▲マスコミに自浄能力は存在するのか

●<飲酒問題>「菊間アナの処分甘い」村田国家公安委員長 [ 07月19日:毎日新聞 ]

 
人気グループ「NEWS」メンバーの少年が酒を飲んで宮城県警に保護された問題で、一緒に飲酒していたフジテレビの菊間千乃アナウンサーが1週間の「謹慎処分」を受けたことについて、村田吉隆国家公安委員長は「処分が甘いのではないか」と同社の姿勢を批判したそうだ。
 村田委員長は、「未成年者の飲酒に対するマスコミの批判意識がかなり薄いのではないか。もう少し厳しい対応があってもいい」と述べたとか。


○私は、マスコミ業界について詳しく承知しているわけではないので、1週間の謹慎処分が「甘い」のか「妥当」なのかよく分かりませんが、警察関係者が起こした不祥事について、いつもマスコミから厳しく批判されているせいか、国家公安委員長も、このときとばかりとマスコミに批判の矛先を向けているようです。

 確かに、未成年者飲酒禁止法によると「未成年者の飲酒を知りつつも制止しなかった親権者やその他の監督者は、科料を処せられ、酒類を販売・供与した事業営業者とその関係人は、50万円以下の罰金に処せられる」とあります。

 その意味では、このアナウンサーを含め酒席に同席したマスコミ関係者達が取った行動は、単に軽率な行為に止まらず違法行為と批判されても仕方がありません。
 ましてや、法律違反を犯しているわけでもないのに、常日頃から他者の業務上の「ミス」を「不祥事」として厳しく批判してきたマスコミとしては、今回の事件で違法行為という「不祥事」を犯した関係者達をどのように扱うのか、マスコミ業界全体の公平・公正性が問われているのではないでしょうか。

○ちなみに、最近の警察関係者の「不祥事」では、神奈川県警の男性巡査がドリフト行為(道交法違反)をしたとして、所属長訓戒の処分を受けたあと依願退職していますが、この件についても各マスコミは、「私的な行為」として事実公表しなかった神奈川県警を大々的に批判していました。

●<ドリフト>神奈川県警港南署巡査を道交法違反で書類送検 [ 07月16日:毎日新聞 ]

 今回は、その直後にマスコミ自身が起こした違法行為なだけに、業界内部で発生した「不祥事」に対しても他者同様の厳しい姿勢で臨むことができるのか、まさにマスコミの自浄能力が試されていると言っても過言ではないと思います。

○毎日新聞の磯野記者は、以前に自らのブログ「上昇気流なごや」の中で、私のコメント「従業員の過失に対しては組織全体で責任を負うべきと考えますが、このような業務と無関係の凶悪犯罪に対してまで組織責任が問われるのか疑問です。社員教育の範疇を超えているのではないでしょうか?」に対して「新聞社はふだん正義の味方づらしてエラそーなことばかり書いているが、いったいどうなってるんだと。銀行や学校や新聞社はとりわけ高い職業倫理が求められるようなところがあるように思います。世間の見方として」と返答してくれました。

 私は、磯野記者のこの発言は非常に立派な意見だと思っていますが、それに対して、今回の事件はまさに社員教育の範疇以外の何物でもなく、関係者のみならず管理者も含めてこうした「高い職業倫理」が本当に保たれているのか、このテレビ局の企業体質が問われているような気がします。

 にもかかわらず、すでに一部の番組ではコメンテーターが「このくらい大したことではない」のような発言をして、マスコミ関係者擁護の姿勢を見せているそうですが、これが本当だとすると「とんでもない過ち」だと思います。

 マスコミ関係者は、このようなときにこそ誰もが納得する分かりやすい対応をとらなければ、国民のマスコミ不信を一層増長させるだけでなく、報道に対する政府の規制強化にすらつながりかねないことを強く認識しておくべきではないでしょうか。

○と、ここまで書いたところで、関係者たちが減給処分を受けることになったというニュースが飛び込んできました。

●フジテレビが10人を処分 NEWSメンバー飲酒問題(共同通信 7月19日)

 このニュースについては、まだ詳しく見ていないので、今週末にも追記したいと思います。
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by azarashi_salad | 2005-08-07 13:11 | 社会 <:/p>

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