けて判断まで鈍っているのだろうか。
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by azarashi_salad | 2006-02-28 23:55 | 社会 | Comments(9) <:/p>

▽傘泥棒

a0008617_2334796.gif●の被害に遭った。

○場所は両国駅近くの「ちゃんこ料理」屋。
 プレゼントで戴いたブランド物のお気に入りの傘だっただけにかなりショック。
 カバンに折畳み傘を入れていたので、ヌレネズミにならなかったことだけが救いか。
 しかし腹立たしい!

 ところで、この雨の中なんでまた川崎から両国まで出掛けていたかというと、両国で行われているイベントに出掛けるため、金曜日の夜から娘が上京していたから。
 そのため、今週は週末のエントリーができなかったというわけである。

 しかし、土・日の両日で出掛けた場所は、秋葉原に後楽園、原宿、渋谷に両国と、オタクなのかギャルなのかよくわからないが、中でも秋葉原の駅前でメイドさんと記念撮影したのにはビックリ、笑。

 メイドさんは女の子にも人気が有るのか?
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by azarashi_salad | 2006-02-26 19:33 | 無駄話 | Comments(4) <:/p>

▼幼児殺害事件の報道姿勢について

a0008617_234366.gif●この度の幼児殺害事件については、子を持つ親としては何とも言えないほど酷い事件だっただけに、無意識の内に今回の事件に関するニュースから避けていたのだが、◆木偶の妾言◆の管理人である仁さんから「中国名報道への違和感」というエントリーをTBいただいたので、私なりの考えを書いてみた。

○仁さんは、今回の事件に対する各社の報道呼称について『最初はバラバラだったが、現在、ほとんどの新聞は本名である中国名で報じている。(中略)新聞やテレビはいつ本名主義に転じたのだろう』と疑問を投げかける。

 その上で、『「中国人だから起こした」と「安心してしまう」ことは、容易で楽な態度だし、そんな犯罪者と自分は違うのだという安堵は得られるだろうが、事件の本質を見えなくしてしまう危険性が高い』と問題提起している。

 私は、今回の事件に限らず、基本的に報道する際には、読者に対して出来る限り正確な情報を提供するよう心掛けるべきと考える。

 だから、仁さんが主張する『彼女が日常で使用していたはずの日本名を優先して「日本名(本名・中国名)容疑者」と報じ』については同感だが、『その後は「日本名容疑者」で通すのが首尾一貫とした態度ではなかろうか』については少し異なる考えを持っている。

 なぜなら、ニュースの読者は必ずしも最初からこのニュースに注目している方ばかりとは限らないので、「日本名容疑者」だけの報道しか目にしなかった場合、その読者に対して「加害者が外国から日本に来て文化の違いやコミュニケーションに悩んでいたかもしれない」という事実が正確に伝わらない恐れがあるからだ。

 したがって、読者に対して出来る限り正確な情報を提供するという考えを優先するのであれば、最初から最後まで『彼女が日常で使用していたはずの日本名を優先して「日本名(本名・中国名)容疑者」と報じ』るべきではないだろうか。

【2/19:追記】
仁さんからいただいたコメントによると、『その後は「日本名容疑者」で通すのが首尾一貫とした態度ではなかろうか』は、あくまで一つの記事の中でのことであって、記事の冒頭で「日本名(本名・中国名)容疑者」を書けば、同じ記事中でことさらに中国名を強調する必要はないだろう、ということらしい。であれば、私も全く同じ考えである。

○ただし、今回の事件については、そうした呼称の問題に焦点をあてることよりも、事件の背景を正しく分析し、同じような事件の再発防止に向けて「他山の石」とするような報道姿勢が望まれると考える。

 その意味では、もしかすると私の認識不足かもしれないが、私が見た範囲においては仁さんが懸念しているような「中国人だから起こした」という視点で、この事件を報道しているとは思えない。

 もちろん、加害者が海外から日本に来てコミュニケーションに悩んでいたことを事件の背景として取り上げてはいるが、公園デビューなどの問題や以前におきた「お受験殺人事件」などともリンクし、どこでも起こり得る問題として捉えているように思える。

 さらには、集団登園が半強制的なルールになっていたことなどにも焦点を当て「こうしたルールが心の負担になっている方が他にも大勢いるはず」と、基本的には「他山の石」として捉えようとしているのではないだろうか。

 もちろん、全国には今回の被害者・加害者と同じような環境に置かれている方もたくさんいると思われるので、そうした方々のことを想像した上で、配慮ある報道やコメントを心掛けることもとても重要な視点だとは思うのだが。
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by azarashi_salad | 2006-02-19 15:00 | 社会 | Comments(6) <:/p>

♪あなたの街の「B級料理」をお聞かせください。

a0008617_13535733.gif●青森にご当地B級料理集合 「B-1グランプリ」開幕(共同通信 2月18日)
 全国的な知名度はないものの地元で愛され続けている「ご当地B級グルメ(料理)」が集まり王座を決める「B-1グランプリ」が18日、青森県八戸市の食品市場「八食センター」で始まった。
 「富良野カレー」(北海道富良野市)や「富士宮やきそば」(静岡県富士宮市)、「久留米やきとり」(福岡県久留米市)など各地から10品が参戦。19日まで開催され、入場者が使ったはしを気に入った料理に投票し、グランプリを決める。

○これはびっくり!
 先月、出張で青森に行ってきたのだが、こんなイベントがあるとは知らなかった。

 名古屋だと「あんかけスパ」あたりが「B級料理」になるのかなあ、今住んでいる川崎だと何が「B級料理」になるんだろう?
 このエントリーを読んでいるあなた、そう、あなたの街の「B級料理」を教えてください。
 今度、旅行や出張で出かけたときに、ぜひ食べてみたいと思います、笑。
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by azarashi_salad | 2006-02-18 13:55 | 無駄話 | Comments(6) <:/p>

▲ラジオは脳にきく。らしい

a0008617_1257375.gif●TBSラジオが展開している「ラジオは脳にきく」の広告キャンペーン、 もうご覧になりましたか?

 この広告は、脳とラジオの関係について積極的にアナウンスを行っている和歌山医科大学脳神経外科板倉徹教授の監修のもと、ラジオが脳にもたらすさまざまな効用について科学的な見地からメスを入れ、新しい視点からラジオのすばらしさを見直していくシリーズ企画です。
 その驚きの事実を知ったら、きっとあなたは、もっともっとラジオが好きになってしまうに違いありません。


○先日、地下鉄の車内でこのような広告を見かけたのだが、なかなか興味深いテーマ。

 そこで実際にHPを見てみると、ラジオが脳に与える効用について、次のように説明されていた。

①TVゲームに熱中している人と普通にラジオを聴いている人とでは、ゲームで目と手を必死に動かしている人は、目からの情報に俊敏に対応しているだけで脳の活性は一部分に限られるが、ラジオは、何気なく聴いているようでも脳全体の活性が非常に高くなっている。

②ラジオを聴いている人は、耳から入った情報をもとに、頭の中で映像を作り出して見ているので、脳の中では視覚を司る後頭葉の「視野野」が働いており、さらに言葉を理解するために側頭葉の「言語野」も活発に働き、これに伴い前頭葉、頭頂葉なども総動員されて脳が全体的に活性化する。

③普段の生活で私たちがもっとも頼るのは目からの情報だが、目からの情報を優先するが故に、逆に視覚を裏切るような場面想像の機会を脳は持たない。これに対してラジオは視覚の制約がない分、音と言葉によってイメージが十人十色に触発され、自由な想像力を働かせることができる。

④ラジオを聴きながら巡らせる想像は、脳の連合野という場所で行われるが、この連合野は人間の脳にしかない部分で、想像による連合野のトレーニングという意味では「目」を使うモノよりは、ラジオを聴くほうが、脳の活性の高さに大きな違いが出る。

⑤読書も「連合野」を鍛えるのによい方法だが、読書は長時間行うと目が疲労するし、高齢の方だと視力も低下して、読みたくても読めないという状況もある。そんなときでもラジオがあれば、聴くだけで脳のトレーニングができる。


○なるほど、名古屋にある我が家(現在は単身赴任中)では、テレビをほとんど見ない代わりに、昼夜を問わずラジオをつけっ放し状態だが、板倉教授が説明するこうした効用が本当ならば、思わぬ副産物といったところ。

 なお、同HPの「Vol.2」では、子供の情操教育という観点からみたラジオの効果について次の通り説明している。

 まずは「キレるこども」たちを例に挙げ、長時間コンピューターゲームばかりを続けていると、人にやさしくしたり他人の気持ちを思いやったりする部分といわれている、脳の「前頭前野」の機能が著しく低下すると問題提起。

 その上で、ラジオが脳に与えるもっとも大きなメリットは「(場面)想像」として、ラジオを聴くことにより脳は、前頭前野をふくめ、あらゆる部分がまんべんなく活性化されるため、ゲーム脳をはじめとする「脳の一部分を酷使することで生じる弊害」を防ぐことができると指摘。

 さらに、目からの情報だけでなく、耳からの<見えない情報を見ようとする>センスを幼いころから身に付けておくことは、情操教育上もとても有効ではないかと提言する。

 最後に、ある程度の時間ゲームで遊ぶだけなら気分転換にもなるので、ゲームを取り上げるほど神経質になる必要はなく「何事にもバランスが大切」と板倉教授は語る。

 小さいお子さんを持つ親御さんにとってはなかなか参考になる情報だと思うので、一度ご覧になってみてはいかがだろうか。
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by azarashi_salad | 2006-02-12 09:27 | 健康 | Comments(16) <:/p>

△京都は関東か関西か?

a0008617_12554666.gif●なんていう思わせ振りなタイトルを付けたのには訳がありまして。

○実は、今週の始めに関西出張に出かけた際に、おもしろいことに気づきました。

 このブログでも以前に取り上げたことがありますが、エスカレーターに乗る時に左側に並ぶ関東と右側に並ぶ関西の違いがあることは有名で、旅行者をいつも悩ませる由々しき問題です、笑。

 実際、伊丹(大阪)空港では、関西にもかかわらず多くの方が左側に並んでいるのですが、そこからモノレールでわずか一駅の「蛍池」に着くと、ほとんどの方が右側に並ぶのです。

 これは、空港には他府県の方が多いことと、関西の方が他府県に出かける際のリハーサルの場になっているからだと私は思っていますが、どうなんでしょうか、笑。

 その後、阪急電鉄で蛍池から梅田(大阪)に移動すると全員が右側に並んでいますが、JRで山科(京都)まで移動すると、今度はほとんどの方が左側に並んでおり、関西ではどこでも右側に並ぶと思いこんでいた私にとっては、ちょっと意外でした。

 京都が関西ではないというよりは、もしかしてエスカレーターで右側に並ぶのは大阪だけということでしょうか?

○まあ、そんなことはどうでもいいのですが、どうしてこんな移動をしたかというと、京都で小島さんと「密会」するためです。(ブログで公開しているので「密会」でもありませんが、笑)

 小島さんとは、年末の「ブロガー忘年会」でお会いした大西さんのブログを通じて知り合い、私が一日編集長をした「ブロガー新聞」でも取り上げさせていただくなど、もう1年以上ブログやメールでお付き合いしていますが、お会いするのは今回が初めてです。

 実際にお会いしてみると、やはりブログの印象どおり大変まじめなお方で、中越地震の時に色々とサポートされたことや、樹木再生のお仕事の話などを交えながら、もちろんブログの話題を中心に、あっと言う間に時間が過ぎました。

 小島さんは、実名でブログをされており、また関西では有名なベンチャー企業の社長さんということもあり、色々とご苦労が多いことなどもお聞きしました。

 今回は、出張の移動途中ということもあり、残念ながらアフタヌーンティーを楽しむ時間しかありませんでしたが、次回は他のブロガーの方も交えてお会いしましょう、と再会を誓ってお別れしました。

 小島さんは日帰り出張が多いそうですが、今度上京される時は、ぜひ最終の新幹線を予約して、ぎりぎりまで飲み語りましょう。
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by azarashi_salad | 2006-02-11 09:57 | 無駄話 | Comments(6) <:/p>

▽株式会社「連合」社長 殿

a0008617_933161.gif●連合会長「正社員賃下げも」(中日新聞 2/4)
 連合の高木剛会長は3日のインタビューで、今春闘について「所得などで広がる社会格差を少しでも改善するという目標もあるので、ぜひ成果を上げたい」と賃上げ実現に意欲を表明。その上でパート社員と正社員の賃金格差是正のため、正社員の賃下げや昇給の抑制でパート社員の賃上げを図ることも「論理の上では必要」との考えを明らかにした。

○始めは小泉首相か竹中大臣、または経団連の奥田会長のセリフかと一瞬目を疑ったが、これが日本の労組トップが語るセリフだろうか。

 連合の高木剛会長といえば、今年の春闘交渉スタートにあたって「(所得の二極化など)格差社会を少しでも改善する目標がある。成果が出なかったら労組の存在意義が問われる」と語ったばかりだが、こうしたトップを祭り上げていること自体、労組の存在意義が問われているのではないだろうか、笑。

●格差社会の是正が目標 パート要求で連合会長(共同通信 2月3日)
 パートの処遇について高木会長は「同じ仕事をする正社員に比べ(時給は)5割か6割しかない。(賃金格差をめぐる訴訟で)裁判所は8割が均衡した水準だとの判断を示したことがあり、今の実態は公序良俗違反で不法行為だ」と指摘。「社会的に深刻な問題で放置できない。格差が開かないよう交渉に臨みたい」と強調した。

○もともと「所得の二極化」は、「リストラ」という名のもとに政府と財界とが一体となって、パートやフリーターなどの「低賃金労働者」を大量生産する社会構造に「改革」した結果ではなかったか。

 ならば、まずはパート社員などの「時給」を正社員並みに引き上げることこそ、労働組合が目指すべき「賃金格差是正」要求だと思うのだが、春闘が始まったばかりだというのに正社員の賃下げを視野に入れるなど、経営者にエールを贈る以外のなにものでもないではないか。

 確かに「構造改革」の結果、これまでのような労働条件の保障された職場からパートやフリーター、派遣労働者などが多くなり、労働人口の約3割が月15万円程度の低賃金で働かされており、政治家や経営者はこうした事態を打開するために「上見て暮らすな下見て暮らせ」という政策の必要性を感じるようになるという。

 しかし、政治家の場合は私たちが直接選挙で選んだ結果だからまだ我慢も出来るが、(事実上)組合員が直接選んでいるわけでもない労組のトップが、組合員であるサラリーマンではなくて経営者の声を代弁するとは、あきれてものもいえない。
 さっさと労働組合の看板を返上し、株式会社「連合」でも立ち上げて一部上場を目指すことをオススメしたい。
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by azarashi_salad | 2006-02-05 09:50 | 社会 | Comments(2) <:/p>

♪コミュニケーションの先祖帰り

a0008617_18195317.gif●マイ・ラスト・ソングさんのエントリー(コミュニケーションの先祖帰り)を読んで、色々と考えていたことを自分なりにまとめてみた。

○マイ・ラスト・ソングさんは、このエントリーの中で「大いにメールを活用して「ほうれんそう」に努めましょう、ムダな会議も減らしましょう、そして紙の資料も追放しましょう、とさかんに啓発されまくった。なるほど、これがIT革命というものかと目を瞠ったものだが、いったいあれはなんだったのか」と苦笑いする。

 そして、「やっぱり大事な相談は直に顔つき合わせてやるべきだとあいなる。伝統的な口頭コミュニケーションの「よさ」が見直される。やれやれ、またつまらん会議が復活するのか。喫煙コーナーは依然賑わっているし、このままいけば、昔とどこも変わらなくなってしまう。」と嘆く。

 確かに「IT革命」は、私たちの仕事のやりかたを昔とは大きく変えたが、小泉改革と同様、これも良い部分もあれば悪い部分もあったのではないか。
 そして、悪くなった最たるモノが「人と人が顔を合わせて行うコミュニケーションの衰退」だったのではないだろうか

○実は、先週のエントリー(▽こんなCMはいやだなあ)に多くの方からコメントやTBを頂いたのだが、その中でぱっとさんから「コミュニケーションは両者の心がけで成り立っています。どちらかが一方的に感謝しているわけではないというところがミソです」とのコメントを頂戴した。

 これに対して「私たちの生活様式に自動販売機や自動改札、銀行のATMのような相手の顔が見えないスタイルが拡がっていることが、こうした風潮に影響を与えているのかも知れません」と返答したのだが、そういえば過去のエントリーに似たようなことを書いたことを思い出した。

●【システムの奴隷にされる人間(2)】
 誰もいない本棚を前にして、顔も見えない相手に向かって「ありがとうございました」と叫ぶ店員。普通の人が見たら、「この店員の頭は大丈夫か?」と思うのではないだろうか?(笑)
 大体、お礼ならば相手の顔を見て言うのが当然で、顔も見えない店員から「ありがとうございました」と叫ばれても、客の方もうれしくも何とも感じないに違いない。
 にもかかわらず、この店員がこのような行動をとるのには理由がある。おそらく、マニュアルでこのような対応をするよう決められているのであろう。
 つまり、この店員はお客にお礼が言いたくて「ありがとうございました」と言っているのではなく、ただ機械のようにマニュアルに従って「ありがとうございました」と叫んでいるだけなのだ。

●【システムの奴隷にされる人間(3)】
 具体的な例をあげて考えると、銀行の窓口では相手の対応に不満を覚える場合があるかもしれないが、逆にこちらが予想した以上のきめ細やかな対応をしてくれる場合もある。これは、相手が機械ではなく人間だからである。
 したがって私たちは、機械である銀行のATMに対しては毎回同じ対応(反応)を期待しても構わないが、銀行の窓口の人間にそれを期待するということは、人間を機械と見なしていることにはならないか?
 しかし、合理性をとことん追及していくと、このような不安定な対応は好ましくないと考えるようになり、人間に対しても機械と同じような安定した行動を期待し、そのためのマニュアルが作られるようになる。

○実は、これらのエントリーを書いたときはあまり自覚していなかったのだが、よく考えると「システム化とマニュアルの導入により、生活の中でコミュニケーションする機会がどんどん減少している」のではないだろうか。

 つまり、マニュアルの導入により従業員は「自分の言葉」でしゃべることがなくなったので、客の方も本気で「ありがとう」という感謝の気持ちを抱かないようになった、とはいえないか。
 また、自動販売機や自動改札、ATMの普及など、生活のあらゆるシチュエーションで人と人の間にシステム(機械)が介在するようになったので、お互いが顔を合わせてコミュニケーションしなくても済むような生活様式に変わり、そのため人々の心が荒みつつあるといえるのではないか。

 そう考えると、やはり人と人が顔を合わせるコミュニケーションの良さというものが、もう少し見直されてもいいのではないだろうか。

○猫手企画さんのエントリー(顔の見える関係)では、明日香出版社が創業35周年を記念してオールスターキャストが登場する広告を日経新聞に掲載したことを紹介し、「売ってる人、作っている人の顔の見えるお付き合いがゆるやかなコミュニティを作り、顧客に単なる取引だけではない末長いビジネスパートナーとなってもらえるはず。」と指摘している。

 この例のように、売る人も買う人もお互いに相手の顔が見えるような生活様式が見直されるようになれば、人と人の心が通じるコミュニケーションも復活するのではないか、と考えてみた。
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by azarashi_salad | 2006-02-04 18:19 | Comments(6) <:/p>