△不幸な事故を繰り返さないために

●複数の内部規定に違反か 保安係の遮断機操作(共同通信) - 3月17日

○東武伊勢崎線竹ノ塚駅(東京都足立区)の踏切死傷事故では、業務上過失致死傷容疑で逮捕された踏切保安係が、複数の社内規程に違反し、ロックを解除して遮断機を上げたことが事故原因の一つとして注目されています。

 しかし、そもそも「開かずの踏切」になっているダイヤ設定に問題はなかったかなども含め、不幸な事故を繰り返さないためにも、どこに事故を誘発する原因があるのか、多面的に検証することが必要ではないでしょうか。

 この保安係は、警察の調べに対して「次の準急が来るまで通行人を渡らせようと思った」と供述しているそうですが、もしサービスを優先させるために安全が疎かにされていたのだとすれば、東武鉄道の安全管理体制に問題があるような気がします。

 事故が起きた踏切はいわゆる「開かずの踏切」で、通行人や車両が少しでも渡れるようにできるため、電車が踏切に近づくぎりぎりまで遮断機を上げることが可能な「手動式踏切」として残されていたそうです。
 つまり、機械では不可能なきめ細やかなサービスを提供するため、マンパワーに頼っていたということです

 しかし、ここでつい忘れられがちなことが、人は必ずミス(ヒューマンエラー)を犯すということです。
 今、この記事を書いている最中も、テレビの報道番組が番組中の間違いの訂正とおわびを述べていましたが、このように人のミスを批判する報道機関ですら、多くのミスを起こすのです。

○今回のように、こと人命に係わる仕事ではミスは許されない、とよく言われます。
 確かに、私もそのような高いプロ意識は必要だと思うのですが、それでも人間である以上、ヒューマンエラーを完全に無くすことは不可能です。
 このため、万が一ミスが起きても、最後のところで安全だけは担保する、セイフティー対策が必要ではないかと思います。

 最も有効な安全対策は、やはり踏切を無くして「立体交差化」することだと思いますが、「立体交差化」は以前から望まれているにもかかわらず、多くの経費がかかることもあって、25年間も実現していないと聞きます。
 であるならば、せめて踏切の操作を一人の保安係だけにやらせるのではなく、必ず二人以上でダブルチェックすることなどが、当面の有効な安全対策として考えられるのではないでしょうか。

○東武鉄道では、すでに事故を起こした伊勢崎線にある手動式踏切の保安係を倍増することを明らかにしていますが、国土交通省によるとこのような手動式踏切は全国で59カ所あるそうです。
 今回の事故を「他山の石」とするためにも、全ての手動式踏切で同様の対策が講じられることが望まれると思います。
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by azarashi_salad | 2005-03-17 15:19 | 社会 <:/p>

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