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△ケータイ業界がようやく重い腰を上げた!

●<携帯マナー>電車などで自動オフ 通信事業者が10月開始 [毎日新聞: 08月23日 ]
 電機・通信関連企業でつくる「情報通信ネットワーク産業協会」は、電車や病院内で自動的に携帯電話の電源が切れるシステムなどの検討を始めるそうだ。
 携帯電話のマナー対策として、通話を控えるよう呼びかけるだけでなく、技術的に通話を制限する仕組みを議論するのは初めてだとか。

○このブログでは、携帯電話のマナー問題について、ユーザーの自発的なモラル向上だけに任せるのではなく製造者や販売者が一体となったとりくみが必要だ、と何度も指摘してきたが、どうやらようやく企業側も重い腰を上げたようだ。

 今回の検討では「電車や病院内に入ると自動的に電源が切れたりマナーモードに切り替わるなどの対策が技術的に可能かどうか」について議論されるようだ。
 しかし、携帯電話については①不要な電波を発射することによる医療機器等への影響と、②閉ざされた公共空間にもかかわらず、周りの迷惑を考えずに大きな音(声)を出すこと、の二点が主な問題となっているのだから、これらがしっかりと対策されるのであれば、あえて電源まで切らなくても良いのではないだろうか。

 例えば、地震災害など非常時の情報伝達用として地下鉄内でもラジオが受信できるような整備が進められているが、最近の携帯電話は通話やメール機能だけでなく、テレビやラジオ機能も合わせ持つ機種が増えているため、こうした機能まで失うのは少々もったいないような気がする。

 そこで、現在はあまり活用されていないが携帯電話には電波の送受信を禁止する「オフラインモード」が付いているので、①の「医療機器等への影響」については、電車やバスの優先席付近や病院内などの健康への影響が危惧される場所では強制的に「オフラインモード」になるような仕組みを検討してはどうだろうか。
 その結果、②の「迷惑な(声)」の防止にもつながると思うのだが。

○また、以前にもこのブログに書いたが携帯電話の所有者は全国で6000万人以上とも言われており、これらの全てが「音が出る電子機器」であることを考えると、②の「迷惑な音」については、携帯電話の「モード」に対する考え方を抜本的に見直し、音が出ないモードを「通常モード」にしてはどうだろうか。

 つまり、わざわざ「マナーモード」に設定しろ、などというからみんな面倒に思うのであって、携帯電話というものは「原則として外部に音を出さない電話」という認識が定着してしまえば、随分問題は解決されると思うのだが。

 ちなみに、私はもう随分前から携帯電話を「マナーモード」にしたまま使っているが、これまでのところ、それで困ったことは一度もない。

○なお、上の記事では「強制的に電源を切ると車両内での事件やトラブルで緊急に通報が必要になっても対応できない恐れがある」と指摘しているが、それはちょっと違うのではないかと思う。

 もちろん昨今の治安の悪化などを受けて、こうした緊急通報の必要性が高まっていること自体を否定するつもりはないが、多くの乗客は緊急通報のために携帯電話を所持しているわけではない。

 携帯電話だけにそうした手段を求めると、携帯電話を所持していないときに事件やトラブルが生じた場合は、どうすればいいというつもりだろう。

 逆に、車両内での事件やトラブルに備えて緊急通報手段が必要というのであれば、そのための設備は本来交通機関側が整備すべきであって、ユーザーが個人的に所持している携帯電話に頼るというのは、ちょっと筋が違うと思うのだが。

by azarashi_salad | 2005-08-25 20:41 | 携帯 <:/p>

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