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【「ブロガー新聞」について考える(2)】

【「ブロガー新聞」について考える(2)】_a0008617_1201795.gif
●前回の記事【「ブロガー新聞」について考える(1)】に、多くの方からコメントやトラックバックを頂きました。ここに、あらためてお礼申し上げます。
 皆さんから寄せられた有益な情報を頼りに、このところブログのデザインを色々と弄くり回しています。感想などお気づきの点があれば、またコメントを頂けると嬉しく思います。

 ところで、前回の記事では宿題にしていた「誰が取捨選択するのか」という問題について、考えたことを述べてみたいと思います。

■書くのも、読むのも、選ぶのも一般ブロガー

○Fireside Chatsさんは、トラックバックしてくれた記事「参加型ジャーナリズムを考える」の中で次のように述べています。
 そこで、参加型ジャーナリズムでは、デマを排除し、優れた書き込みをクローズアップするプロセスをどうビルトインさせるかが問題となる。その観点から、優れた「書き手」の存在が前提であることは言を俟たないが、優れた「読み手」が必要であると考える。
 これまで新聞社においては、デスクと整理部とが出稿記事の読み手であり、ニュースバリューを評価していた。ブログジャーナリズムでは、読み手の主力は読者サイドに移るのだろう。読み手は書き込みをその行間まで読み取り評価するとともに、他の書き込みとの関連性を考える「繋ぎ手」としての機能も求められるだろう。湯川氏のブログにあるデーブ・ワイナー氏の発言はその意味で参考となる。
 参加型ジャーナリズムの成否を決めるのは情報発信が少ないゆえに埋没しがちな「読み手」をどう発掘し、確保するかではないだろうか。また、「読み手」が報道機関の内部にいるのか、一般読者の中に求めるのかは、そのジャーナリズムのビジネスモデルそのものの枠組みを決定することになると思う。当然、私は後者のほうがインターネットの性格にフィットし、ポテンシャルも大きいと考えている。

 さらにFireside Chatsさんは、結論として『書くのも、読むのも、選ぶのも一般ブロガーです。これによって(この省力化によって?)ビジネスとしての参加型ジャーナリズムも成立しやすくなりますし、個々の記事に偏りがあっても、「読み手スクリーン」を通すことにより、バランスの取れた紙面(誌面?視面?)が構成されます』とコメントしてくれました。

 私も、大枠ではこの考え方に賛成なのですが、一方、これまで「書き手」にのみ求めてきたメディアリテラシーが、今後は「読み手」にも求められることになり、私をはじめ多くの一般市民がどのようにしてこのメディアリテラシーを身につけるか、という課題が重くのしかかってきます。
 したがって、ブログでは「書き手」もまた「読み手」ということは理解できるのですが、この課題を解決することが出来ない限り、参加型ジャーナリズムへの道も遠いような気がします。

■「プラットフォーム」の存在が不可欠

○私は、こうした「読み手」の負担を少しでも減らすため、やはりある程度「玉」と思われる情報を集中するための「プラットフォーム」の存在と、集められた情報を取捨選択して増幅する複数のブログの存在が必要ではないか、と思います。
 これについては、「ハブのスタンスについて。」の記事をトラックバックしてくれたやまぶし萬力発電さんは、次のように述べてくれました。
 魅力あるプラットフォームが、絶対必要。で、そのカテゴリは、とても即効性のある、たとえば、担当行政機関がみて、すぐにでも運用できるようなヒントになるようなまとまり方をすべき。
 それと、親ハブ「週間木村剛」に対しての、子ハブ的な存在、および、他のパワーブログの出現は、自然発生的な部分でまつべし。もしかすると、プラットフォームの、あるカテゴリを運営するブログが、盛り上がって親ハブを超えるかもしれないし・・・

 私も、まだこの「プラットフォーム」の具体的なイメージが固まっていないのですが、例えばテーマ別やカテゴリー別のトラックバック記事を集中するという視点で考えると、小林Scrap Bookさんが紹介している「gooブログのテーマサロン」のスタイルが、一方、複数の「書き手」の集合によりバランスのとれた世論を構成するという視点で考えると、以前に大西さんが紹介していた「BAIKA blog」のようなスタイルが、一つのヒントになるのではないでしょうか。

■魅力ある「屋台村」を目指して

 何とかして、この両者を上手く結合させた「プラットフォーム」が創れないものでしょうか。
 個人が運営する一つ一つのブログは小さな「屋台」かも知れませんが、このような機能的な「プラットフォーム」さえ創りあげることが出来れば、魅力ある「屋台村」になるような気がするのですが。

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by azarashi_salad | 2004-11-06 11:58 | 私説 <:/p>

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