▼現役記者のご意見を伺いたい

●先日の記事(★誰が加害者で誰が被害者?)に対して、memoireさんヤースさん、れじいさんからコメントを頂きました。

○memoireさんからは「被害者に、落ち度があったとしても、まず、責めなければいけないのは、加害者なのに、被害者を過酷に問いつめ、罰するという風潮があります」とのコメントを、またヤースさんからは「パチンコではなく図書館なら記事にならなかったのかな?本質が見えませんよね」とのコメントを頂きました。

 上のお二人には私の問題意識が伝わったようですが、れじいさんから頂いたコメントを読み、その返答を考える中で、あらためて「前回の共同通信記事には問題がある」という思いを強くしましたので、よければ以下の問題について、現役記者の方々のご意見をお聞かせ頂けないでしょうか。

○私が思うに、前回の共同通信記事(こちらの毎日新聞記事も同様ですが)の問題点は、以下の2点ではないかと思います。

 1つ目の問題は、前回の記事からは「問題の本質が見えない」ということです。
 れじいさんのコメントにも書かれていましたように、4月からの「個人情報保護法」施行をふまえれば、今は同法の運用上の問題点等をあぶり出すことが重要な時期ではないでしょうか。

 その意味では、同じ個人情報流出に関する事件でも、約27万人の個人情報紛失 みずほ銀行、預金残高も [ 03月30日 13時10分 ] 共同通信の記事では読者に問題点がよく伝わるのですが、前回の記事では「車上荒らし」の被害にあった「教諭」にしか焦点があたっていないため、問題の本質が読者に正しく伝わらないように思うのです。

 双方の記事を見比べると、みずほ銀行の記事は「銀行の組織的な個人情報管理体制」を問題視していますが、前回の記事は、どう見ても「車上荒らし」の被害者である「教諭個人」を非難しているとしか思えないのですが、いかがでしょうか。

○2つ目の問題は、前回の記事が「犯罪加害者と被害者をミスリードしている」ことです。
 れじいさんのコメント「今までに立ちションですらやったことがない聖人君子でないと犯罪を報道できない、ということになりませんか?」にもあるとおり、前回の記事を読んだ多くの読者は、どちらかといえば「車上荒らし」という犯罪を犯した加害者よりも、個人情報を盗まれた被害者を「犯罪者」扱いしてしまうのではないでしょうか。

 れじいさんのコメントに対する返答の中でも書きましたが、
 私は、このようなマスコミのミスリードが非常に危険だと思うのです。

 今後、「裁判員制度」が施行されると、私たち市民一人ひとりが「人を裁く」ことに係わらざるを得なくなります。その時、私たち市民が「イメージ」だけで安易に「犯罪者」扱いすることがないよう、事件を報道する側は常に「誰がどのような法を犯しているのか」という視点を意識することが重要だと思うのですが、いかがでしょうか。

○なお、この記事を共同通信のブログ『署名で書く記者の「ニュース日記」』と毎日新聞:磯野記者のブログ『上昇気流なごや』にトラックバックさせて頂きました。

 双方のブログを始め、現役記者の方々のご意見をぜひお聞かせ下さい。
 コメント、トラックバックをお待ちしています。
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by azarashi_salad | 2005-03-30 15:26 | 社会 <:/p>

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