【NHK受信料支払い拒否について考える(4)】

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●前回の記事【NHK受信料支払い拒否について考える(3)】では、■NHKは利益を追求しているのか?■受信料は番組の対価として適正か?の二件について問題提起しましたが、今回は、公共放送のあり方と適正な受信料について考えてみたいと思います。

■公共放送は本当に不要?

○やまぶし萬力発電さんは、【<続>NHKの受信料のこと。】の中で、『公共性って、なんだろうと考えると、みんなの思いとか、こうあるべきだとかという理念とか、になるのかなぁ…。料金を支払って、国民が運営に参加できる、放送ってのが、面白いよねぇ、きっと』と述べてくれましたが、どうも受信料の支払いに違和感を抱いている多くの方々は、公共放送なんて不要だと思っているように感じられます。
 しかし、本当に社会から公共放送というものが無くなっても問題はないのでしょうか。

 これについて【NHKは不要?必要?】の記事をトラックバックしてくれた彰の介さんは、『私はNHKに1300円ほどの対価を感じない』と言いつつも、彰の介さんが「NHKの最高傑作」と評価している「映像の世紀」というシリーズを例に挙げ、「視聴率のいい番組のみがいい番組」とは限らないので『NHKは視聴率に左右されるような番組作りをしてはいけない』と述べています。

 また【NHK・かこ/げんざい/みらい】の記事をトラックバックしてくれたおおたさんも、NHKは「民放の補完」になっており低視聴率番組でも国民的には放送しなければならず、「受信料調達方式」は「しかたのない合理性」と述べています。

 私も上記のお二人の意見に同感で、多くの民放局が視聴率を競って大衆ウケする番組に走る中、せめてNHKぐらいは視聴率に左右されない質のいい番組を創って欲しいと思います。
 以前にも書いたとおり、私はNHKが創る番組自体は民放より丁寧に作られていると考えているので、現在の受信料方式に問題があればそれは見直すとして、公共放送という枠組みだけは継続して欲しいと考えています。

■受信料方式はもはや制度疲労か

○これについて彰の介さんは、今回の問題はNHKのお役所体質が全てとして、お役所性を排除、監視する外部組織をつくることが必要と指摘し、受信料の支払い拒否では番組の質の低下は起きてもお役所体質の改善にはつながらない、と主張しています。
 また、おおたさんは現在の受信料方式については放送法違反になるが罰金規定がないことが問題として、膨大な人件費をかけて徴収している割にはかなりの不払いと不公正契約がまかりとおっている、と指摘しています。

 このように、公共放送が必要と思っているお二方ですら、現在のNHKの組織体質や受信料制度について問題があると指摘しているのですから、もはやこれまでの受信料方式のままでは国民に素直に受け入れられるとは思えず、早急に改革が必要だということは間違いなさそうです。
 では、これからの公共放送は具体的にはどのようにあるべきなのでしょうか。

○これについておおたさんは、NHKチャネルの量と質については人や組織が大きい割りに趣味のチャネル中心になっており、総合テレビは定額受信料でいいかもしれないが、他のチャネルはPPVと定額方式の併用くらいにしないといけないのではないか、と提案しています。

 また■「みなさまのNHK」にするための劇薬私案の記事をトラックバックしてくれたミッドナイトパックスさんは、公共放送の改革私案として以下のとおり具体的な提案を紹介しています。
1、国営化し、税金で運営する。
 内容は「政府広報」の色彩が強まるが、NHKの役割は民放が代替する。
2、受信料を払わないと見れないようスクランブルをかける。
 デジタル化を活用し、契約をしない者はNHKを受信不可能にする。
3、都道府県ごとに経営分割し、各自治体がそれぞれの方針で運営する。
 公共放送としてある意味理想に近いのが、この経営分割方式。財源は、地域の実情に合わせて受信料方式でも税金方式でもコマーシャル方式でもいい。
 番組の編成方針など重要な事項は議会が任命した経営委員会が決定。経営委員は住民の直接請求による解職を可能にするなど、民意を直接反映できる仕組みとする。


■NHK改革へ向けて視聴者・国民も一緒に考えよう

○私も、この私案について多くの方の様々なご意見をお聞きしたいと思います。
 なおミッドナイトパックスさんは、あくまで個人的な感覚と前置きながら■NHK受信料は高いか安いかの記事をトラックバックしてくれましたが、ご自身の公共料金と教養娯楽のための支出と比較した上で『我が家の経済感覚から見ると高い』と指摘しています。
 また、おおたさんも現在の1395円は高すぎるとして、1000円程度が適正ではないかと試算しています。

 ということは、このお二人の期待に応えるためには、受信料を少なくとも現在より約3割程度引き下げることが必要となりますが、前回の記事で指摘したNHKの利益追求体質や彰の介さんが指摘するお役所体質を見直せば、番組の質を低下させずに十分引き下げ可能な範囲ではないでしょうか。

 今日は、21時から海老沢会長が自ら出席する「お詫び番組」が放送される予定です。このように、私たちがブログで議論しているような視聴者・国民の声が番組の中でも聞けるのか、また海老沢会長がそれに対してどのように答えるのか注目したいと思います。

 誰も文句を言わずにお上に従っていたこれまでとは違い、多くの国民が自ら意思表示を始めた現状においては、中途半端な回答ではNHKの信頼回復は得られないと思うだけに、今日はこの番組から目が離せません。
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by azarashi_salad | 2004-12-19 18:39 | 社会 <:/p>

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