【連載企画】日本が”核のゴミ捨て場”になる日-震災がれき問題の実像-(第14回)

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(第14回:「絆」のかげで流用される復興予算②)

三鷹市の2011年度補正予算資料を見て欲しい。「震災復興特別交付税」は「東日本大震災の被災自治体で必要な復興費を肩代わりする」ための特別交付税だが、この復興予算もまた、被災地以外の自治体にばらまかれていた。

三鷹市と調布市で構成する「ふじみ衛生組合」のゴミ処理施設整備費として、2011~2012年度に両市が受け取った「震災復興特別交付税」は合計28億円にのぼる。

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さらに「循環型社会形成推進交付金」(復旧・復興枠)も22億円が交付され、「ふじみ衛生組合」(及びそれを構成する三鷹市と調布市)が受け取った復興予算からの補助金は総額で50億円に達する。

この「循環型社会形成推進交付金」と「震災復興特別交付税」が、震災がれきを全く受け入れていない自治体にばらまかれていたのだ。この補助金の仕組みこそが、一部自治体が震災がれきの受入を強行する理由に他ならない。がれきの受入れが強行された地域を例に検証してみよう。

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富山県高岡市は、震災がれき受け入れの住民説明会より2か月以上も前の2011年11月1日に「復旧・復興枠」で交付申請報告書を環境省に提出し、12月5日には交付決定通知を受領していた。

これに伴い、高岡地区広域圏(及びそれを構成する自治体)が受け取った「循環型社会形成推進交付金」(復旧・復興枠)は23.4億円、「震災復興特別交付税」は31億円、復興予算からの補助金総額は54.4億円に達する。

がれきを受け入れなければ「通常枠」での申請となり、31億円の「震災復興特別交付税」を受け取ることができない恐れもあった。「31億円のためなら反対意見など気にしていられない」というのが自治体関係者の「本音」ではないか。

(第15回につづく)

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by azarashi_salad | 2015-06-08 18:21 | 政治 <:/p>

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