△すっかり全日空に騙されてしまった

●機長マイクのコードに亀裂=長崎で無線トラブルの全日空機(10月18日18時32分配信 時事通信)
 長崎空港で17日、全日空機の無線に障害が発生したトラブルで、同社は18日、機体を点検した結果、機長席の交信用ハンドマイクのコードが一部亀裂し、芯線が露出している部分があったと発表した。
 芯線の露出部分が金属に触れると、接触の仕方によっては送信電波が出たままになり、交信できなくなるという。同社はこれがトラブルの原因になった可能性があるとしている。

○前回の記事(▲マスコミに代わってフォローしましょう)を書いた後、ミクシィ日記にコメントしていて、すっかり全日空に騙されていたことに気が付いた。

 何のことかって、17日の報道をよく思い出して欲しい。

 17日の報道では、「操縦士の点検では原因が判明せず、客室乗務員が「携帯電話の電源をお切りください」と機内放送したところ、装置が正常に戻った。乗客の1人が電源を入れていたことを申し出たという。整備士が駐機場で装置に異常がないことを確認し、再出発した。」と書かれている。

 つまり、乗客が携帯電話の電源をオフにしたこともさることながら、この航空機は、地上の整備で装置に何も問題がないことを確認したからこそ再出発したのである。

 にもかかわらず、18日の報道では「同社は18日、機体を点検した結果、機長席の交信用ハンドマイクのコードが一部亀裂し、芯線が露出している部分があったと発表した。」という。

 これってどういうことだろう?

○結局このB767は、実は交信用ハンドマイクに不具合を抱えたまま、17日まる一日運航していたということになる。
 上空で、全ての無線機が交信できなくなる不具合を抱えたまま運航していたということだ。 (飛行中に障害が再発しなかったのは運がよかっただけ)

 全日空はサラッとプレス発表し、マスコミも前日とは違ってほとんど注目していないが、よく考えると、これって大問題なのではないか・・・。

○機長席の交信用ハンドマイクのコードに亀裂があったにもかかわらず、操縦士の点検では原因が判明せず、整備士が駐機場で確認しても気付かない。

 全日空は、一体どういう「確認」をしていたのだろうか?
 再出発を急ぐ余り、おざなりな確認にはなっていなかったか?

 全日空は猛省すべきと思うのは私だけ?

【10/23:追記】
▽実はもっと全日空に騙されていたかも


○よく考えると、17日の午前9時のフライトで無線障害が発生し、その日の内にこの機体で4~5回フライトしているのに一度も無線障害が再発しなかったことを考えると、もしかして長崎を飛び立つときに、すでに機長席のハンドマイクケーブルの不良に気付いていたのではないかという気がしてきた。

だいたい、「ハンドマイク」を使って交信しているパイロットってどのくらいいるんだろう?
テレビや映画などでよく見かけるパイロットは、みな大抵マイク付き「ヘッドセット」で交信していたと思うが、無線機に備え付けのハンドマイクなんて使っているのかなあ。
逆に、普段使っていないから、ケーブルの亀裂にすぐに気付かなかっただけではないだろうか。

○さらに、整備士が地上で点検したにもかかわらず、障害状況から言って一番疑わしいプレストーク周りの不具合を見逃すとは、にわかには信じがたい。
もしかすると、機長か整備士か分からないが、ハンドマイクのケーブル亀裂に気付いて無線機から取り外していたから、その後は何も異常なくフライトを続けたのではないだろうか。

ただし、長崎を出る際に「乗客の携帯電話ではなくて機長席のマイク不良が原因でした」とプレス発表すると、遅延の責任を押しつけられた乗客が騒いだり、整備不良のせいで遅延が生じたと報道されるのを避けるため、わざと夜間点検で気付いたと発表したのではないかなあと。

まっ、あくまで想像にすぎないが、笑。

院長の独り言さんからTBを頂いたので、追記したところでTB返し。
●No.403 携帯電話で航空無線に障害はあやしいなぁ

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by azarashi_salad | 2007-10-20 00:46 | 社会 <:/p>

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