【連載企画】日本が”核のゴミ捨て場”になる日-震災がれき問題の実像-(第6回)

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(第6回:「広域処理」という公共事業③)

環境省は、放射能汚染された災害廃棄物を普通の家庭ゴミと一緒に全国の一般廃棄物処理場で焼却処分しようと計画している。本当に大丈夫なのだろうか。まずは「処理の現場」をこの目で見よう。現場を見学してみると、やはり多くの疑問点が出てきた。

気づいた点をいくつか列挙してみよう。
1、収集したゴミは可燃物であることを確認してから「ゴミピット」に集められる。
→「ゴミピット」は周りの環境と遮断されておらずゴミ搬入口で外気と繋がっている。

2、「ゴミピット」に集められたゴミはクレーンで焼却炉に運ばれる。
→クレーンや焼却炉の投入口に引っかかったゴミを作業員が手で取り除くこともある。

3、焼却炉から出た煙はフィルターで汚染物を除去した後、煙突から大気中に放出される。
→フィルターはエアコンや掃除機のような交換式ではなく定期的に作業員が清掃する必要がある。

4、焼却炉から出た灰はコンベアにより「灰ピット」まで運ばれる。
→焼却灰の移動も100%自動ではなく作業員が手で取り扱う場合もある。


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5、システム全体を「中央制御室」で運転・監視している。
→排気は法律で定められた基準を守るよう監視しているが、煙突から大気中に出る排気を直接測定していない。また放射性物質の監視も行っていない。

6、「灰ピット」に集められた焼却灰はクレーンで搬出車両に積み込まれる。
→「灰ピット」も周りの環境と遮断されておらず、焼却灰の搬出口で外気と繋がっている。


一宮環境センターで生じた焼却灰は、最終処分場に埋立て処分になる。そのため、愛知県の「衣浦港3号地廃棄物最終処分場」も見学してきた。

この最終処分場で放射能汚染されたがれきや焼却灰の処理が可能なのだろうか。そう質問したところ、担当職員は「セシウムは水に溶ける性質があるので、このような海に埋立てる処分場では不可能。処分できるとすると陸の最終処分場ではないか」と回答した。

放射能に汚染された廃棄物を処分するなら陸の最終処分場。そう聞いた私たちは、今度は陸上の最終処分場を見学した。岐阜県多治見市にある「名古屋市愛岐処分場」である。名古屋市内の焼却灰や不燃ゴミの多くは、最終的にはこの最終処分場に埋立てられる。

ここに放射性物質で汚染された焼却灰や廃棄物を埋立てて本当に問題がないのだろうか。処分場の職員から「受け入れ不可能」との明言はなかったが「浸出水処理施設で放射能汚染の除去は不可能」と明言してくれた。とても重要な情報だった。

(第7回につづく)

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by azarashi_salad | 2015-05-25 18:20 | 政治 | Comments(0) <:/p>

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