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【今も原子力緊急事態宣言発令中】日本が“核のゴミ捨て場”になる日 (震災がれき問題の実像)

5月25日にタイトルと同名の本が旬報社から出版されました。(下記リンク参照)

【2015年6月4日追記】
この本は「核のゴミ」をテーマにしているが、放射性物質や廃棄物処理の専門的な内容ではなく住民運動の活動記録だ。愛知県を中心に、福岡、大阪、富山、新潟の各地で活動した住民たちの経験知が「見える化」されている。

「国策」という強大なものに押しつぶされそうになったとき、普通の住民はいったいどうすればよいのか。それらを考える手がかりになれば、と考えている。だから一人でも多くの方に読んでもらいたい。


震災がれき広域処理は、一部の断面だけを見ると「被災地のため」というイメージで「正しい政策」だと騙されます。
だから、始めから終わりまで一部始終を1冊の本にまとめました。
これを最後まで読んでも、胸を張って「正しい政策」だったと言えるのか、が問われています。

【今も原子力緊急事態宣言発令中】日本が“核のゴミ捨て場”になる日 (震災がれき問題の実像)_a0008617_544165.jpg

◆旬報社のページ
「目次」と「はじめに」の一部が掲載されています。

第1章「震災がれき広域処理」とは
第2章 「広域処理」という名の公共事業
第3章 広域処理の必要性を検証する
【寄稿】がれき広域処理の本質的な問題 池田こみち
第4章 “絆”の陰で流用される復興予算
第5章 震災がれきから「核のゴミ」の全国処理へ

この本で伝えたかったことは「核のゴミ」処理についての話、老朽化した原発が次々と廃炉を迎える日本で、これからおこるであろう「核のゴミ」処理についての話です。

私は専門家ではありませんが、震災がれき広域処理に反対する住民運動を4年以上続けてきました。その4年間の運動を通じて、何が問題の核心なのか見えてきたので、その経験に基づく事実を綴りました。

特に、脱原発や即時廃炉を訴えている皆さんに手にとって読んでいただければ、と思って書きました。(下記リンク参照)
◆筆者のブログ

本中には震災がれき広域処理問題の総括として、池田こみち氏(環境総合研究所顧問)の寄稿「がれき広域処理の本質的な問題 池田こみち」も掲載しました。(下記リンク参照)
◆独立系メディアE-wave Tokyoのページ

さらに、列島各地で繰り広げられた(現在も継続中)住民運動の記録として、6名の共同執筆者が書いた報告も掲載しています。

「市民として当たり前のことを求めて 大関ゆかり」(新潟)
「環境省と〝特別な絆〞で利を得た富山県 宮崎さゆり」(富山)
「手探りで始めた私たちの反対運動 永田雅信」(愛知県東三河地域)
「浮上したのは『民主主義の機能不全』 石川和広」(大阪)
「二つの〝震災がれき〞訴訟 本多真紀子」(大阪府堺市)
「東北から九州に運ばれた震災がれき 脇義重」(福岡)


巻末には、道警裏金報道で新聞協会賞、日本ジャーナリズム会議大賞、菊池寛賞を受賞した高田昌幸氏(ジャーナリスト)の紹介文「市民による“執念”の記録-本書を読むにあたって 高田昌幸」も掲載しています。(下記リンク参照)
(紹介文抜粋)
本書は、(何でもかんでも「東京」を中心に考え、行動してしまう)人びととは正反対の位置に立つ人びとの行動記録である。簡単には引き下がらないという意味で、執念の記録と言い換えてもよい。
何かに疑問を持ち、考え、調べ、人に会い、議論し、また疑問に立ち返り、といった行動を繰り返す。それらを積み重ねた先に見えてくるのは、社会に広く喧伝されてきた内容とは大きく異なっている。
中央からシャワーのように降り注ぐ情報の中で、疑問を捨てきれず、つねに動きつづけた。だからこそ、専門家や権威の脆さを原発事故で十分に学び、怪しさすらも感じる市民にとって、本書は十分に役立ち、読み応えも備えていると思う。……高田昌幸(ジャーナリスト)

◆高田昌幸氏のブログ

アマゾンでも予約・購入できるそうです。(下記リンク参照)
◆日本が“核のゴミ捨て場”になる日 震災がれき問題の実像(amazon.co.jp)


こちらも合わせて読みたい。
◆引き裂かれた「絆」―がれきトリック、環境省との攻防1000日 青木 泰 (著)

青木さんからのメッセージ

沢田様 お世話様です。
廃棄物問題は、動脈産業を支える静脈産業という極めて重要な問題であるにもかかわらず、どちらかというとごみ問題にかかわる特定の人たちが問題として追いかけるマイナーなエリアでした。
ところが、がれき(震災廃棄物)の広域化によって、否応なくかかわらざるを得なかった住民や被災地からの避難者による闘いによって、大きな全国問題になりました。

そこで私が先日書き上げた「引き裂かれた絆(がれきトリック環境省との攻防1000日)」では、このがれき広域化の流れを、私が見た範囲で書かせてもらいました。
がれき問題にかかわった多くの人たちが、連携することによって、広域化を実質的に破たんさせた流れをかきました。

そこでも書かせていただきましたが、この闘いは、各地で自主的に取り組まれた市民活動が、情報を交換し、ネットワーク型の連携で実現したものでした。
私が見聞きしてきた以外の多くの豊かな取り組みが、各地域で取り組まれることによって、「広域化の破たん」をもたらしたものと思います。

沢田さんらが今回発行される「日本が“核のゴミ捨て場”になる日 (震災がれき問題の実像)」では、各地で闘われたみなさんのから報告され、しかも表題から伺うことができるように廃棄物問題を再稼働や核問題という大きなテーマにリンクさせる意欲的な出版物として、準備されてきています。

現在進行している廃棄物問題ー指定廃棄物に代表される汚染廃棄物の焼却や資金流用化問題ーが、大きく注目されるきっかけになることを祈念します。

多くの人が、執筆しているだけに大変だったでしょう、ご苦労様でした。
出版されれば、拝見させていただき、楽しませていただきます。

青木泰

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by azarashi_salad | 2017-12-31 06:31 | 政治 <:/p>

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