☆非常時なら法律は守らなくてもいいの?

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●東京で細菌テロ起きたら…石原知事『命がけで憲法破る』(東京新聞:12月9日)
 石原東京都知事は、東京で細菌テロが起きた場合、現行法では有効な感染拡大防止策が取れないとして「(現行法は)全部憲法にひっかかってくる。多くの生命を守るために憲法を無視してやる」と述べたそうだ。
 曽根氏(共産党)の「知事を続けるなら、これまでの(憲法否定の)発言を撤回し、憲法順守義務を果たすべきだ」との質問に対し、石原知事は「私は場合によったら(順守)しません」と述べ、「私の場合は命がけでやるんだ。命がけで憲法を破るんだ。当たり前のことじゃないか」と声を荒らげたとか。

○いつもお騒がせの石原氏ですが、この人もまがりなりにも文筆家なのですから、もう少し表現を工夫したらどうかと思うのですが。(笑)

 もちろん、「細菌テロが起きた場合」と極めて限定した発言だけをとりあげて、やたら煽る気はありませんが、下の記事にもあるように、どうも近頃は、本来は法律を遵守するよう指導する立場にある行政側の人間から、法律を無視するような発言が続いていることが気になります。

●震災の川西町、超勤手当は不支給…ボランティアに配慮(読売新聞:12月2日)
 新潟県中越地震で被災した川西町は、救援物資調達や避難所管理などの業務で残業などをした町職員に対する時間外勤務手当を不支給とすることを決めたそうだ。
 労働基準法に抵触する恐れがあるが、町は、被災住民やボランティア活動に配慮し、「職員が自発的に行った」とみなすことにしたとか。

○石原都知事にしても田口川西町長にしても、本人にしてみれば都民や町民のことを思っての発言かも知れませんが、堂々と法律違反を宣言するのはやはりマズイのではないかと思うのです。
 このように、非常時であれば法律を守らなくてもいいという考えが当たり前になると、「有事関連法案」とかいくら議論しても全く意味がなくなるのではないでしょうか。
 だって、「有事」なんてまさしく非常時なわけですから、始めから守るつもりがない「法律」を議論していることになるでしょう。

 もちろん田口町長の苦しい胸の内は理解できるし、その「考え方」そのものを否定するつもりはありませんが、国会議員や官僚がいつも屁理屈のような答弁をするのも、やはり公に法律違反を認めることが出来ないからだと思うのです。

 この前提が崩れると、この国は法治国家ではなくなると思うのですが
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by azarashi_salad | 2004-12-13 10:34 | 社会 <:/p>

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