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☆もう一度安全について考えないか

●<日航機墜落事故>日航社員が御巣鷹の尾根を清掃登山 [毎日新聞 05月28日 19時16分 ]

 520人が犠牲となった日航機墜落事故の現場「御巣鷹の尾根」で、日本航空の社員有志が清掃登山を行ったそうだ。
 清掃登山は、91年から始まり毎年5月下旬に登山道を清掃している。今年は85年に入社した社員が「もう一度、安全について考えないか」と呼びかけ、約60人が参加したとか。


○あの悲惨な事故から早20年が経ちました。
 このところトラブル続きの日本航空を見ていると、事故直後に誓った「二度とこのような悲惨な事故を起こさない」という思いが、もう風化しているのではないかという気がします。
 そうした中、日本航空の社員有志がおこなったこうしたとりくみについては、もっと社会に大きく伝えたいものです。

 ただし、この清掃登山はあくまで有志の個人的なとりくみであり、日本航空という組織としてのとりくみではありません。
 日本航空の社員総数は、グループ全体で見ると5万人を超えるそうで、こうした組織における60人を多いと見るか少ないと見るか、意見が分かれるのではないでしょうか。

 さらに、私としては組織のトップがこうしたとりくみに参加していないことも気になります。
 これで、日本航空という組織全体に「二度と事故を起こさない」という思いが本当に伝えられていくのでしょうか。 

 いくら社員が「安全を見直そう」と思っても、社会全体と組織のトップに安全に対する理解がなければ、必ず安全は低下してしまいます。
 利益の追求や経営の効率化が叫ばれる中、「当たり前」と思われている安全に対してどれだけのコストがかけれらるかが、今の公共交通機関に問われている重い課題ではないでしょうか。

by azarashi_salad | 2005-05-29 13:48 | 社会 <:/p>

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