▽法治国家から放置国家へ

a0008617_12345478.gif●今週のエントリーは、にぶろぐさん新・小言日記さんも取り上げているこのニュースから。

<首相靖国参拝>小泉首相「違憲ではない、理解に苦しむ」 [ 10月01日:毎日新聞 ]
 小泉純一郎首相は30日の衆院予算委員会で、首相の靖国神社参拝について違憲判断を示した同日の大阪高裁判決について「私の靖国参拝が憲法違反だとは思っていない。首相の職務として参拝しているのではない。それがどうして憲法違反なのか、理解に苦しむ」と述べ、反論した。

○始めに断っておくが、このエントリーは靖国参拝について問題提起するものではなく、あくまで遵法精神について問題提起するものである。

 報道によると、小泉首相は今回の大阪高裁の判決に対して「理解に苦しむ」と発言したそうだが、聞いているこちらの方が理解に苦しむ。

 憲法第99条には「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」と、はっきりと書かれている。

 つまり、いかに国民から支持されている小泉首相であっても、ここで書かれている国務大臣や国会議員であるかぎり、現行憲法を尊重し擁護する義務を負っているというわけだ。

○今回の大阪高裁の判決は、こうした義務を負っている首相の行動(それが靖国参拝であろうが他の行動であろうが関係ない)に対して、憲法違反との司法判断を下したものである。

 であれば、こうした判断を尊重して今後は行動を改めるか、それができないのであれば国務大臣や国会議員など、これらの義務を負う立場から去るのが普通ではないだろうか。

 にもかかわらず、自らの主義主張に固執して、司法の判断を否定し異を唱えるなど、あまりにも司法を愚弄していると思うのだが、この人の遵法精神は一体どうなっているのだろうか。

○三菱や雪印などで企業不祥事が相次ぎ、企業におけるコンプライアンス強化が問われている中、国民に範を示す立場にある首相の姿勢として本当に問題ないのか?

●菊間アナ 深夜番組ひっそり復帰 [ 10月02日:スポーツニッポン ]

 上の事件でも、マスコミ業界にいる者が法を軽視することについて、国家公安委員長が厳しく批判していたのではなかったか?
 だったら、法務大臣はなぜこうした発言を放置しているのか。

 「日本が法治国家であったのは過去のことで、今は放置国家と呼ばれている」なんて事にならなければいいのだが。

【10/4】一部追記しました。
[PR]

by azarashi_salad | 2005-10-01 16:00 | 政治 <:/p>

<< ♪9月の検索キーワード発表 ▲「NHK新生プラン」について考える >>