★マスコミは乗客の不安を煽ってどうしようというのか

●<オーバーラン>JR九州、こっそり非公表 一転、公表方針[毎日新聞:06月18日]
 JR九州では昨年初めから今年4月の福知山線の脱線事故が起きるまで、34件のオーバーランが起きたが、これらも公表していなかったそうだ。
 JR九州広報課は「今回の事案で世間の関心を集めていることを再認識させられた。今後は発表していきたい」としているとか。

●オーバーランを公表せず JR九州、約300m [共同通信:06月17日]
 JR鹿児島線の陣原駅(北九州市)で、普通列車が約300メートルオーバーランしていたにもかかわらず、JR九州(福岡市)が公表していなかったことが分かったそうだ。
 JR九州広報課は「事実を隠していたわけではなく、今後は発表も検討する」と話しているとか。

○尼崎の脱線事故が発生した直後の記事(★マスコミの皆様へ【緊急要請】 )で、「こうした報道が多くの運転手の方々を必要以上に緊張させている」「私たちは、できればそのようなプレッシャーでガチガチになっている運転手の方が運転する電車には乗りたくありません」と書いたのですが、マスコミの皆さんには理解して頂けなかったようでとても残念です。

 JR九州は、列車のオーバーランを公表していなかった理由について「運転士へのプレッシャー」などと説明しています。
 確かに「うとうとしていて、ブレーキをかけ遅れた」300メートルのオーバーランは公表すべき「ミス」かもしれませんが、たとえば10メートル程度のオーバーランまで、何から何まで公表させることにいったい何の意味があるのか疑問です。

 電車や列車は、日本全国にある全ての駅で毎日幾度となく停止と出発を繰り返しており、それを機械ではなくて人間がマニュアルで実施している以上、「全くオーバーランが発生しないほうがおかしい」とは思わないのでしょうか。

○もちろん私も、電車や列車の運転手の方々には乗客の命を預かっているという自覚と緊張感を持って仕事をして欲しいと思いますが、マスコミの皆さんにも一つの報道によって人生が変わってしまう方がいるかもしれないという自覚を持って欲しいと思うのです。

 例えば、テレビや新聞などのマスコミ報道においても、毎日のように「言い間違い」や「誤字・脱字」などのミスが発生していますが、それをいちいち、「今日は○○放送で言い間違いがありました」「今日は○○新聞で誤字がありました」などと批判されているところを想像してみてください。

 マスコミの皆さんにだって物凄いプレッシャーがかかるとは思いませんか。

 そんな環境でいい仕事ができると思いますか。


 この件に関するマスコミの報道スタンスは、なにやら「オーバーラン」という言葉だけが一人歩きしていて、まるで乗客の不安を煽っているようにさえ感じられて仕方がありません。
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by azarashi_salad | 2005-06-19 13:47 | 社会 <:/p>

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