▲「全国学力・学習状況調査」に記名は必要か

●<学力テスト>小6も番号方式…個人情報の保護で文科省(4月10日19時24分配信 毎日新聞)
 今月24日、小6と中3の全児童・生徒を対象に行われる全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)で、文部科学省は10日、小6向けの解答用紙に名前の代わりに番号を記入する「番号方式」を例外的に認めることを明らかにした。同方式は個人情報保護などのため、一部自治体などから要望があった。
 氏名記入欄がそもそもなく、個人番号で識別する中3とは異なり、小6の解答用紙は氏名記入欄があった。番号という「匿名」のテストに慣れていない小学生の戸惑いに配慮したという。
 しかし昨年、本番と同様の予備調査を行ったところ、家庭の状況などを記入する項目に「家に何冊本があるか」「家の人と一緒に旅行に行く」などプライバシーにかかわる設問があった。さらに、調査の発送・回収、採点などを民間企業が行うことから「個人情報保護に問題が出る恐れがある」などと指摘された。
 このため、文科省は今年3月に方針転換し、市町村の個人情報保護審議会から「氏名記入に支障がある」と指摘された場合などに限って、例外的に番号方式も認めることにした。
 調査の発送作業などは、ベネッセコーポレーション(本社・岡山市)が小学校、NTTデータ(同・東京都江東区)が中学校を担当する。【高山純二】

○実施について賛否両論ある「全国学力・学習状況調査」だが、文部科学省は個人情報保護などの自治体の要望を受け、小6向けの解答用紙に名前の代わりに番号を記入する「番号方式」を例外的に認めることを明らかにしたそうだ。

 この措置について、同記事に関して書かれたブログでは「色々な方法で効率化は分かるけれど、自分の名前くらいは自分で書かせましょう。最低のルールですよ。」なんて指摘もあるが、何か根本的なことを見失っていないだろうか。

○そもそも、今回の「全国学力・学習状況調査」だが、文部科学省のHPによると、調査の目的は以下のとおりとされている。
<調査の目的>
○ 全国的な義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から,各地域における児童生徒の学力・学習状況を把握・分析することにより,教育及び教育施策の成果と課題を検証し,その改善を図る。
○ 各教育委員会,学校等が全国的な状況との関係において自らの教育及び教育施策の成果と課題を把握し,その改善を図る。

 この調査目的の、どこに注目すれば児童の氏名などの個人情報が必要なのか、私は理解に苦しむ。ましてや、今回の調査結果は「児童生徒には返却されない」(文部科学省:PDFファイル)という。

 加えて、今回の調査の一部(採点や集計など)を請け負った企業と言えば、NTTデータは「winny」をインストールしていた社員個人のPCから個人情報を流出させたばかりであり、またベネッセはこちらから申し込んでもいないのにどこからか個人情報を入手して「進研ゼミ」のDMを一方的に送りつけてくるのだが、そのような企業に易々と個人情報を提供して良いものだろうか。
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by azarashi_salad | 2007-04-11 08:39 | 社会 <:/p>

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