カテゴリ:社会( 175 )

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△ミスには違いないが設計にも問題があるのでは

●スイッチ入れ忘れが原因…大江戸線不通(10月23日21時56分配信 読売新聞)
 東京都営地下鉄大江戸線で23日朝に発生した停電事故は、二つある変電所の一方で送電スイッチが切れたままの状態だったため、過電流により安全装置が作動して送電がストップしたことが、都交通局の調べでわかった。
 同局は「スイッチを入れ忘れる人為ミスだった」としており、再発防止に向け保守点検の確認を徹底する。
 都交通局によると、停電が発生した中井―練馬間を走る電車には、中井変電所(新宿区)と、練馬変電所(練馬区)から同時に電力が供給される仕組みになっている。
 しかし、停電が発生後、同局職員が練馬変電所内を確認したところ、送電設備のスイッチが切ったままの状態になっていた。

○先日から日記に書いているANA機の件でも共通しているのだが、本当に近頃は「確認漏れ」と思われるミスが、あらゆるケースで続いていると思う。

その原因の一つとして、何をするにも時間に追われている「現場」の実態があるのではないか。

「失敗学」によると、効率化を重視するあまりに作業を急がせすぎると、実際の作業時間は短縮するのにも限界があるから、「確認」のステップを間引くのだそうだ。
身の回りでも同じような「確認」漏れが起きていないか、今一度点検してみたいと思う。

○ところで、今回のケースに限っては単純に「作業ミスが原因」で済ませていいのか疑問。

というのも、本来、二系統から給電する設計にしているのは、片系に障害が発生しても残りの系で運転が継続できるよう、冗長性を持たせて信頼性を確保するためだろう。

片系が停電しただけで、もう片系がオーバーロードして全て止まるのであれば、何ら信頼性が向上しているとは言えないが、これって、もともとの設計に問題があるのではないだろうか。

別の報道では、都営地下鉄、中でも大江戸線は非常にコストを重視していたと聞くが、おそらく、コストを重視するあまり、こうした設計になったのではないか。

全てのツケを現場のせいにするだけでなく、こうした設計になっている理由と責任についてもしっかり追及してほしいと思う。
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by azarashi_salad | 2007-10-24 06:55 | 社会 <:/p>

△すっかり全日空に騙されてしまった

●機長マイクのコードに亀裂=長崎で無線トラブルの全日空機(10月18日18時32分配信 時事通信)
 長崎空港で17日、全日空機の無線に障害が発生したトラブルで、同社は18日、機体を点検した結果、機長席の交信用ハンドマイクのコードが一部亀裂し、芯線が露出している部分があったと発表した。
 芯線の露出部分が金属に触れると、接触の仕方によっては送信電波が出たままになり、交信できなくなるという。同社はこれがトラブルの原因になった可能性があるとしている。

○前回の記事(▲マスコミに代わってフォローしましょう)を書いた後、ミクシィ日記にコメントしていて、すっかり全日空に騙されていたことに気が付いた。

 何のことかって、17日の報道をよく思い出して欲しい。

 17日の報道では、「操縦士の点検では原因が判明せず、客室乗務員が「携帯電話の電源をお切りください」と機内放送したところ、装置が正常に戻った。乗客の1人が電源を入れていたことを申し出たという。整備士が駐機場で装置に異常がないことを確認し、再出発した。」と書かれている。

 つまり、乗客が携帯電話の電源をオフにしたこともさることながら、この航空機は、地上の整備で装置に何も問題がないことを確認したからこそ再出発したのである。

 にもかかわらず、18日の報道では「同社は18日、機体を点検した結果、機長席の交信用ハンドマイクのコードが一部亀裂し、芯線が露出している部分があったと発表した。」という。

 これってどういうことだろう?

○結局このB767は、実は交信用ハンドマイクに不具合を抱えたまま、17日まる一日運航していたということになる。
 上空で、全ての無線機が交信できなくなる不具合を抱えたまま運航していたということだ。 (飛行中に障害が再発しなかったのは運がよかっただけ)

 全日空はサラッとプレス発表し、マスコミも前日とは違ってほとんど注目していないが、よく考えると、これって大問題なのではないか・・・。

○機長席の交信用ハンドマイクのコードに亀裂があったにもかかわらず、操縦士の点検では原因が判明せず、整備士が駐機場で確認しても気付かない。

 全日空は、一体どういう「確認」をしていたのだろうか?
 再出発を急ぐ余り、おざなりな確認にはなっていなかったか?

 全日空は猛省すべきと思うのは私だけ?

【10/23:追記】
▽実はもっと全日空に騙されていたかも


○よく考えると、17日の午前9時のフライトで無線障害が発生し、その日の内にこの機体で4~5回フライトしているのに一度も無線障害が再発しなかったことを考えると、もしかして長崎を飛び立つときに、すでに機長席のハンドマイクケーブルの不良に気付いていたのではないかという気がしてきた。

だいたい、「ハンドマイク」を使って交信しているパイロットってどのくらいいるんだろう?
テレビや映画などでよく見かけるパイロットは、みな大抵マイク付き「ヘッドセット」で交信していたと思うが、無線機に備え付けのハンドマイクなんて使っているのかなあ。
逆に、普段使っていないから、ケーブルの亀裂にすぐに気付かなかっただけではないだろうか。

○さらに、整備士が地上で点検したにもかかわらず、障害状況から言って一番疑わしいプレストーク周りの不具合を見逃すとは、にわかには信じがたい。
もしかすると、機長か整備士か分からないが、ハンドマイクのケーブル亀裂に気付いて無線機から取り外していたから、その後は何も異常なくフライトを続けたのではないだろうか。

ただし、長崎を出る際に「乗客の携帯電話ではなくて機長席のマイク不良が原因でした」とプレス発表すると、遅延の責任を押しつけられた乗客が騒いだり、整備不良のせいで遅延が生じたと報道されるのを避けるため、わざと夜間点検で気付いたと発表したのではないかなあと。

まっ、あくまで想像にすぎないが、笑。

院長の独り言さんからTBを頂いたので、追記したところでTB返し。
●No.403 携帯電話で航空無線に障害はあやしいなぁ

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by azarashi_salad | 2007-10-20 00:46 | 社会 <:/p>

▲マスコミに代わってフォローしましょう

○何のことかって、昨日の長崎空港での航空トラブルの件。

●携帯電話で全日空機遅れ 無線異常で駐機場に戻る(中日新聞)
 17日午前9時10分ごろ、長崎空港で羽田行きの全日空662便ボーイング767(乗客乗員234人)が、誘導路を走行中に無線装置が使用できなくなり、駐機場へ引き返した。全日空によると、乗客の携帯電話の使用が原因とみられ、同機は約45分遅れで長崎空港を出発した。
 最初、3系統ある無線装置のうち1系統で送信ができなくなり、駐機場へ戻る途中にすべて使えなくなったという。
 操縦士の点検では原因が判明せず、客室乗務員が「携帯電話の電源をお切りください」と機内放送したところ、装置が正常に戻った。乗客の1人が電源を入れていたことを申し出たという。
 整備士が駐機場で装置に異常がないことを確認し、再出発した。
 航空機内での携帯電話使用をめぐっては、今年3月に羽田空港で、全日空機の乗客の男が機長の命令に従わずに携帯電話を使い続け、駐機場に引き返すトラブルがあった。

○ちなみに、昨日のニュースは全体的にこんな扱いだった。

◆携帯原因?離陸直前に無線機不通、全日空機出発遅れ…長崎空港(読売新聞 - 11時間前)

◆旅客機の無線機通信不能に、乗客の携帯が原因の可能性(読売新聞 - 23時間前)

◆全日空機が無線トラブル=携帯原因?、空港は否定-出発40分遅れる・長崎(時事通信 - 2007年10月17日)

◆携帯電話で全日空機遅れ 無線異常で駐機場に戻る(中国新聞 - 2007年10月16日)

◆全日空の無線機交信不能に 乗客の携帯が原因か(アメーバニュース - 5時間前)

◆携帯原因で無線故障? 長崎発の全日空機引き返す(長崎新聞 - 10時間前)

◆ケータイ"電源入れっぱなし"状態が飛行機を止めた(スポーツニッポン大阪 - 14時間前)

◆携帯電話で全日空機遅れ 無線異常で駐機場に戻る(中日新聞 - 2007年10月16日)

○もちろん、機内では携帯電話の電源を切ることが決まりなので、この乗客に非があったことは事実だが、それと無線装置の異常との因果関係は全くと言っていいほど分かっていない。

 それを、まだ原因が特定できてもいないにもかかわらず、あたかも「携帯電話が原因」と決めつけた報道をされたため、この乗客の方は全ての責任が自分にあると思って、さぞかし心苦しい思いをしたことだろう。

 ところが、いざフタを開けてみたら機長席の交信用ハンドマイクのコード亀裂がトラブルの原因、爆!

●機長マイクのコードに亀裂=長崎で無線トラブルの全日空機(10月18日18時32分配信 時事通信)
 長崎空港で17日、全日空機の無線に障害が発生したトラブルで、同社は18日、機体を点検した結果、機長席の交信用ハンドマイクのコードが一部亀裂し、芯線が露出している部分があったと発表した。
 芯線の露出部分が金属に触れると、接触の仕方によっては送信電波が出たままになり、交信できなくなるという。同社はこれがトラブルの原因になった可能性があるとしている。

○オイオイ、明らかに全日空側の整備不良じゃないか。
 そりゃあ、マイクのプレストークラインがアースに落ちたら、送信電波が出たままにもなるわな。(ちなみに携帯電話の電源オンでは障害は再現しなかったらしい、笑)

 昨日のニュースを見て、航空機の無線機はそんなに脆弱なシステムなのか、と心配した意見も多く見かけた。
 にもかかわらず、今日のニュースは「こんだけ~」ですか!!!

 しかも、昨日の報道で唯一、携帯電話が原因ではない可能性について言及していた時事通信のみがフォローしているのも笑える。
 さらに、昨日だって実のところ、関係者は誰も「携帯電話が原因」なんてことは言っていないのだが・・・。
◆全日空広報のコメント
 「今回の故障と携帯電話との関連ははっきりとはしないが、携帯電話が機内の通信機器に支障を及ぼす恐れがあることは、機内放送でお伝えしている。機内では電源を切ることをあらためてお願いしたい」

◆(大阪航空局 長崎)空港事務所のコメント
 「何らかの理由で同機の無線機の送信電波が出しっぱなしになっていたことが原因」として、携帯電話の影響を否定している。

○にもかかわらず、あたかも「携帯電話が原因」と決めつけた報道をしたマスコミ各社は、「誤報」だったと分かったらスルーだからねえ・・・。(時事通信を除く)

 全日空も、プレスに投げ込んだだけでHPでの公式コメントはなし・・・。

 困ったものだ。(時事通信を除く)
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by azarashi_salad | 2007-10-18 22:15 | 社会 <:/p>

♪浅井さん、それは違うでしょう

●亀田反則 浅井氏「世間も反省を」 TBS番組(イザ:10/14 10:48)
 14日午前放映のTBS系情報番組「サンデーモーニング」に出演した“親分”こと大沢啓二氏は、WBC世界戦で反則を繰り返し大差で王者・内藤大助に敗れた亀田兄弟の二男、大毅に「喝」を加えた。
 スポーツトピックを「喝」と「アッパレ」で評価する同番組で、大沢親分は「プロレスじゃない。マナーってもんがある。チャンピオンだから内藤は」と「ゴキブリ」などと内藤を挑発した亀田大を批判。張本勲氏も「喝」の札を挙げて「初めてみた。しらけた。経験不足とかではない」と亀田を批判。両氏とも内藤には「アッパレ」を与えた。
 さらに、同番組のコメンテーターで写真家の浅井慎平氏は「ボクシングへの冒涜(ぼうとく)だ。ひどいなと思う。プロレスに行けといわれているが、プロレスに対しても失礼」と手厳しく批判。亀田戦のテレビ中継を独占的に行い、「亀田寄り」とも批判されてきたTBSの番組中にもかかわらず、「あれだけ持ち上げていた世間も、反省してほしい」と批判した。

○いや、反省しなければ行けないのは「世間」ではなくて「TBS」の方だろう。
 あれだけ持ち上げて、意図的にそういう「世論」を作ってきた張本人なんだから。

 世間の多くは亀田家のスタイルを良しとしていないからこそ、内藤さんは「国民の期待に応える」とまで発言していたのでは。
 実際、試合が行われた会場では内藤ファンの方が多数で、亀田家にとってはアウェーのような状態だったそうだ。

 (勝利という)「結果」を出すためには「手段」を選ばない亀田家の姿勢は、「利益」を上げるためには「偽装」でも何でもするミートホープ社長やウナギ卸売業「石橋淡水」社長などと共通しており批判されてしかるべきだが、(視聴率という)「結果」を出すためには手段を選ばないTBSも同じ穴のムジナではないか。

 TBSこそ、手のひらを返したような内藤さんを持ち上げる番組を報道する前に、反省する必要があるだろう。
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by azarashi_salad | 2007-10-15 07:07 | 社会 <:/p>

▽なぜ逮捕しない!

●時津風親方「おまえらもやれ」 兄弟子に殴打けしかけ(09/30 07:23)
 「おまえらもやれ」。大相撲の時津風部屋の時太山(ときたいざん)=当時(17)、本名斉藤俊(たかし)さん=が急死した問題で、時津風親方は兄弟子らをけしかけていた。部屋関係者が、斉藤さん死亡当日や前日に受けた暴行の生々しい様子を次のように証言した。急死が発覚した6月、親方はいじめや制裁の有無を記者会見で問われ、「そういうことはない。何が原因でこうなったかのか分からない」と釈明していた。

 6月25日午前11時ごろ、斉藤さんが逃亡したことに兄弟子らが気付いた。近くのコンビニ前にいるのを見つかり連れ戻される。兄弟子から殴られた。
 同日午後6時ごろ、夕食で「逃亡」の罰として斉藤さんは時津風親方の斜め後ろに正座させられた。斉藤さんが「心を入れ替えます。すみませんでした」と許しを求めると、兄弟子は「だまって正座しとけ」と怒鳴り、親方は「何十年も相撲界にいるが、おまえみたいに根性のないやつは初めてだ」と説教した。
 午後7時ごろ。親方は飲み終わったビール瓶で斉藤さんの体を数発殴った。最後に額のあたりを強めに殴り血が流れた。親方は兄弟子らに「おまえらもやってやれ」と指示。3人が「根性いれてきます」と言って、部屋の裏手や宿舎の外で30分以上、素手や金属バットで暴行を加えた。

 兄弟子らは親方の前に連れて行き謝らせたが、親方は「駄目だ。何度おまえにだまされたか」と突き放した。
 翌26日。午前10時ごろにけいこが終わると、間もなく斉藤さんに対して「かわいがり」と呼ばれる集中的なぶつかりげいこが始まった。兄弟子1人が胸を出し、ほか3、4人が取り囲む形で、斉藤さんが倒れると足げにしたりした。親方もそばで見ていた。ぶつかりげいこは1時間以上続いた。

 親方は兄弟子たちに続けさせたまま、風呂と食事を終えて帰ってくると、「後はわしが面倒を見る。おまえらは風呂に入れ」と言い、けいこ場で斉藤さんと2人きりになった。その間約20分。「あー」という斉藤さんのうめき声が聞こえた。午後0時半ごろ、意識不明になり、壁にもたれぐったりしていた。体全体が土気色になっていた。水をかけたが意識が戻らず、親方の「今度は温めよう」という指示で風呂場に運び湯をかけ始めた。弟子たちは「救急車、救急車」とざわつき始めたが、親方は呼ぼうとしなかった。湯でも意識が戻らず、親方もようやく救急車を呼ぶことを承諾した。
                   ◇
 ≪死亡2日後には制裁否定≫

 時津風親方は、斉藤さんの死亡2日後の6月28日、記者会見を開き、「こんなことになって申し訳ない」と陳謝しながらも「普通通りのけいこで、無理はさせていない。亡くなるとは思わなかった」と制裁を否定していた。
 会見で時津風親方は同月26日、「ぶつかりげいこ」を始めたところ息が荒くなり、休ませたが返事もあいまいになったため、救急車を呼んだと説明。いじめやしごきは「やらせないし、力士にそんな気持ちはない。警察からも事件性は一切ないと言われた」と否定。斉藤さんが以前3回部屋を抜け出したとし、「立派にしてやりたいと思っていたのに…」と話していた。
                   ◇
 ≪斉藤俊さん死亡、発覚までの経緯≫

 ▽6月25日
午前11時ごろ 斉藤さんが部屋を抜け出したことが発覚
午後 6時ごろ 罰として正座させられ、親方が説教
   7時ごろ 親方がビール瓶で数発殴る。「おまえらもやれ」と告げ、兄弟子らが金属バットなどで暴行
 ▽26日
午前10時ごろ 斉藤さんに対し、集中的なぶつかりげいこ
  11時ごろ 親方が「おれがみる」と兄弟子らを遠ざけた
  11時20分ごろまで 親方と2人きり。斉藤さんのうめき声
午後0時半ごろ 斉藤さんが意識不明。風呂場に運び湯をかけた
  0時50分 親方が通報を承諾し、119番
午後2時10分 斉藤さんの死亡確認。電話で親に「急性心不全で死亡」と連絡
 ▽28日
 親方が弟子を集め、暴行の事実を漏らさないよう指示。記者会見で、「(いじめや制裁は)ない。生活態度を改めようとした」

○意識不明になったとき、最終的には親方と二人きりだったということは、「死亡」に親方が何らかの関与をしているのは明らかである。

 さらに、弟子たちに口裏を合わせるよう指示していたという証言もあり、証拠隠滅の恐れもあるのに、なぜ、警察はこの親方を逮捕しないのだろうか。

 一般の市民相手なら、少なくとも事件の重要参考人として事情聴取くらいしていても不思議ではないが、警察は何に遠慮しているのだろうか。

 相撲協会に配慮して、二の足を踏んでいるのだとすればとんでもないこと。
 殺人、暴行、業務上過失致死、何の容疑でも構わないから、さっさと逮捕して徹底的に取り調べるべきと思うのだが。
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by azarashi_salad | 2007-10-02 06:36 | 社会 <:/p>

♪本当?

●<年金保険料>舛添厚労相発言に鳥取県倉吉市長が抗議文(9月30日20時57分配信 毎日新聞)
 鳥取県倉吉市の長谷川稔市長は30日、舛添要一厚生労働相が、社会保険庁職員の年金保険料の着服・不正受給問題に関連し、「市町村は(社保庁よりも)もっと信用ならない」と発言したとして、舛添厚労相に抗議文を提出した。
 申し入れ書で長谷川市長は「先ごろの社会保険庁からの調査では、鳥取県においては少なくとも、過去に(着服・不正受給は)一件もないと報告、発表しています」と指摘。保険料の納付率低下や年金離れに拍車をかける恐れもあるとし、発言の訂正を求めている。
 舛添厚労相は29日、テレビ番組に出演し、社保庁職員の横領を防ぐため、同庁の保険料徴収窓口を廃止する方針を明らかにした。さらに番組終了後、記者団の質問に「銀行は信用なるけど、社会保険庁は信用ならない。市町村の窓口はもっと信用ならない」などと発言した。【田辺佑介】

○「銀行は信用なるけど、社会保険庁は信用ならない。市町村の窓口はもっと信用ならない」って、具体的なデータを何も示さずに言われても、あなたの言葉が一番信用できないんだけど、笑。

 それにしても、これって社長が「我が社の社員は信用できないからよそを利用してくれ」と言っているのと同じこと。
 年金の失われた信用回復に向けて、社員一同頑張ろうという意気込みが全く伝わってこないんだけど、大丈夫かねえ。

 もっと、そんな組織を信用して年金を預けざるを得ない国民の身になって欲しいものだが。
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by azarashi_salad | 2007-10-01 06:59 | 社会 <:/p>

▼これもある意味「ゲーム脳」か

●ヤマト運輸でサービス残業 是正勧告(9月23日14時7分配信 産経新聞)
 宅配便大手の「ヤマト運輸」(本社・東京)が、大阪市内の2カ所の集配センターでドライバーにサービス残業(賃金未払い残業)をさせていたとして、大阪南労働基準監督署から労働基準法違反で是正勧告を受けていたことが23日、分かった。
 ヤマト運輸によると、ドライバーの勤務は専用の携帯端末の電源を入れると出勤、切ると退勤がそれぞれ記録される仕組みになっている。大阪市内の2カ所の集配センターは今年、同労基署から立ち入り調査を受け、ドライバーが端末起動前に荷物を入れたり、電源を切った後に後かたづけなどをしていたため、是正勧告を受けた。改善報告書を提出するよう求められている。
 同社は報告書を出した後、労基署の指示に従って未払い賃金を計算、支払うとしている。
 ヤマト運輸広報課では「是正勧告を受けたのは事実だが、詳しい時期はいえない。従業員がタイムスケジュール通りに業務を行わなかったためで、意図的にサービス残業をさせたのではない。2カ所の集配センター以外ではこうした事実はない」としている。

「従業員がタイムスケジュール通りに業務を行わなかったため」って、バカじゃないか。法律と現場を知らないにも程がある。
 こういうのも「ゲーム脳」と言っていいのだろうか、笑。

 労働基準法には、スケジュール通りに仕事が進まなかったら「サービス残業」させていいなどとはどこにも書かれておらず、実際に働いていたのであれば、正当な賃金を支払っていない会社側は「給料泥棒」と言われても仕方がない。

 もし、従業員がサボっていたため本来しなくていい残業が発生した、と会社側が主張したいのであれば、職務怠慢などの理由で当事者を減給処分にすればいいだけのこと。
 いずれにしても、違法行為である「サービス残業」を行っていた「言い訳」にはほど遠い。

○また、現実の社会では常に周りや相手の事情などに左右されるのが当たり前で、いつも事前に立てたスケジュール通りに物事が進むわけがない

 例えば、運送の現場では周りの交通事情や配達先の都合などで、当初予定していたスケジュールが遅れることもあるだろうが、それらを全て従業員のせいにされてはたまったもんじゃない。

 こうした不確定な要素によるツケを現場の従業員に押しつけるとは、この会社の経営陣は一体どういうセンスをしているのだろうか。

○前回の北見市の件でも触れたが、この件に関するネットの意見を見ても、日本社会は「サービス残業」が「違法行為(=犯罪)」であると言うことについての認識が甘すぎると思う。

 これは、なにも経営側だけじゃなくて労働者側にも言えることだ。
 そもそも「サービス残業」という呼び方がよくない。

 コンビニでお金を払わずに物を取ったら「万引き」だし、レストランで物を食べてお金を払わなければ「無銭飲食」、乗り物に乗ってお金を払わなければ「無賃乗車」になるのに、どうして人を働かせてお金を払わない時だけ「サービス」と呼ぶのか。

 というわけで、以降は「サービス残業」じゃなくて「ただ働き」と呼ぶこととするが、「そのくらい普通」、「うちでもある」などと容認しているうちは、いつまで経っても「ただ働き」は無くならない。

 本気で「ただ働き」を無くしたいのであれば、労働組合に相談したり(一人でも加入できる労働組合もある)、自分たちで労働組合を結成して経営者と団体交渉するなど、まずは自らが動くことが必要だ。
(そうすることによって「ただ働き」を解消させた例はいくらでもある)

○福岡の事件以来、マスコミ各社は「飲酒運転を許すな」との一斉キャンペーンを行っていたが、「ただ働き」も、場合によっては命を落とす危険すらある「違法行為(=犯罪)」である。

 下の記事にもあるとおり、企業では従業員の違法行為に対して厳罰化の動きが進む中、「偽装派遣」や「ただ働き」などの経営陣の違法行為に対しては、そもそも法律自体が甘い(罰則規定がないなど)こともあってか処分も甘いのが現状だ。

 だからこそ、私たち一人一人が行動を起こすことにより、もっと日本社会全体に「(違法行為である)ただ働きを許すな」という世論を高めていく必要があると思う。

●<懲戒処分>酒酔い運転は厳罰化、不倫は「?」 企業調査(9月22日15時6分配信 毎日新聞)
 酒酔い運転は厳罰、部下との不倫での処分は判断に迷う――。企業のコンプライアンス(法令順守)に厳しい目が向けられる中、企業の懲戒処分の実態調査でこんな傾向が浮かび上がった。
  【中略】
 同研究所では「酒酔い運転や情報漏えいなど社会問題化しているケースは重い処分になっている。社会が多様化する中で、企業がどの程度の処分が適当か判断に迷う場面も増えているのではないか」と分析している。

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by azarashi_salad | 2007-09-24 08:43 | 社会 <:/p>

△「ただ働き」大流行の予感

●浄水場全職員が314万円寄付 北見市断水 時間外を返納(09/12 08:05)
 【北見】北見市の大規模断水に伴い市職員らに合計一億円を超す時間外手当が支給され、市民の批判を浴びている問題で、水道事業を担当する企業局浄水場の場長を含む全職員八人が十一日、計三百十四万円を市に寄付した。同手当を受け取った一般職員が返納に応じた初のケースで、同市では他部局にも「返納に応じざるを得ない」との空気が広がってきた。
 断水をめぐり市職員に支給された時間外手当は、六、七月の二カ月分で総額約八千五百万円。また、給水活動などに携わった北見地区消防組合職員の時間外手当も千五百八十九万円に上る。
 断水では、管理職の浄水場長には時間外手当は支給されていないが、一般職七人には六、七月の二カ月分で計約八百三十万円が支給され、一人当たりの最高額は約百四十六万円に上った。企業局によると「(場長を含めた職員らが話し合い)断水対策経費に役立ててほしい」と寄付の形で返納の申し出があったという。
 六月の断水については、専門家による市長の諮問機関が浄水場の対応ミスが原因と答申。今回、その当事者が手当を返納したことで、ある幹部は「全庁的に返納に応じざるを得ない」との見方を示している。
 手当の自主返納については、神田市長が十日の部長会議で要請し、各部局で検討。一方、手当の支給対象ではない市特別職七人が計百五万円、企業局の管理職十四人が計五十万円をそれぞれ市に寄付している。

○前回のエントリー(▲問題は手当じゃなくて時間だろう!)で取り上げた北見市企業局浄水場の場長を含む全職員が、8人で計314万円の時間外手当を返納したそうだ。

 そもそも、月400時間の残業という行為自体が異常なのだが、この件の報道を見る限りでは、市の幹部も与野党議員も記者も市民も、みんな手当さえ支払わなければ、こうした残業をさせても構わないと考えているところが、私には恐ろしく思えてならない。

 実際に、自分が月400時間の残業を命じられたら、さらにその手当を返納しろと批判されたらどう思うか、想像力が無いにも程がある。
 そもそも、本当に月400時間もの残業をさせる必要があったかどうかの検証もないまま、手当の額にのみ注目して返納を煽る方々は、人として何か大事なものを見失っていないだろうか。

○これについて、M・Focusさんのブログ記事こんな視野の狭い記事を紙面に載せる記者とデスクは職を辞してはいかがでしょう。では以下の通り指摘しているが、私も全く同感である。
 執筆した記者と、原稿を見たデスクは、月394時間の時間外勤務という非常識さに、まったく問題意識を持っていない。あなたたちは、月に約400時間余計に働くって変だと思わないか?
 頼むから記者ならここに気付けよ!400時間ってのは過労死の危険水域を軽々と超えているんだぜ。
 自主返納よりも、下手をすると職員が倒れたり死んだりするような無茶苦茶な働かせ方をさせた管理職や市そのものの杜撰さが重大だろう。そこをスルーして「残業代返せ!」と指弾する資格が、あなたたちにはあるのか?
 カラ出勤ならまだしも、超長時間を実働した人間に「残業代を全部返しなさい」というのが、もしかして「規範意識」なのか?
 それってかなり人を馬鹿にしているように僕は思う。金額に気を取られ義憤に駆られている市民も、冷静になってほしい。「ただ働きするのが当然」と他人に言われたら、どんな気持ちになるというのか。

○もちろん、こうした非常時だから浄水場には、組織として「24時間休みなし」の体制が求められていたのかも知れないが、管理者に求められる役割は、部下の健康に配慮しながら組織に与えられた仕事を適切にこなすこと。
 だから、そのために他部署からの応援を求めたり、自ら現場に入って交代制で対応するなど、マネジメントしなければならない

 そして、上の記事に書かれているとおり浄水場長を含めて8人もの職員がいるのであれば、そうした対応は十分可能だったと思える。
 にもかかわらず、そんな当たり前のことができなかった管理者の責任は重大と言わざるを得ない。

 月400時間の残業が事実だとしたら限りなく「拷問」に近いし、もしこれが偽りなら「手当の水増し請求」ということで、いずれにしても市長以下の管理職は管理者としての資質に欠けることが明らか。したがって、彼らの管理責任こそ追及されるべき問題だと思う。

○一方、毎日新聞北海道支社の記者ブログでも時間外手当てが113万円!とのエントリー内で「毎日4時間しか寝ないで31日間、休みもなく働かされる。こんなことをされたら、いくら体力自慢でも2週間もしないうちに頭が朦朧とし、正常な判断ができなくなるだろう。なぜ、疲れていたら午前中は睡眠をとらせるとか、代わりを用意して時々、早く帰宅させるとか、できなかったのだろう。これは時間外手当の問題というより、このような勤務を強いた上司の責任問題ではないだろうか。」と指摘しているが、そのとおり。

 だったら、どうして下のような記事になるのか、私にはまるで理解できない。

●北海道・北見の断水:時間外手当 特別職ら155万円寄付 市長「自主返納」要請考え
 北見市の大規模断水に伴い市職員に総額8468万円の時間外手当が支給された問題で、神田孝次市長が10日、職員に自主返納を求める考えを示したことが分かった。川崎英勝副市長ら特別職7人が同日、15万円ずつ計105万円、水道行政を担当する企業局の管理職14人も計50万円を寄付しており、返納に拍車がかかりそうだ。
 時間外手当は8月、延べ1398人に6、7月分が支給された。このうち、同局職員3人には100万円以上が支給され、最高額は112万9000円に上った。市民の間から「生活に大きな損害や影響が出たのに、職員に満額の手当を払うのは納得できない」と批判が噴出。神田市長は同日の部長会議で「良識ある判断に基づき手当の一部を自主返納するよう希望する」という趣旨の発言をしたという。
 特別職7人は寄付の目的として、「断水対策に要した経費の一部として役立ててほしい」としている。神田市長は公職選挙法で寄付を禁止されているため、減給処分を受ける見通し。【高橋正博】毎日新聞 2007年9月11日 北海道朝刊

○この記事では、月394時間という非常識な残業時間や「このような勤務を強いた上司の責任問題」という部分に全く触れられておらず、まるで率先して返納した管理職たちを評価しているようにすら読めるのだが、彼らの責任問題は一体どこへ消えてしまったのだろうか。

●厚労相 残業代ゼロ法案を「家庭だんらん法案」に(9月12日10時22分配信 毎日新聞)
 舛添要一厚生労働相は11日、同省が法案化を見送った、一部事務職の残業代をなくす「ホワイトカラー・エグゼンプション」について、「家庭だんらん法案と書け、と(事務方に)言った」と述べ、同制度導入に向けた検討を続ける考えを示した。同相は「残業代が出なかったら早く帰宅する動機付けになる」と強調し、「横文字を使うからマスコミに残業代ゼロ法案と書かれ、一発で終わり。『パパ早く帰ろう法案』とか『バカな課長の下で仕事するのはやめよう法案』という名なら通る」などと語った。
 ネーミングの変更で国民に与えるイメージも変えてしまおう、との論法だが、野党側はさっそく反発している。舛添氏の発言について子育て問題に詳しい民主党の蓮舫参院議員は「カタカナ言葉を使う安倍首相が不評だからこんな言葉にしたのだろう。舛添さんは永田町言葉を使わないので斬新で親近感はわくが、斬新さに見合う行動をとっているのか。名前と内容が本当に見合う法案を考えるべきだ」と述べ、批判した。

○折しも、法案化を見送った一部事務職の残業代をなくす「ホワイトカラー・エグゼンプション」について、舛添厚生労働相が『バカな課長の下で仕事するのはやめよう法案』という名なら通る」と語ったそうだが、今回の北見市の例などは、まさにバカな管理職のために非常識な残業をさせられ、おまけに手当まで返納させられたいい例である。

 こうした非常識な残業を野放しにしたまま、「ただ働き」を容認するような世論を煽られては、まともに働いている多くのサラリーマンにとってもいい迷惑。

 したがって、法案を作るなら野放しとなっている「ただ働き」(=違法行為)を無くすためにも、まずは使用者(管理者)が命令できる残業時間に上限規制(厚生労働省は月80時間を過労死ラインとしている)を設けることが先だろう。
 その上で、上限を超えるような残業を命令した使用者(管理者)には、厳格な罰則規定を設ければよいだけのこと。

 例えば、おかにゃんさんがブログ●家族団らんを増やすなら,逆に「サービス残業禁止法」では(2007年09月12日 01時29分35秒 / 政治・選挙)で述べているような、現行労働基準法の罰則を更に強化した「サービス残業禁止法」をなんてのも一つの方法だろう。
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by azarashi_salad | 2007-09-15 09:50 | 社会 <:/p>

▲問題は手当じゃなくて時間だろう!

●<時間外手当>断水の北見市、水道担当職員に100万円(9月8日3時9分配信 毎日新聞)
 北見市で相次いだ大規模断水に伴い、3回の取水停止が繰り返された7月に、水道行政を担当する企業局職員3人にそれぞれ100万円以上の時間外手当が支給され、最高額は112万9000円に上っていたことが分かった。月額が100万円を超えるのは異例。同市には7日だけで40~50件の非難電話やメールが相次いだ。

○いかに「人災」であったとしても、実際に働いたにもかかわらず手当てを支給しなければ明らかに「違法行為」
 「ただ働き」を推奨するような論調には違和感があるが、それよりも、時間外手当が月額100万円を超えるような残業をさせること自体が異常だとは誰も思わないのだろうか。

 もしこれが事実なら、こうした異常な残業を命令する管理職は明らかに勤務時間管理能力及び健康管理能力が欠如しているので、死者が出る前に一刻も早く全員更迭すべきである。

 下の北海道新聞記事に詳細が載っていたので、これを元に、実際に100万円以上の残業手当が支給されていた職員の勤務時間について検証してみよう。

●北見市断水 職員に高額時間外手当 市民から強い批判(09/07 07:03)
 【北見】「市役所のミスが招いた災害なのに、納得できない」-。北見市で六、七月に相次いだ大規模断水に伴い、市職員の時間外勤務手当が二カ月間で総額約八千五百万円に上った問題で、市民や市議会から強い批判が上がっている。財政難に悩む北見市は本年度から財政健全化計画を進めており、「百万円以上もの手当を受けた職員には自主返納を求めるべきだ」との声もある。
 「命がけの職員もいただろうが、これでは市民の信頼を失ってしまう」。五日に開かれた市議会断水問題調査特別委。与野党の議員からは、専門家による原因技術調査委員会が「断水は人的ミス」と指摘したにもかかわらず、巨額の時間外手当を支給したことに厳しい意見が相次いだ。
 北見市職員給与条例は他の道内自治体と同様に、係長以下の一般職員に支払う時間外勤務手当について、通常の勤務時間を超えた分をすべて支払うと規定している。断水時、時間外が最も多い職員で六月は百二十時間、七月は三百九十四時間に達した。三百九十四時間の内訳は、土日・祝日の出勤分(十日間)が計百八十二時間、平日(二十一日分)の残業時間が計二百十二時間で、すべて実働時間だという。
 手当最高額は六月分三十六万円、七月は百十二万円。七月に百万円以上支給された職員は三人で、いずれも浄水場の職員だった。渡部真一・北見市総務部次長(職員監)は「規定されている以上、支払う以外の選択はないが、非常時の支給については再考の余地がある」と話す。
 阪神大震災の際、仮設住宅担当の職員一人に年間六百四十万円(月約五十万円)の時間外手当を支払い、議論を呼んだ兵庫県宝塚市は「労働基準法上、時間外は支払う必要がある」(担当者)とするものの、「うちでも月の時間外が百万円を超す職員は皆無だった。信じられない」という。
 断水時、独居老人宅に飲み水を届けるなどした北見市内の町内会長は「ボランティアで頑張った人も多いのに、職員だけ優遇するのは納得できない」。数日間の休業を強いられた飲食店主は「市職員が焼け太りのように多額の手当を得るのは市民感覚として許せない。賞与の一部を返納する社会保険庁職員のような対応を取るべきだ」と怒る。
 酪農学園大の河合博司教授(地方自治)は「働いた分の給与が支給されるのは当然」としながらも、「最終的な責任は職員ではなく市長にある。市長の責任を明確にした上で議論すべきだった」と話している。

○記事によると、最も残業が多かった職員の7月の残業時間は394時間で、その内訳は、土日・祝日(10日分)が計182時間、平日(21日分)が計212時間。

 まず、平日の残業時間は1日平均約10時間なので、所定の労働時間を8時間とすると毎日18時間以上働いたということになる。
 さらに、労働基準法では労働時間が8時間を超える場合には、最低でも1時間の休憩時間(無給)を与えなければならないと定めているため、実労働時間(拘束時間)は19時間以上。
 これに通勤時間や風呂、着替えなどの生活する上で最低限必要な時間を加味すると、この職員の平均睡眠時間は確実に4時間未満と思われる。

 さらに、7月の土日・祝日は10日しかないので、この残業時間が計182時間ということは、休日も平日と同じく18時間労働、拘束19時間、睡眠時間4時間未満で働いたということ。

 つまり、北見市の説明が事実だとすると、この職員は「7月は一日たりとも休まずに連日睡眠時間4時間未満で働きっぱなし」だったということになる。

 この「拷問」のような労働時間自体が非人間的で私には到底信じられないが、北見市は「非常時だから職員の一人や二人死んでも構わない」と判断したということだろうか。

 この職員の身に何かあった場合は確実に労災(公務災害)が適用されると思うが、取材をした北海道新聞記者や取材に応じた北見市総務部次長(職員監)、手当を返還しろとコメントしている北見市の与野党議員や市民たちは、誰も残業時間そのものが異常だとは思わないのだろうか。(何か人として大事なものを見失っているような気がする)

○それでも、もしかしてここには数名の職員しかおらず、やむを得ない非常措置だったのかも知れないと思って北見市企業局の組織形態を調べてみたら、なんと局長・次長以下、5課1室1センターの組織で10名の管理職(課長級以上)と26名の一般職員、合わせて36名以上の職員がいると思われる。(職員数は組織図からの推測)

●北見市企業局(組織図)

 これだけの規模の職場において、特定の職員に月400時間近くもの残業を命令すること自体、如何にこの企業局の管理職が管理能力に欠けるか、誰でも容易に理解できるはず。

 というわけで、北海道新聞には「百万円以上もの手当を受けた職員には自主返納を求めるべきだ」などという「ただ働き」を煽るような記事ではなく、ぜひとも「過労死」を推し進めるかのような残業時間にメスを入れて、「真実」を明らかにしていただきたいものである。

【追記】
 コメントに回答していて思いついたのだが、そもそもこのような異常とも思える残業を命令した管理職は、職員の勤務時間管理能力にも健康管理能力にも欠ける不適格な管理者といえるので、市長以下、不適格な管理者全員の給与や賞与を能力に見合った額に減額し、職員に支払った時間外手当の穴埋めをするというのはどうだろう。

 そうすれば、怒っている市民たちも納得すると思うのだが、道新さん「・・・・との声もある」という風にぜひともご紹介を、笑。

【9/9:追記】
 またまたコメントに回答していて思いついたのだが、この残業時間が事実だとすると「何の策も講じずに担当者に丸投げ」ということで、上司は確実に管理者として失格だし、もし残業手当の「水増し請求」だったとしたら、それを見抜けなかった上司全員(市長も含む)も管理者として失格といえる。
 いずれにしても、市長以下の管理職は管理者としての資質に欠けることがはっきりしたので、まずは彼らの管理責任を追及すべきだろう。

 ちなみに、担当職員(部下)に400時間もの残業を命令している時に管理者たち(上司)が何をしていたのか、市長以下幹部職員(関係する上司)全員の勤務実績を情報開示請求してみてはどうだろうか。
 まさか休暇を取ってゴルフなんてことはないと信じたいが。

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by azarashi_salad | 2007-09-08 09:05 | 社会 <:/p>

▲原因究明は迅速性より正確性重視で

●<中華航空機炎上>整備ミスの疑い濃厚 7月にボルト点検(8月25日21時7分配信 毎日新聞)
 那覇空港の中華航空機(ボーイング737―800型機)爆発事故で、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会(事故調)は25日、事故の直接原因を、右主翼の高揚力装置「スラット」のアーム(駆動機構)先端部のボルトが脱落し、燃料タンクを突き破って燃料が漏れ、エンジンの熱で引火したためと断定した。事故調は、ボルト脱落の原因となった留め具のワッシャーが外れていたのは整備ミスとの見方を強めており、今後、中華航空関係者から事情聴取を進めると共に、整備記録を調べ、事故の全容解明を目指す。また、沖縄県警も航空危険行為処罰法違反の疑いがあるとみて捜査している。
 事故調は同日、現地での機体調査を終了した。
 問題のボルトを巡っては過去、同型機でアーム先端部のボルトを締めるナットが緩み、脱落した例が2件あった。このためボーイング社が06年に新しいナットで締め直すよう注意喚起を促す通知を航空各社に出していた。
 中華航空の整備記録によると、この通知を受けて今年7月6日の点検で問題のボルトを締めた。事故調は「この際に留め具のワッシャーを付け忘れていなかったかどうかは今のところ不明」としている。
 事故の経緯は(1)着陸後、右エンジン脇の5番スラットを右主翼に収納する際、アームが燃料タンクに接する収納ボックス「トラックカン」内に後退(2)脱落していたアーム先端部のボルトがアームに押されてトラックカンと燃料タンクの壁(厚さ数ミリ)を突き破り、燃料が外部に漏れた(3)漏れた燃料が気化し、エンジンの熱で引火、爆発した――とみられる。
 アームにボルトを固定していたワッシャーは、燃料タンク前方の主翼内部の底部に落ちていた。明確な損傷はなかった。締め具のナットはボルトについたままだったが、アームの穴がナットより大きくなっており、ボルトごとアームから脱落したらしい。また、タンクに開いた穴は長さ41ミリ、幅23ミリの大きさだった。
 事故は20日午前10時半ごろに発生。地上に漏れ出た燃料にも引火し、主翼中央部や左主翼内のタンクが爆発した。地上にいた整備士が燃料漏れを見つけて機長に通報した一方、乗客が煙に気づき、乗客・乗員165人は爆発直前に全員脱出した。

○航空機事故に限らず、事故や災害報道は迅速性と正確性に二極化するのかなと思うが、こと原因究明にあたっては、不十分な情報をもとに拙速な報道をすると誤った世論が先行するので、迅速性より正確性重視であって欲しいと思う。

 例えば、上の記事中では「事故調は、ボルト脱落の原因となった留め具のワッシャーが外れていたのは整備ミスとの見方を強めており」と書かれているが、原因究明の途中段階で事故調が公式見解を発表するはずもなく、あたかも「事故原因=整備ミス」と受け取られかねない報道の仕方ってどうなんだろう。

○今回の事故原因については、記事中にも「締め具のナットはボルトについたままだったが、アームの穴がナットより大きくなっており、ボルトごとアームから脱落したらしい」と書かれているとおり、そもそもワッシャー一つ無いだけでナットごとボルトが脱落すること自体がフェールセーフの概念に欠けており、こちらの方が構造上の重大な欠陥とも考えられる。

 下の図で説明すると、アームの先端に空いている穴のサイズが、ワッシャー以外のどの部品よりも大きくて、ワッシャーが一つが無かっただけで他の部品が全て抜け落ちたと言うことだが、これって本当に正しい設計といえるのだろうか?
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【右主翼の高揚力装置「スラット」のアーム(駆動機構)の先端部分の構造】
(8月24日17時6分配信 毎日新聞記事 添付資料)

○つまり、現時点ではボルト脱落の原因は中華航空の「整備ミス」だけではなくて、アームの穴とボルトのサイズがマッチしていないB社の「設計ミス」の可能性も残されているということ。 (個人的には設計、整備の双方にそれぞれ責任があるという印象を持っているが)

 もちろん、事故調としても今後はそうしたところにまで踏み込んで調査を進めていくと思われるが、当然、中華航空、B社ともに自らの責任を否定してくることが想像できる。

 そういう微妙なタイミングにおいて、あたかも中華航空の「整備ミス」に全ての原因があるかのような印象を与える報道の仕方ってどうなんだろう、と思った次第。

【追記】
確かに「ワッシャーが外れていたのは整備ミス」という見方は強まっているかも知れないが、現時点でこのような中途半端な憶測報道をしなければならない必要性はなく、あたかも「事故原因=整備ミス」と受け取られかねない報道の仕方に疑問があってのエントリー。
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by azarashi_salad | 2007-08-26 09:54 | 社会 <:/p>