◆ニューズウイークですらこの程度

飛行機事故で生き残る方法

◆リビアの空港で起きた墜落事故で9歳の少年はなぜ生き残れた? ナーバスになる必要はない。そもそも飛行機事故に遭う確率は極めて低い。そして事故から生還する確率は意外に高い

何か、これまで知られていなかった新たな情報でも載っているのかと思って読んだが、読んでみてちょっとガッカリ。

記事に書かれている「安全情報をきちんと読み、機体の出口を確認する大切さを強調している」や「航空機は頭から落ちるので、後部の座席に座った方がいい」などは、航空機事故が起きる度にこれまでも散々伝えられてきたことばかり。

「直行便に乗ることが大切」の指摘は、一見すると新しそうにも見えるが、その根拠が「墜落事故の大半が離着陸の際に起きている」であれば、いわゆる「クリティカルイレブンミニッツ」のことで、ウィキペディアにも載っているメジャーな情報である。

もちろん航空機なんてそもそも「鉄の塊」が空を飛んでいるのだから、一旦事故が起きれば大惨事になることは宿命なわけで、どうしても航空機事故を避けたければ「航空機に乗らない」ことしかないのだが、沖縄や離島のように移動に航空機を使用せざるを得ない地域もあるから、そうした事故が起きないよう、二重・三重のセーフティが講じられているわけだ。

ただし事故の確率をゼロにすることは不可能で、記事には「1回のフライトで乗客が死ぬ確率は約800万分の1」と書かれているが、別の統計データによれば、1人の人間が死ぬ確率は、一般的な車両事故が百分の1、洪水で死ぬ確率が3万分の1、飛行機事故が2万分1、隕石が衝突して死ぬ確率も2万分1だとか。

ライト兄弟の時代ならともかく現在は、航空機事故というものは頭上に隕石が落ちてくるのと同じ確率と考えればよいわけで、個人的にはそうした天文学的な低確率のモノに対して「どうすれば生き残れるか」ということを考える事の虚しさを覚える。

それよりも、航空や鉄道、自動車などの各交通モード別に、事故に遭遇する確率や遅延の確率を計算し、移動コストと事故や遅延確率から、どの移動手段が最もコストパフォーマンスに優れているか、どの移動手段が最も安全性に優れているか、といった視点の記事の方が消費者にとって有益ではないかと思う。
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by azarashi_salad | 2010-05-16 13:37 | 社会 <:/p>

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