◇マスコミ倫理とは何か

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●<マスコミ倫理懇>神戸市で全国大会始まる(毎日新聞:9月30日)

○新聞社、放送局、出版社、広告代理店などで構成する「マスコミ倫理懇談会全国協議会」の第48回全国大会が神戸市で開幕したそうだ。
 2日間の日程で、「報道規制と表現の自由」「信頼回復とマスコミ倫理」「戦争報道とメディアの責任」「消費者から見た広告表現と倫理」などの分科会に分かれ、討議を行うとか。

 この「あざらしサラダ」だけでなく、既存マスコミに対する不満の声はいくつかのブログ上で目にするが、マスコミが、自ら「ジャーナリズムの原点」について討議することは、非常にいいことではないだろうか。
 ぜひとも、テーマに掲げた「ジャーナリズムの原点」に立ち返り、弱者の立場から社会悪に対峙するという、マスコミ本来の姿勢を私たちに見せて欲しいと思う。
 ただし、本来こうしたテーマは「議論」するものではなく「実践」することなのだと思う。

●巨人軍が文春に抗議書、「楽天社長に哀願」記事で(読売新聞:9月29日)

○読売巨人軍は、30日発売の週刊文春が「楽天三木谷に『ライブドア潰(つぶ)し』を哀願した巨人軍桃井球団社長」との見出しの記事を掲載することが分かったため、「事実無根の記事で名誉、信用を棄損された」として、発行元の文藝春秋に抗議書を郵送したそうだ。
 巨人軍は、「球団幹部が三木谷社長に面会したり、プロ野球への参入を依頼したりした事実は、今月14日に限らず一切なく、記事は事実無根」と反論。「記事は巨人軍が裏工作を行ったとの印象を与え、巨人軍の名誉、信用を大きく傷つけ、さらにNPBが行う審査の公正さをも疑わせる恐れがある」として、問題の記事の取り消しと謝罪を求めているとか。

 これは読売新聞が昨日報じた記事である。
 前回の記事【ブログ記事の社会的責任について考える】(あざらしサラダ:9月30日)でも書いたとおり、週刊文春が書いた記事が「ねつ造」(虚偽データ)であるならば、そのような「ウソ」を公表する週刊文春の社会的責任は免れないと思うが、その一方、下の記事に見られるような読売新聞社の対応には問題がないのだろうか。

●<巨人>文春の球界再編記事に抗議 広告の一部塗りつぶす(毎日新聞:9月30日)

○読売新聞は、30日付の朝刊で週刊文春の広告の一部を塗りつぶして掲載したそうだ。 広告の原文から「巨人軍桃井球団社長」と「ナベツネ帝国の逆襲」が削除されたとか。
 読売新聞東京本社の広報部は、『週刊文春の雑誌広告の中に、巨人軍について事実無根の中傷記事があることが判明したため、その部分の削除を文芸春秋社に求め、了解を得て掲載した』とコメントしたとか。

 今回、週刊文春に抗議文を送付したのは「読売巨人軍」である。
 もちろん、多くの読者は「読売巨人軍」と「読売新聞社」が一体のものであることは承知しているが、「読売巨人軍」にとって都合が悪いことが書かれているからといって、新聞の掲載広告を「改竄」することは、常日頃、公平公正な報道をうたい文句としている新聞社として許される行為なのだろうか。

 先にも述べたように、週刊文春が報じた事実が「ねつ造」(虚偽データ)であるならば、そのような「ウソ」を公表する社会的責任は免れないと思うし、記事の訂正や謝罪を求めることに何ら異論はないが、だからといって、広告そのものを「改竄」する行為は、いくら週刊文春側が同意した(させられた?)からといって、表現の自由や国民の知る権利を持つ読者からすれば、権利が侵害されたことにはならないのだろうか。

 読売新聞社のHPを見ると、「行動規範」として『取材・報道に当たり、社外の第三者の指示を受けてはならない。また、特定の個人、団体の宣伝や利益のために事実を曲げて報道してはならない』と書かれている。
 ならば、今回のプロ野球ストに関する一連の「社説」などを振り返り、本当にこの「行動規範」に反していないか自問してみてはどうだろうか。

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by azarashi_salad | 2004-09-30 22:31 | 社会 | Comments(0) <:/p>

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