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◆日本は「冷淡国家」なのか?

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●地元『日本政府は冷淡』(東京新聞:10月31日)
 拉致された邦人とみられる遺体が見つかったとの報道を受け、イラク地元では、事件発生直後に小泉首相が『テロに屈することはできない』と語るなど、強硬姿勢が突出した感のある日本政府の対応を疑問視する声も聞かれるそうだ。
 主要政党の一つイラク・イスラム党幹部氏は、『小泉首相は当然ながら犯人側の要求を受け入れるなどとは言えない。しかし、あんなに強い調子で言う必要はなかった』と振り返るとか。

○拉致された人質の安否については情報が二転三転していますが、今回日本政府がとった対応策について、イラクでは『イラク人の間では、どうして、経済大国で文明国の日本が、自国の市民の命を冷淡に扱うのか、という疑問が広がっている。この事件で、日本に対するイメージは完全に変わったと思う』との声が上がっています。
 こうした事件が起きた時、政府がとる対応策については色々な意見があるかも知れませんが、私は、次に紹介する江川紹子さん(ジャーナリスト)の発言に共感を覚えます。

●それでも、命は命だ(江川紹子ジャーナル:10月30日)
 これで、本当に大丈夫なのだろうか。今回のイラクでの邦人人質事件を巡る政府の混乱ぶりを見ていると、心配になってくる。いくら「人質の救出に全力を挙げている」と言われても、こんな状況で、いったい何にどう「全力を挙げて」取り組んでいるのだろうか
 今回の事件は、メディアが侃々諤々の議論が交わされた今年春の拘束事件と違って、報道も、世間の人々の意見の応酬も低調だ。台風や地震などの災害に人々の関心が向いていることもあるが、やはり香田さんの行動に共感を得られないためだろう。 
 しかし、それでも命は命だ。一度失われれば取り返しがつかないし、一人の命には、家族や友人などたくさんの人々の思いがつながっている。それに、本人に落ち度が認められるようなケースであっても、政府には邦人保護の義務があり、命を救うために全力を尽くす責任がある。
 今回のようなケースでは、できるだけ時間を稼いで、犯人の居場所を探すなり、交渉に持ち込むしかない。ところが、小泉首相は事件を知った直後に、「自衛隊撤退せず」を明言することで、時間稼ぎや交渉の余地を、自ら放棄してしまった。春の2拘束事件の時も、小泉首相の対応は同じだった。「テロリストとは一切交渉しない」というブッシュ流に習ったのだろうが、果たして懸命なやり方だろうか。
 今は、政府が国民の保護に真剣に取り組むよう、その動きを監視し、尻を叩かなければならない時期だ。日本国の政府は、自国民の命は、一人たりともおろそかにしないという姿勢をきっちりと内外に示してもらわねばならない。そうすることで、明日の私たち自身の命も守られるのだから。

○すでに、一部のイラク人からは『日本は冷淡国家』と見られているようですが、今回の人質事件を受けて、世界は日本という国をどのように見ているのでしょうか?本当に、政府が説明するような日本の国益になっているのでしょうか?
 そして、世界からどのように見られているかよりもっと重要なことは、自国民の保護について、自国に政府に対して尻を叩かなければならないような状況にあることではないでしょうか。

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by azarashi_salad | 2004-10-31 10:20 | 政治 | Comments(0) <:/p>

◇「勇み足」ではないだろうか

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●ブロガー達の「駆け込み寺」を目指して「ブロガー新聞」を立ち上げてくれた「週刊!木村剛」ですが、今日の記事[BLOG of the Week] これが新潟県中越地震の真実だ!は、「勇み足」だったのではないでしょうか。

○すでに何人かの「週刊!木村剛」読者が指摘していますが、今回の新潟県中越地震におけるマスコミバッシングの記事は、ちょっと頷けない内容だと思います。
 問題は、これほどセンセーショナルな情報にもかかわらず、この内容が真実だと判断できる情報がどこにも書かれていないことです

 私は、以前書いた記事【ブログ記事の社会的責任について考える】(あざらしサラダ:9月30日)で述べたとおり、ブログで発信する情報について次のとおり考えています。
○まず、事実についてはニュースなどで既にオープンになっている情報(公開データ)、報道機関も含めてまだ誰も知らされていない情報(非公開データ)、デマや嘘(虚偽データ)に分けられると思う。
 このうち「公開データ」については、マスコミの扱いによって注目されるものもあれば、ほとんど国民に知らされていないものもあるが、何が重要な事実かは本来は読者に委ねられるべきものであり、どのような事実を取り上げてブログで記事にしても、そのことによる社会的責任は問われないと考える。
 一方、「虚偽データ」については社会を混乱させる恐れがあり、場合によっては社会的責任を問われることもあり得るのではないだろうか。
 問題は「非公開データ」についてであるが、企業や役所に守秘義務がある以上、現時点においては、残念ながら社会的責任を問われる場合もあり得ると考えざるを得ない。
 ただし、三菱や中電、北海道警のように企業(あるいは一部の経営者)や役所が社会モラルに反するような行動をしている場合、国民の知る権利を尊重する観点からも、業務上知り得た情報を内部告発しても責任が問われることがないよう、内部告発者の保護制度確立や公務員の守秘義務の撤廃などが必要だと思う。

○木村氏は、今回の地震の際に新幹線に乗っていたと語っていました。
 今回のマスコミバッシングが、木村氏自身の体験に基づく批判や既にオープンにされている事実に対する批判であれば何ら問題はないと思いますが、記事内には事実と結びつける記述がどこにも無く、私には木村氏の「勇み足」のように思えてなりません。

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by azarashi_salad | 2004-10-30 20:22 | 社会 | Comments(0) <:/p>

【自転車での携帯電話使用規制について考える(3)】

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●前回の記事【自転車での携帯電話使用規制について考える(2)】(あざらしサラダ:10月28日)では行政機関のHPをいくつか紹介し、各自治体などは、携帯電話使用運転など自転車利用者のルール無視・マナー低下により自転車の事故が増加していると見ているのではないか、と述べましたが、この問題についてマスコミ等は、これまでどのように報道してきたのでしょうか。

○以下に紹介する記事は、いずれも自転車の事故について扱った記事ばかりですが、これらの記事から「対策提言」をまとめるためのヒントが得られるか、考えてみたいと思います。

●暴走自転車の取り締まり強化、警告無視なら逮捕も (読売新聞 2004/4/6/14:32)
 警察庁によると、自転車が歩行者をはねた事故は昨年、2243件で、一昨年から15・6%(302件)も増えた。このうち、歩行者の負傷者は306人増の2045人、死者も3人から6人になった。同庁などが所管する「交通事故総合分析センター」の分析では、昨年の死傷事故件数は10年前の約4倍にあたるという。
 昨年1月には、茨城県つくば市の県道の歩道で、会社員の男性(55)が、前から来た高校3年の男子生徒(18)の自転車と衝突し、頭を強打して死亡。この事故では、男子生徒の前方不注意が原因とされた。また、同10月には、広島県因島市の県道を愛犬を連れて横断していた男性(63)が、サイクリング大会に出場していた男性(34)の自転車にはねられ、転倒後に死亡している。
 自転車事故増加は人込みを猛スピードで走ったり、携帯電話を掛けながら運転したりするなど、マナー悪化が要因になっている。
◆自転車=道路交通法2条は「ペダルを使い、人の力で運転する2輪以上の車」と規定。
 2人乗りの場合、2万円以下の罰金または科料が科されるほか、携帯電話や、傘をさしながらの安全運転義務違反は、3か月以下の懲役または5万円以下の罰金に。
 死亡事故を起こすと、刑法の重過失致死罪が適用されることもある。

○上の記事では、自転車事故増加は『携帯電話を掛けながら運転したりするなど、マナー悪化が要因』と分析していますが、何に基づいてそのように分析したかは明らかにされていません。

●「お気楽サイクル」(報道特捜プロジェクト)
 去年5月、東京・板橋区で自転車と歩行者の衝突による死亡事故が起きた。自転車に乗っていた男は、ペットボトルを持ちながらの片手運転だった…。こうした事故を無くそうと、板橋区では今年4月から、『自転車安全利用条例』を施行し、区が警察と協力して、自転車の正しい乗り方を指導している。
 しかし、いくら指導しても傘を指しながらの片手運転や、車道の斜め横断など、ルールやマナーを無視する自転車が後を絶たない。自転車にもちゃんとしたルールがあることをみんな知っているのだろうか。
 そこで特捜オンブズマンは、自転車に乗る人100人にルールに関するアンケート調査を行った。(囲みが正解、数字は回答者数)
■傘を差す場合、片手運転をしてもよい? YES:29/NO:71
片手運転は安全運転義務違反。雨の日でも傘差し片手運転はダメ!)

○こちらの記事では、自転車のルールについてアンケート調査を実施した結果、片手運転がルール違反だということについて「7割がルールを知らない」と問題提起していますが、私は、どちらかといえば現在の道交法において「携帯電話使用運転=安全運転義務違反」と明確に規定されていないことが問題ではないかと思います。
 ここが曖昧だからこそ、自転車を運転中に携帯電話を使用する者が後を絶たないのではないでしょうか。

●多発地域の指定受け、対策強化(タウンニュース)
 大和署交通課によると、8月末現在で市内の全事故件数は1342件(内死者数は4人)で、自転車事故件数は392件(内死者数1人)と約30パーセントを占めている。前年と比べても32件の増加だという。
 具体的な防止策として同署では、街頭パトロール中の直接指導や市内小学校を対象に自転車安全教室を定期的に開くなどの取組みを行っているが、「夜間の無灯火や2人乗り、携帯電話を使用しての走行が最近特に目立ちます。非常に危険なので絶対にやめてほしい」と呼びかけている。

○この記事では、自転車事故の具体的な防止策として、街頭パトロール中の直接指導や市内小学校を対象に自転車安全教室を定期的に開くことを紹介しています。しかし、多くの記事で書かれているように携帯電話使用運転が後を絶たないのは、これらの対策では不十分ということを物語っているのではないでしょうか。

●自転車〈上〉我が物顔の“交通強者”(ルポタージュ’04)
 交通弱者とされた自転車で、歩行者との衝突事故が、全国的に増えている。肝心のマナーは、どうなっているのだろうか。
 「市民の台所」として知られる同市早良区の西新中央商店街。携帯電話で話しながらや、ジュース片手の運転も目にした。
 買い物に来た女性(84)は7、8年前に20歳代の男性の自転車に追突された。全国的にみて、自転車の衝突でけがをするのは50歳以上が多いようだ。
 自転車利用者には今、「交通強者」という認識が求められている
 自転車事故 交通事故総合分析センター(東京)によると、自転車による歩行者の事故件数は全国で2002年に1941件と10年前の約4倍。被害者となる歩行者は、全国的に56歳以上が大半

○この記事では、自転車と歩行者(特にお年寄り)の事故が増えているとして、かつては「交通弱者」とされた自転車に対して、今は「交通強者」という認識が求められている、と問題提起しています。

○以上の記事から「対策提言」をまとめるにあたっては、
①自転車事故の増加とマナー違反(ルール違反?)との関係を明らかにする。
②携帯電話使用運転が道交法違反であることを明らかにする。
③パトロール中の指導や現行の自転車安全教室に加えて、実効ある事故防止対策を検討する。
④いまや自転車は「交通強者」であるという認識を広める。

 などが求められていると言えそうです。

 なお、「対策提言プロジェクトチーム(仮称)」に対して、「ブロガー新聞」読者の皆さんからサポートのご協力や建設的なご意見を多数頂いております。
 この場をお借りして、皆さんに厚くお礼を申し上げます。

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by azarashi_salad | 2004-10-30 19:18 | 私説 | Comments(0) <:/p>

★災害時におけるメディアのあり方についてのアンケート

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●現役の地方紙記者である[a sergeant]さんのブログ「ガ島通信」で、「この災害を次に生かすために」というアンケートを実施しています。
アンケートの目的は、以下のとおりです。
日本は台風も地震も多い国で、次にどこで何が起きるのか分かりません。阪神大震災以降も、既存メディアは無反省なままでした。私は大きなことはできませんが、新聞を少しでも役立つメディアにしていきたいと思っています。既存メディアとブログに何ができるのか、うまく補完しあえるのか?無理なのか? 次の災害に生かすため皆さんのご意見をお聞かせください。回答しやすいために、アンケートフォーマットも用意しました。アンケートでなく、自由意見をコメント欄に書き込んでいただいてもかまいません。

○アンケート内容はこちら
1、災害との関係  (例、台風で交通機関がストップして足止め、地震で避難所へ、台風を取材した、ボランティアに参加した、ブログで情報を発信など、もちろん災害と直接かかわっていなくてもかまいません)
2、まず一番最初にどのメディアから情報を得ようとしましたか  (例、NHK、ラジオ、携帯(携帯ならサイト名も)など)
3、既存メディアの不満と評価する点。
4、既存メディアにこうしてほしい。
5、ネットやブログの不満と評価する点。
6、ネットやブログがこうなってほしい。
7、自由意見

○「ガ島通信」さん本人も、先日の台風で被害を受けたとのこと。
 ご協力できる方は、ぜひとも「ガ島通信」をご覧下さい。

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by azarashi_salad | 2004-10-29 20:03 | 社会 | Comments(0) <:/p>

☆ブロガー新聞(第4号)を読んで

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Watch IT,ケータイ,ベンチャーのNaoyukiさんが「一日編集長」をつとめた「ブロガー新聞」(第4号)が発行されましたので、早速読みました。

○今週のトラックバックテーマは「モラル」とのこと。冒頭で「モラルとは?」について、次のように述べています。
 物事の価値観、倫理観は多様化していると言われていますが、そもそも、「モラル」というものは、その「多様化」から一歩下がったところにあり、いろんな要素で多少の変化はあるものの、原則的に普遍的なものだと思うのです。

 その上で、多くの方が「現代社会はモラルが低下している」と思っているだろう現状について、次のように分析しています。
 日本は、世界でもまれに見る無宗教国家だと思います。(中略)日本人は「宗教心」を失ったことで、とても大きな副作用を、しょってしまったのではないかと思います。

 そして、みんなで「モラル」ある社会をつくるために、次のように呼びかけています。
 モラルが守られないことで、何かの悪影響が出るならば、ルールで制限せざるをえなくなります。(中略)「本来のこころ」の部分が「モラル」ではないかと思うのです。また、「モラル」と「ルール」は役割分担が違うと思っています。(中略)モラルの部分を、ルール化してしまうと、ガチガチに縛られたルールになってしまうのではないでしょうか。

 私も、基本的にはこの考えに賛成です。
 現在、前回の「ブロガー新聞」で問題提起した「公共の場における携帯電話の使用は規制すべし」について、プロジェクトチームを立ち上げて「対策提言」をまとめようと作業を進めていますが、ルール化は、安全上必要な最低限に絞りたいと考えています。

○Naoyukiさんは、最後にまとめとして次のように述べています。
 教育費の問題、プロ野球問題、政治資金規正法改正案の問題、報道の問題等、たくさんトラックバックをいただいておりますし、この問題意識は、日本国内において、少数意見だとはとても思えません。報道のバイアスを通ることの無い、生の民意がここにはあり、また、この「ブロガー新聞」がHUBとなって、この問題意識をとりまとめ、有効的に問題点に注入することが、できるようになればと思っています。

 私もこれこそが、ブロガー達の「駆け込み寺」として「ブロガー新聞」に求められていることではないかと思います。
 そこで「週刊!木村剛」読者の皆さんにも、ブロガーから「ブロガー新聞」に寄せられた数多くのトラックバックをぜひ読んで頂きたいと思います。
 Naoyukiさん、どうもお疲れ様でした。

追伸:
[トラックバックランキング] 影の部分は影に置いておく(週刊!木村剛:10月24日)で、
第9回の「Words of the Blogger」はいかがだったでしょうか。来週は、週間ランキングでトップを飾った「あざらしサラダ」さんをご紹介します。「第3回ブロガー新聞」の編集長でもあります。ご期待ください。
と発表がありました。
 思わず「えっ」とビックリしましたが、どうもありがとうございます。楽しみにしています♪

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by azarashi_salad | 2004-10-29 11:22 | 私説 | Comments(0) <:/p>

【自転車での携帯電話使用規制について考える(2)】

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●前回の記事【自転車での携帯電話使用規制について考える(1)】(あざらしサラダ:10月27日)でも書いたとおり、平成16年度の道交法改正では、『交通事故発生件数が極めて少ない』ことを理由に、自転車は規制対象から外れました。
 このため、現在「事故発生件数」について調査しているところですが、その最中に色々な事実が明らかになりました。

○以下に紹介するのは、それぞれ行政機関のHPですが、いずれも自転車による事故の急増を問題と受け止めており、特に携帯電話使用運転を主な事故原因としてあげているようです。

 例えば、警察庁のお膝元、東京の「警視庁」では、次のように書かれています。

●品川署管内交通人身事故発生状況(警視庁品川警察署)
○昨年中は、事故件数は減少しましたが、二輪車、自転車の事故が増加し、特に高齢者の自転車事故が増加しているのが特徴です。
○二輪車、自転車を当事者とする事故が全体の約36%を占めています。
○自転車の事故原因は、一時不停止、信号無視、携帯電話使用運転などとなっています。
携帯電話で話しながらの運転は、安全運転義務違反になる場合があります

 また、お隣の「神奈川県」でも、こう書かれています。

●自転車事故防止総合対策実施中!(神奈川県大和市)
○最近、自転車利用者のルール無視・マナー低下が叫ばれ、特に歩道等の通行時の危険性が問題視されています。
 また、昨年の自転車の関係する交通事故の発生件数は、神奈川県下で13,112件。平成10年当時と比べて約21%増加し、全事故件数の増加率が約7%であることと比較するとその比率は大幅に高くなっています。
 特に、自転車と歩行者の事故の増加が顕著で、うち歩道・路側帯での事故は平成10年当時と比較して2倍以上に増加し、自転車利用者のルール無視とマナー低下をうかがわせる状況にあります。
 また大和市でも、昨年の全事故件数の27.1%を自転車関係事故が占めており、県下でもワースト8となっています。

 さらに「石川県警」では、住民からの質問に対して、このような回答をしています。

●自転車の安全利用のあり方について(石川県警)
Q)最近、自動車での携帯電話使用禁止がうるさく言われていますが、これは自動車だけに限りません。自転車や歩行者も全く前を見ずに、もくもくとメールを打ちながら・・・というのが現状です。車ばかり厳しく取り締まられ、こんな危険行為を見逃すというのは、車を運転するものとして納得できません。自転車の携帯使用にも、罰金をとるなどして、もっと厳しく対処すべきです。
A)全国的に携帯電話等を使用中の交通事故が後を絶たないことから、本年6月に道路交通法が改正され、自動車や原動機付自転車の運転中に携帯電話を手に持って通話したり、メールの送信等を行った者に対し5万円以下の罰金を科すことになりました。
 一方、自転車乗車中の携帯電話の使用等の規制については、自動車等の運転に係る交通事故発生件数と比較すると極めて少ないことから、今回の法改正では、自動車運転中と同様の規制を設けるまでの必要はないと判断されたと、承知しております。
 しかしながら、ご意見のとおり、自転車乗車中の携帯電話の使用は、交通事故に直結しかねない、危険な行為であります。このようなことから、警察では、自治体、学校、関係機関・団体等と協力して、自転車の無灯火や運転中の携帯電話の使用禁止についての交通安全教育を行っているほか、交通安全運動期間中や交通安全日には、街頭での一斉指導を実施しております。
 今後も交通安全教育や街頭指導を通じて、自転車乗車中の携帯電話使用禁止を含めた、自転車の安全利用と交通事故防止が徹底されるよう努めて参りたいと考えております。

○こうした実態を見ると、霞ヶ関の「警察庁」は、自転車を運転中の携帯電話等の使用による交通事故発生件数は極めて少ないと説明していますが、各自治体では、携帯電話使用運転など自転車利用者のルール無視・マナー低下により、自転車の事故が増加していると見ているような気がします。

 例えば東京都板橋区では、自転車とぶつかり歩行者が死亡した事故をきっかけに「自転車安全利用条例」(平成15年4月1日施行)が制定されています。
 また、埼玉県では条例(埼玉県道路交通法施行細則)により「(4)かさをさし、物をかつぎ、物を持つ等視野を妨げ、又は安定を失うおそれのある方法で、大型自動二輪車、普通自動二輪車、原動機付自転車又は自転車を運転しないこと。」と定めており、こちらは携帯電話を使用しながらの自転車の運転を禁止しているようです。

 このように、自転車を運転中の携帯電話の使用は、道交法では明確に禁止されていませんが、自治体によっては条例違反になる場合もあります。

 【自転車での携帯電話使用規制について考える(3)】では、自転車を運転中の携帯電話使用に関するマスコミ報道に迫ってみたいと思います。

【10月29日一部修正しました♪】

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by azarashi_salad | 2004-10-28 22:12 | 社会 | Comments(0) <:/p>

♪奇跡の救出劇に素直に感激(続き)

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●レスキュー隊員「やらせてください」 徹夜の作業、熱意で続行も…(中日新聞:10月28日)
 二十七日夕から続けられた長女の救出作業では、夜間の視界が悪く、余震による二次災害の恐れもあるとして、消防庁はいったん作業を打ち切る方針を出したそうだ。
 しかし、現場のレスキュー隊員から「足が見えている。やらせてください」と作業続行を強く望む声が上がり、危険と背中合わせの徹夜の作業が続けられたとか。

○先ほどの記事では、『懸命に救出作業にあたったレスキュー隊員らの活躍も高く評価したい』と書きましたが、夜を通しての救出作業の裏には、やはりレスキュー隊員らの強いプロ意識があったようです。

 『もし二次災害があったら』と悩んだ現場幹部の気持ちもよく分かります。しかし、『明け方には気温が下がる。ここで引き下がったらレスキュー隊員には一生悔いが残る』という隊員達の気持ちはもっとよく分かります。
 部下のレスキュー隊員らを危険な目に遭わせたくない指揮官と、危険を承知で自ら救出作業の続行を願い出た隊員達。双方の強い信頼関係が目に浮かぶようです。

 テレビで大ヒットしたドラマ「踊る大捜査線」で有名な『事件は会議室で起きているんじゃない。現場で起きているんだ!』というフレーズが、一瞬オーバーラップしました。(この感動を記録に残しておきたいと思います)

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by azarashi_salad | 2004-10-28 21:15 | 社会 | Comments(0) <:/p>

♪奇跡の救出劇に素直に感激

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●新潟中越地震 母もヘリで病院へ 土砂崩れ車救出活動(毎日新聞) - 10月27日
 東京消防庁などのレスキュー隊は、新潟県長岡市妙見町の県道で、新潟県中越地震の土砂崩れに乗用車ごと巻き込まれ行方不明となっていた同県小出町の主婦の車から、長男を救出した。

○地震発生から92時間後の救出劇。長男は奇跡的に救出されましたが、残された長女の救出作業は難航しているそうです。
 救出作業の最中にも強い余震が発生し、作業は難航を極めたようですが、悪条件の中、救出作業にあたっているレスキュー隊らの素晴らしい活躍にエールを送りたいと思います。

 テレビでニュースを見ていた方はご存じかもしれませんが、救出現場のすぐ上にも大きな岩がせり出し、余震があればいつ落下してきてもおかしくないような状況でした。彼らの強いプロ意識が、こうした悪条件下での作業を支えていたのではないでしょうか。
 また、長野県や東京都のレスキュー隊らが応援に駆けつけるなど、各自治体の連携も見逃せません。

 一方、長男が奇跡的に生還したのは、多くの偶然が重なった結果だと見る報道もあります。

●致命傷受けず、土砂に囲まれ保温か…男児支えた偶然(読売新聞) - 10月28日
 新潟県中越地震で起きた土砂崩れにのまれたワゴン車のそばから、長男(2)が地震発生の約92時間後に助け出されたそうだ。
 発生から時間が経過すると急激に生存率が下がるとされる生き埋め事故だが、厳しい状況のなかで、何がこの幼い命を支え生還につながったのか、救急医の証言や気象データなどから、その条件を探ったとか。


○長男は、車の下にできた空間で発見されたが、災害医療に詳しい兵庫県立西宮病院の鵜飼名誉院長は『つぶれた家屋や土砂などの中で生き残るには、体が入る空間と空気が確保されていることが重要』と指摘しています。
 また、国立病院機構災害医療センターの井上救急部医長は『土砂に囲まれていたことで、土室(つちむろ)のような状態で保温効果を生み、致命的な低体温になるのを防いだのではないか』とみているそうです。

 上のお二人が言うとおり、長男が九死に一生を得たことは、多くの偶然が起こした奇跡かも知れませんが、私は、懸命に救出作業にあたったレスキュー隊員らの活躍も高く評価したいと思います。

【10月28日追記】
 コメント&トラックバックによると、東京消防庁の人命探査装置『シリウス』が大きな役割を果たしたそうです。

●母子3人探索で活用 人命探査装置「シリウス」心肺が電波を反射

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by azarashi_salad | 2004-10-28 10:41 | 社会 | Comments(0) <:/p>

◆「対策提言プロジェクトチーム(仮称)」を立ち上げました

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●皆さん、こんにちは。
 「ブロガー新聞」(第3号)「一日編集長」の「あざらしサラダ」です。

○昨日アップした記事◇「問題提起」の今後ですが、(あざらしサラダ:10月27日)において、『それぞれの「課題別トラックバックURL」として設定し、そこに「対策提言」をまとめるための積極的なアイデアをみんなで持ち寄るというのはいかがでしょうか。そして、最終的にそれらを「対策提言」としてまとめてみてはいかがでしょうか。』と提案したところ、[ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘]さん、[彰の介]さん、[ThisHappyWorld]さんのお三方が、こころよく引き受けて下さいました。
 みなさん、どうもありがとうございます。

○「ブロガー新聞」(第3号)の「問題提起」は、かなり大胆な(大雑把な?)「問題提起」でしたので、今回立ち上げた「対策提言プロジェクトチーム(仮称)」(勝手に命名していますが、私はこの辺のセンスがないので、何かいい名前があれば教えて下さい)を中心に、これらの課題別にもう少し詳細な検討をすすめ、具体的な「対策提言」をまとめてみたいと思います。

 各個別課題について集中的に検討するブログは、以下のとおりです。
1、交通安全の問題(自転車を運転中の使用):ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘さんのブログ記事『緊急提言、携帯電話』
2、周辺機器等の誤動作の問題:彰の介さんのブログ記事『医療現場と携帯電話』
3、マナーの問題:ThisHappyWorldさんのブログ記事『法的規制ではなくてキャンペーン教育で』

 また、これらのブログでは、関連して新たな記事がエントリーされる場合もありますので、そのときはそちらへのコメントやトラックバックもお願いします。

○「ブロガー新聞」にトラックバックして頂いた皆さんの記事が「」ならば、「問題提起」によって「」を出し、さらに「対策提言」をまとめることによって「」を咲かせてみせることが出来ないものでしょうか。
 そして、その「花」が現実の社会を動かすことにつながれば、小さな「種」から大きな「」を収穫したと言えるのではないでしょうか。

 「ブロガー新聞」を通じて知り合ったネット仲間だけで、一体どれだけのことが出来るのか、結果はともかくワクワクしています。

【追伸】
 これらの個別課題の検討にご協力頂ける「サポーター」も募集していますので、ご協力頂ける方はこのブログまでコメントかトラックバックでご連絡下さい。

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by azarashi_salad | 2004-10-27 10:57 | 私説 | Comments(0) <:/p>

【自転車での携帯電話使用規制について考える(1)】

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●H11年度の道交法改正により、自動車等を運転中の携帯電話及びカーナビ等の使用が禁止(ただし罰則規程なし)されました。
 しかし、その後もこれらにまつわる事故件数が増加したため、平成16年度に道交法を再度改正することになりました。

○平成16年度の道交法改正についての「パブリックコメント」において、警察庁の「道路交通法改正試案」に対して寄せられた主な意見は、以下のとおりです。
○ 日頃から携帯電話等の使用による危険な運転行為について問題視しており、今回の罰則見直しにより、そうした行為が抑制されることが期待できる。
といった試案に賛成する御意見があったほか、条件付賛成としての立場から、
○ 更に罰則を厳しくすべき。
○ ハンズフリーで行う通話についても禁止すべき。
○ 自転車についても罰則の対象とすべき。
○ 喫煙、読書等の運転中に行う他の行為についても禁止すべき。
といった御意見、他方、反対の立場から、
○ 仕事をする上で支障が生じる。
○ 本人の自主性に任せるべき。

 一方、これらの意見に対する「警察庁の考え方」は、以下のとおりとなっています。
今回の改正試案は最近の携帯電話等の使用に係る交通事故の増加に対応するため自動車や原動機付自転車の運転中に、携帯電話等を手で持って通話したり、電子メール送受信等のため携帯電話等を手で持って画面を注視する行為自体に対して、罰則の対象とするものです。
 罰則について、改正試案では5万円以下の罰金を科すことととしていますが、これは、道路交通法の他の規定違反に対する罰則との均衡を考慮したものであり、また、改正試案のとおりに罰則を見直すこととした場合には、運転中に携帯電話等を使用することについて相当な抑止効果が期待されることから、更なる罰則の引上げについては、今後の携帯電話等の使用に係る交通事故の発生状況等を踏まえ、慎重に検討することとしたいと考えています。
 自動車等の運転中に、ハンズフリー装置を用いて携帯電話等を使用する行為については、携帯電話等を手で持つことなく通話ができるため運転操作の安定性等が異なることから、現段階で携帯電話等を手で保持する場合と同様の規制対象とするまでの必要性はないと考えています。
 自転車の運転中における携帯電話等の使用についても、これによる交通事故発生件数が極めて少ないことから、現段階で自動車等の運転中と同様の規制対象とするまでの必要性はないと考えています。
 喫煙、読書等運転中における他の行為については、その態様によっては危険な場合もあることから、携帯電話等の使用についてと同様に安全教育を行うこととしております。また、これらの行為のうち、実際に交通の危険を生じさせた場合には、安全運転義務(道路交通法第70条)違反として取り締まります。
 自動車等の運転中に、携帯電話等を仕事上の必要性から使用することについては、運転中における携帯電話等の使用による危険性が、仕事上の使用であると私用上の使用であると変わるものではないことから、原則的には、許容すべきものではないと考えています。
 自動車等の運転中における携帯電話等の使用を運転者本人の自主性に委ねることについては、現行法上、携帯電話等の使用に係る規定に違反するだけでは直ちに罰則の対象とせず、使用によって道路における交通の危険を生じさせた場合に限り、刑罰を科すこととしているところ、平成14年中の携帯電話等の使用による交通事故発生件数が、平成12年中の約2倍となっていることから、もはや、本人の自主性に委ねることは適当ではないと考えています。


○今回、私たちが検討しようとしている「対策提言」は、ある意味、この「警察庁の考え方」に異を唱えるものと言えるでしょう。
 そのためには、この「考え方」の不備を明らかにした上で、道交法の再改正(自転車を運転中の規制強化)の検討を警察当局に迫ることが必要だと思います。
 
 この「考え方」を読む限りでは、平成16年の道交法改正で自転車の規制が盛り込まれなかった理由は、『交通事故発生件数が極めて少ない』からとされていますが、この資料では具体的な事故件数等が明らかにされていないため、まずは自転車の事故件数等の調査が必要です。
 これについては、平成11年度の道交法改正で運転中のカーナビ等の使用禁止(罰則規定なし)が盛り込まれているので、少なくともこれと同じくらいの事故件数があれば、自転車の規制(罰則規定なし)を盛り込むことは可能ではないかと考えます。

 今回は、残念ながらこの事故件数が載っている資料を探すことができませんでした。
 もし、これらのデータをご存じの方がいらっしゃいましたら、この記事または[ベンチャー企業社長の挑戦、そして苦闘さん]の記事『緊急提言、携帯電話』まで、コメントかトラックバックで教えて下さい。よろしくお願いします。

○私は、警察庁のこの「考え方」は『多数の犠牲者が出るまでは規制しない』と言っているに等しく、実際に怪我をしたり亡くなった方やそのご家族など、事故の被害に遭って苦しんでいる人のことを考えているのか疑問に思います。
 【自転車での携帯電話使用規制について考える(2)】では、「自転車の事故件数は本当に少ないのか?」について迫ってみたいと思います。
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by azarashi_salad | 2004-10-27 09:15 | 私説 | Comments(0) <:/p>