♪みんなで「紅白」の視聴をボイコットしよう(NHKの「日放労」にエールを送ろう)

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●NHKが不祥事検証番組を放送、隠ぺい体質に批判続出(読売新聞) - 12月20日
 元チーフ・プロデューサーの逮捕などを受け、NHKは19日午後9時からNHKの不祥事を検証し、公共放送のあり方などについて討論する特集番組「NHKに言いたい」を2時間15分にわたって生放送した。
 視聴者や討論出席者の間から経営責任を問う意見が相次いだが、海老沢勝二会長は「まず改革の道筋をつけるのが緊急の課題」と述べた。

■「NHKの言い訳?」消化不良の2時間15分

○昨晩放送された「NHKに言いたい」は、私も含めて番組を見た多くの視聴者が「消化不良の2時間15分」と感じたのではないかと思いますが、「経営委員会」の存在価値がないことだけは良く理解できたような気がします。(笑)

 番組内では、NHK組織内部の「日放労」から会長の辞任要求が出ていることについても突っ込みが弱かったし、「日放労」の会長辞任要求を支持している「連合」の笹森会長も影が薄く感じました。
 「日放労」の頑張りを期待してエールを送ってきた私としては少々残念ですが、この「言い訳番組」を見た視聴者・国民がどのような世論を形成するのか、そして「日放労」が本気で内部から改革を考えているかが問われているのではないかと思います。
 そこで、前回に引き続いて今回の記事でも「日放労」にエールを送りたいと思います。

■組織改革・人心一新に対して中身のない「回答」

○まず、番組の中での各参加者の発言を整理すると、以下のとおりです。

鳥越俊太郎:ニュースキャスター
・NHKの隠ぺい体質が表れた事件。
・人間のやることなのでどうしても不祥事は起きる、問題は事後処理をどうするかだ。
・会長の精神論は分かったが、具体的にどう変えるかは分からなかった。
・さらに受信料不払いが増えるのではないか。

日和佐信子:前全国消費者団体連絡会事務局長
・トップだけでなく、経営陣の総退陣が必要。
・視聴者の意向に対してあまりにも感度が悪すぎる。

笹森清:連合会長
・組織が肥大化し、内部に緊張感が無くなっている。
・チェック機能が働かなくなっている。
・改革を進めるには人を代えるしかない。

北城恪太郎:経済同友会代表幹事
・どこに責任があったのか追及するのは経営委員会(NHKの最高意思決定機関)だ。
・会長の行っていることが不適切なら、会長を更迭する仕組みが必要。
・現状には緊張感がない。

堀部政男:NHK経営委員
・真摯に受け止めて経営委員会を改革していきたい。

海老沢勝二:NHK会長
・不正を起こさないよう全職員とともに一丸となって改革に取り組んでいる。
・会長職に恋々としているわけではない。七年前の就任以来、いつ辞めるかを常に考えながら仕事をしている。
・厳しい意見を深刻に受け止め、視聴者に十分説明できるような道筋をつけた上で、私の責任について判断したい。

○これらを見てもお分かりの通り、鳥越、日和佐、笹森、北城氏とも、以前にこのブログで主張した内容とほぼ同じく、NHK組織の抜本的な改革と経営陣の人心一新を迫りました。
 これに対して、堀部氏、海老沢会長とも改革には言及したものの、視聴者・国民が納得できるような具体的な内容は明らかにせずまた人心一新については「自ら改革する」と逃げの回答に終始し、責任逃れする姿は見苦しくさえ感じられました。
 なお今野勉氏(テレビマンユニオン副会長)は、今日の報道からも一人だけ議論に参加していないように扱われています。(確かに議論がかみ合っていなかったようですね、笑)

 この番組終了後、「日放労」は『危機的状況を無視し、改革は自分が先頭に立って行うという考え方そのものに「ノー」を突きつけられていることをどうして理解しないのか』、『組合としては、今後とも会長と経営陣の速やかな辞任を求め続ける』とコメントしていますがどうしてその言葉を番組の中で言ってくれなかったのかと思います。
(アナウンサーが思わず言いたそうでしたね、笑)

■「紅白」のボイコットで抗議の意思表示を

○ということで今後「日放労」には、視聴者・国民にその主張が伝わるようなわかりやすい運動をぜひとも期待したいと思いますが、そのためにも、やはり私が前回提案したとおり「紅白」のストライキを真剣に検討してみてはいかがでしょうか。

 また、抗議している視聴者・国民も、抗議の意味を込めて「紅白」の視聴を一斉に拒否するというのはどうでしょうか。
 視聴率を重視する今のNHK経営陣には、受信契約解約で地域スタッフと銀行に迷惑をかける受信料支払い拒否よりも、「紅白」視聴率の大幅低下の方が効果的ではないかと思うのですが。

 ということで「紅白歌合戦」自体には何の恨みもありませんが、受信料を支払っている視聴者から抗議の意思表示として、私は今年の「紅白歌合戦」の視聴拒否をここに宣言いたします
 この主張に賛同してくれる方は、是非ともこのブログまでトラックバックをお願いします。

○なお、海老沢会長の発言については西日本新聞(12月20日)が、以下のとおり非常に良くまとめてくれています。

【陳謝】
 一連の不祥事で視聴者の信頼を損なったことをあらためて深くおわびする。皆さまの厳しい意見や批判を率直にうかがって抜本的な改革を進める第一歩としたい。
【事件認識】
 一部の不心得者が放送人としての倫理観に欠け、公金に手を出して起こした事件。職員一人ひとりが危機感を持ち、いい番組を一本でも多く制作していくことで償っていきたい。
【検証番組】
 事件の全容解明が進んでいる。あらためて検証番組を制作する。
【国会中継問題】
 (国会参考人招致を中継しなかったことについて)隠ぺいするつもりは毛頭ない。記者団とのやりとりで「編集権の問題」と失言してしまった。今思えば中継していれば良かった。逃げ隠れするつもりはない。
【進退問題】
 改革路線を進めながら道半ば。ここで職を投げ出すのではなくて、信頼回復と再発防止を進めるのが私の責務。理解が得られるような来年度の事業計画や予算を編成するのが課題。改革に向けて道筋を作る。軌道に乗せた時点で身の処し方をしっかりと判断したい。
【チェック機能】
 代理請求という手続きが巧妙に利用され、盲点となった。部長レベルで止まっていた。管理体制が不十分だった。
【今後の具体策】
 年明けにも各界の人に集まってもらってNHK全般について意見を聴く研究会や懇談会を開くなど、再発防止策を強化したい。来年度は視聴者の意見を聴く機会も大幅に増やしていきたい。
【特番の総括】
 視聴者の意見をいただいた。さらに反省に反省を重ねて出直さなければならない。視聴者の立場に立って番組を制作することでお返しするという謙虚でまじめな心を呼び起こし、期待に応えたい。

○また、番組を見た有識者の感想は、産経新聞(12月20日)に以下のとおり紹介されています。

志賀信夫:放送評論家
・海老沢会長が辞めるという発言をしない限り、ガス抜き番組になってしまうと思っていたが、その通りになってしまった。
・かえって視聴者の不満のガスを充満させてしまったのではないか。
・新しい執行部で潔さを示すことが必要なのに、今までと全く変わりない弁明で、居座る姿勢は納得できない。
・政治的圧力がかからない限り、海老沢会長は辞めないのではないか。

猪瀬直樹:作家
・(司会が)田原総一朗氏だったら、どんな番組展開になったか。番組としての面白さやスリル、ハプニング的な発言が出ただろう。
・田中直毅氏はNHKらしくまとめているだけ。
・海老沢会長は自分の不祥事ではないのでタカをくくっている部分があり、それが番組からも感じられた。
・全体に会長を攻めあぐねている感があったが、終了直前に鳥越俊太郎氏が予定調和のスキをうまく突いたと思う。
・民放にNHKスペシャルはできないことは確かで、NHKの存在意義は歴然とある。
・要はチェックするシステムがあるかだ

麻生千晶:作家
・結果から言えば『火に油を注いだ』形だ。
・一般の人が怒っているのは、海老沢さんが辞めないことだ。それを海老沢さん自身が分かっていない。
・番組をまじめに見ていた人も『私も払わない』と不払いが増えるのでないか。
・海老沢さんの答えは『三点セット』ではないが、(1)一から出直す(2)深刻に受け止める(3)抜本的に改革する-の繰り返し。建前的な答えに終始した感がある。
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by azarashi_salad | 2004-12-20 13:59 | 社会 | Comments(2) <:/p>

Commented at 2004-12-25 01:23 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by azarashi_salad at 2004-12-28 00:42
小島さん、こんばんは。
ご推察の通り、超多忙な日々が続いておりましたが、今日になってようやく更新できました。(汗;
年内に、あと一件アップできればと思っています。

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