▲人は一人では生きられない

●増え続ける一人暮らし 20年後、全都道府県でトップ(産経新聞:8月26日)
 「二十年後の平成三十七年の日本は、全都道府県で一人暮らし世帯が主流になる」厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所が二十五日まとめた将来推計で、こんな寒々しい“家庭”の姿が浮かび上がったそうだ。
 これまで核家族化の問題が叫ばれた時代は去り、全国でさまざまな形の独居化が進み、深刻な問題となりそうだとか。

○少し前(8/19)に、このブログで「△モーニングセットとコミュニティーの関係」という記事をエントリーしたが、上で紹介する産経新聞記事によると、20年後の平成37年には単独世帯が全世帯の1/3に達するらしい。

 この記事によると、単独世帯になるケースとしては①子供の独立で夫婦だけになり、その後夫婦のいずれかが亡くなるケース、②独立して一人暮らしをしている若者が家族を持たないケース、③離婚により独居になるケースなどがあるが、同じ単独世帯でも地方と都市部では形態が異なるとか。

 東京学芸大学の山田教授は、地方では①のケースが増えるのに対して、都市部では④親に寄生して暮らしてきたパラサイトシングルが、親との死別により一人になるケース、が増えると指摘する。

 確かに、私が前回のエントリーでとりあげたのも①のケースといえるが、それ以外の②~④のケースに加えて、完全な単独世帯とは言えないかもしれないが、私のように⑤転勤に伴い単身赴任しているケースも加えると、一人暮らしをしている世帯の問題がこれから大きくクローズアップされるのは間違いないだろう。

○記事中で、財政経済研究所の大原代表は「一人暮らしが増えれば、防犯対策や人間のつながりの維持、自殺の増加などさまざまな問題が懸念される」として、「住人が互いの生活に干渉しすぎずに自警できる集合住宅のシステムや、民間警備会社と契約するなどの対策、テレビ電話など通信インフラ整備」などの対応策の必要性を指摘する。

 しかし、私は単独世帯で最も不足するものは「笑い」だと考えるから、もっとも重要な対策は、前回の記事でとりあげた「コミュニティー」の確立ではないかと思う。

 これは、一人でいる時のことを想像すると理解して頂けると思うが、人間一人でいるときには嫌なことを思い出して悲しんだり怒ったりすることはあっても、楽しいことを思い出して笑うことはほとんど無い。

 しかし、「笑い」というものは「生きるためのエネルギー」である。
 人が他者とコミュニケーションしたいと思うのは、会話の中で「笑い」という「エネルギー」を得るという目的もあるのではないだろうか。

 それが、単独世帯の増加に伴ってコミュニケーションの機会が減り、社会から生活から「笑い」が失われると人はどんどんマイナス思考になり、ストレスの増加から犯罪や自殺問題などに発展していくのではないかと思う。

 したがって、前回紹介したような「モーニングセットのある小さな喫茶店」も一つの手段かもしれないが、私たちはこれから、いかにして「笑い」を生みだす「コミュニティー」を確立するか、について考えていかなければならない。
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by azarashi_salad | 2005-08-28 10:19 | 社会 | Comments(2) <:/p>

Commented by 松岡美樹 at 2005-08-28 10:49 x
こんにちは。笑いは生きるためのエネルギーだ、というのはその通りですね。文章にしろ会話にしろ、また日常生活でも私はユーモアをすごく重視していますが、その意味のひとつは人間のエネルギー源だからです。「楽しい」って、エネルギーですよね。ちなみにウツ病もしくはウツ状態の人は笑うことがとても少なく、それが生きることへの活力を奪っていきます。

ただ、「人間一人でいるときには嫌なことを思い出して悲しんだり怒ったりすることはあっても、楽しいことを思い出して笑うことはほとんど無い」というのは、ちょっと私にはあてはまりません(笑) 思い出し笑いすることって、私にはよくありますから(^^;

コミュニケーションについて書いたので、トラバ送らせていただきました。このエントリーと直接関係はないのですが、笑いってコミュニケーションの代表だと思うので(こじつけ?(笑)。よろしくお願いします。
Commented by azarashi_salad at 2005-08-28 14:02
松岡さん、速攻のコメントありがとうございます。
いや、私もよく一人で「思い出し笑い」をするのですが、腹を抱えて大笑いすることはあまりないのかなあと。不気味でしょう、笑。
TB記事も読ませて戴きましたが、ほんとうに同感です。
実際に会って「笑い」のある会話でもすれば、考え方も変わると思うのですが、それが難しいのでしょうね。

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